
【2025年最新】40代女性の平均年収は?年収アップを目指すための実践ヒントを紹介
物価の上昇や教育費、住宅ローン、老後の備えなど、人生のさまざまなシーンでお金に対する不安を感じることはありませんか。特に40代に差しかかると、「自分の年収は他の人と比べてどうなのだろう」「このままで老後は大丈夫かな」という疑問を持つ方も多いようです。
そこで本記事では、国税庁や厚生労働省などの公的機関のデータをもとに、40代女性の平均年収や、年収アップに影響を与える大きなポイントを整理してみました。加えて、実際に年収を高めるために取り組める方法も紹介します。今後のキャリアやライフプランを考える際のヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
目次
40代女性の平均年収はどれくらい?

出典:国税庁「民間給与実態統計調査」(令和5年)
国税庁が公表している「民間給与実態統計調査」(令和5年分)を見ると、40代女性の平均年収はおよそ343万円。男性の場合は20代後半から50代にかけて徐々に年収が伸び続ける傾向がありますが、女性は30代以降から50代まで大きな伸び幅がない点が特徴的です。
こうした傾向の背景には、育児や介護などの家事関連の負担が女性に偏りがちであることや、就職氷河期に非正規雇用が増えたことなどが挙げられています。実際に、内閣府内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』によると、25~29歳をピークに女性の正規雇用比率は年齢を重ねるごとに低下しており、長い間非正規で働き続けることが年収アップを阻む要因にもなっています。(下図参照)

出典:内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』
年収を高める3つの要素とは?
40代女性の平均年収があまり伸びにくいという現状を踏まえつつも、業種や地域、雇用形態を熟慮した就業を目指すことで、大きく年収を伸ばせる可能性もあります。ここでは、年収を左右する代表的な3つの要素を見ていきましょう。
業種による年収の差
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(令和5年)によれば、40代女性の月収が高い傾向にあるのは
- 情報通信業 40代前半:36.61万円 40代後半:36.55万円
- 電気・ガス・熱供給・水道業 40代前半:34.77万円 40代後半:38.08万円
- 金融業・保険業 40代前半:32.67万円 40代後半:34.28万円
- 教育、学習支援業 40代前半:32.27万円 40代後半:34.33万円
などでした。一方、「宿泊業・飲食サービス業」や「製造業」などでは女性の賃金は低めで、業種によっては月収ベースで10万円以上の差があるという調査結果が示されています。
また、業種別の年収については、国税庁の「民間給与実態統計調査」(令和5年)で調査されています。こちらは年齢や男女別問わずの調査結果で、下は、それを基に作成した業種別の平均年収ランキング表です。
平均年収が高い順に「電気・ガス・熱供給・水道業 775万円」、「金融業・保険業 652万円」、「情報通信業 649万円」で、調査で年収が低めとされる業種とは数百万円の差が。
これらのデータから、年収を伸ばすために、スキルや経験を活かしつつ、より収入の高い業界にチャレンジすることは大きな選択肢のひとつといえます。
地域による年収の差
同じく厚生労働省のデータから、都道府県別の月収を比べると、月収の高い都道府県トップ5は
- 東京都 36.85万円
- 神奈川県 35.04万円
- 大阪府 34万円
- 栃木県 32.3万円
- 愛知県 32.18万円
となