
インターネットを活用した固定費削減のヒント6選 IT基礎知識を身につけ家計改善
食料品や日用品などの諸物価値上がりが続くなか、子供の学費や老後の貯蓄をしようにも、実質賃金は下がっているといわれる昨今。家計が厳しいと感じる家庭も多いのではないでしょうか。
対策として「節約をする」となると、まずは現状の食費や娯楽費などを削るイメージが浮かぶでしょう。一方で、長期的に家計を改善するためには、「固定費削減」に目を向けることが効果的です。この記事では、ITの基礎知識を活用しながらできる、固定費削減の具体的な方法をご紹介します。
目次
ライフプラン表と家計簿で未来の資産計画をたてよう
人生100年時代といわれますが、子育てへの支出や住宅購入ほか、介護や老後の備えなども考慮し、計画的な資産プランをたてられているでしょうか?
つい日々の生活に精一杯で将来の資金計画まではなかなか思いが及ばない、という方も多いでしょう。節約して貯蓄をしていくには、まず目標を決めることが大切です。突発的な支出をすべて予測するのは難しいですが、ライフプラン表を作成すれば、目標を決める一助となります。また、定期的に見直すことで、生活環境の変化に対応しながら人生設計について考えることができます。
資金的に無計画だと「もしかしたら、足りなくなるかも」という不安がつねに付きまとうでしょう。ライフプラン表を利用することで、貯蓄などへのモチベーションアップにつながるだけでなく、将来的な資金に不安がある場合には、早めに固定費の削減や、不要な出費を見直し、早い段階から、何かしらの対策していくことができるでしょう。
ライフプラン表の作成には、ExcelやGoogle スプレッドシートなどの表計算ソフトを使うと、加筆修正が手軽にできます。また、出費が予算内に収まっているかを確認するには、家計簿をつけておくとよいでしょう。家計簿も表計算ソフトやアプリを使うことで、手書きにくらべて手間を軽減できます。
1.家賃を下げるコツとは?ムリなくできる生活の見直し方
家賃は固定費の中でも大きな割合を占めます。一般的に「家賃は収入の1/3以内が理想」と言われますが、家賃を月5,000円抑えるだけで年間6万円、1万円なら年間12万円の固定費削減が可能です。
引っ越しを考える際は、職場までの距離や校区、家の広さなど譲れない条件を明確にし、それを守りつつ妥協できる点では妥協して価格を抑えることで、満足度はあまり変わらず家賃を下げられるかもしれません。家の広さについては、断捨離をすることで必要なスペースを見直すこともできます。
また、インターネットやアプリで気になる物件があれば、複数の仲介業者にメールで見積依頼をすれば、初期費用を抑えられる場合もあります。
2.格安スマホ(MVNO)で月々の通信費を大幅カット
大手キャリアのスマホは、店舗サービスが充実しており、対面サポートを受けられる安心感がある一方、月々の利用料が高くなる傾向があります。
格安スマホ(MVNO)は店舗を持たず、また店舗があっても店舗数が少ない会社が多いため、申し込みやプラン変更をインターネットで行うのが一般的です。また、困った時のサポートも基本的には電話やメール、チャットの対応が多いため、ITの基礎知識がないと不安になる場合があるかもしれません。
特に家族で複数のスマホを利用している場合では、格安スマホに切り替えることで家計全体の通信費を大幅に抑えることができます。最初の申し込みや設定には手間がかかるかもしれませんが、検討してみる価値は十分にあるでしょう。
格安スマホでも電話は問題なくつながるの?
格安スマホは「電話がつながりにくいのでは?」と心配される方もいるかもしれませんが、格安スマホの多くは、大手キャリアのネットワークを借りて運営されているため、つながりやすさや、通話品質が劣ることはありません。
電波が心配な環境であっても、現在使っているキャリアのネットワークを借りている格安スマホを選べば安心です。
格安スマホだとインターネット接続は遅くなる可能性も
一方で、インターネット接続に関しては注意が必要です。特にお昼休みや夜間など利用者が多い時間帯には、格安スマホの場合は接続が遅くなる可能性があります。
ただし、普段はメールやSNSの利用が中心の方や、動画視聴やゲームを頻繁にしない方であれば、こうした影響をそれほど感じることはないかもしれません。ネットワークの速度が心配な場合には、大手キャリアのサブブランド(キャリアの系列会社が提供する低価格帯の携帯電話ブランド)を選ぶことで、比較的安定した通信速度が得られることもあります。
3.電気代のプランはインターネットで簡単チェック

「出典:電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について」(経済産業省、令和7年1月23日に利用)
2016年から電力の自由化されて以降、光熱費を見直し新電力に切り替える家庭が増えており、約23.9%の家庭が新電力を利用しているとされています。電力の切り替えを検討したことがない場合には、インターネットの価格比較サイトを活用してみましょう。月々の電気使用量や家族構成などを入力するだけで、より安い料金プランやセット割引プランが見つかるかもしれません。
また、ここ数年は燃料費の高騰により、電気代が上昇している家庭が増えています。特に、燃料費調整上限が設定されていないプランを利用している場合は、燃料価格の変動がそのまま電気料金に反映されてしまいます。
燃料費調整上限とは、燃料費調整制度において、電気料金に反映できる平均燃料価格の上限で、基準燃料価格(料金設定の前提となる燃料価格)の1.5倍が一般的です。
現在契約中のプランが燃料費調整上限のあるものかどうかを確認し、必要に応じて見直すことが重要です。
4.使っていないサブスクがないか確認する
サブスクとは、サブスクリプションの略で、定額料金を支払って商品やサービスを利用するサービスのことです。近年、動画配信サービス、音楽ストリーミング、オンライン学習サービスなど、さまざまな分野でサブスクが普及しています。しかし、加入したものの使わなくなったサービスや、似たような内容のサブスクに複数加入していることはありませんか?
1つのサブスクは数百円~数千円でも、積み重なると年間数万円の出費になることも。時間は限られているため、同時に使いこなせるサービスの数も限られています。内容が似たサブスクは解約する、利用したいサービスが見つかったら、類似しているサービスを解約するなど、見直しをしてみましょう。
DVDやCDのレンタルをよく利用している方は、サブスクに切り替えることで、レンタル料を削減できる可能性もあります。最近ではファッションや家電、おもちゃを貸し出してくれるサブスクもあり、購入するよりも安く済む場合もあります。
5.保険は必要なぶんだけ加入する
月々の固定費の中で、保険代が大きな割合を占めているという人も多いかもしれません。しかし、定期的に見直すことで支出を抑えられる可能性があります。
例えば、自動車任意保険や火災保険は、更新時にインターネットで一括見積もりサービスを活用することで、現在の契約よりも安いプランを見つけられるかもしれません。
また、生命保険については、内容を十分に理解せずに加入しているケースもあります。余計な保険料を削減するなら、公的保険制度の内容をよく把握し、補償が足りていない部分だけ民間保険へ加入するようにしましょう。
公的保険や資産管理の知識は、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を学ぶことで身につけることができます。Youtubeで無料で学べる講座も多数あり、気軽に学習を始められるためおすすめです。以下では、公的保険制度の代表的な仕組みをご紹介します。
高額医療費制度と付加給付制度
健康保険証を提示することで、医療機関での治療費は原則1~3割負担となります。1ヵ月の医療費がある一定の上限額を超えた場合には、その超過分が払い戻される仕組みが高額医療費制度です。この上限額は年齢や所得に応じて異なりますので、加入している健康保険組合のWebサイトなどで確認してみましょう。
また、特定の病気に対して特例が設けられている場合や、一部の健康保険組合では、付加給付制度という独自の仕組みを導入している場合もあります。これらの制度を活用することで、実際にかかる医療費が想定よりも少なくなるケースもあります。
傷病手当金
国民健康保険以外の健康保険には、傷病手当金が支給される場合があります。この制度は、病気やケガで働けなくなった際に、最長で1年6か月間、標準報酬月額平均の2/3が支給される仕組みです。
一方、国民健康保険には一般的に傷病手当金はありません。そのため、数か月分の生活費を貯蓄で備えたり、民間の就業不能保険などを検討することが重要です。
障害年金と遺族年金
公的年金というと、老後に受け取る老齢年金を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、障害の状態になり働くことが難しくなったときに受けられる障害年金、家族の収入を支えていた方が亡くなった場合、配偶者や子どもなどが給付を受けられる遺族年金といったセーフティネットもあります。
6.習い事をオンラインレッスンにして固定費削減
習い事やジム代などをオンライン講座に切り替えることで、月謝を抑えるだけでなく、交通費や外出に伴う外食費も削減できる可能性があります。
オンライン講座は、ヨガやストレッチ、語学学習、楽器演奏など、多岐にわたる分野で利用可能です。また、Youtubeなどの動画共有サイトを活用すれば、初心者向けの無料講座が多く提供されています。これにより、月謝や教材費の負担を抑えながら、自宅で手軽に学ぶことができます。
ただし、人と交流したり、実際に講師とやり取りする必要がある習い事は、現場で学ぶほうが効率的な場合もあります。自宅で学べるものと現場での指導が必要なものを区別し、上手に組み合わせることで、無理なく固定費を抑えられるかもしれませんね。
IT基礎知識を身につけ、お金の不安なくライフスタイルを向上させる
固定費を削減したお金は、貯蓄や投資に回すことで、将来のお金の不安を軽減することができるでしょう。また、ライフプラン表に趣味や娯楽費をあらかじめ組み込むことで、趣味を楽しんだり、旅行に出かけるなど、お金の心配なくライフスタイルを向上させられます。
ライフプラン表を作成したり、固定費削減を進めるにはパソコンやインターネットの活用が欠かせません。「でじたる女子+」はITの基礎知識の取得につながるIT基礎講座だけでなく、ExcelやWebデザイン、動画クリエイターなど、趣味や仕事に役立つさまざまなプログラムを、定額学び放題のコースとなっています。
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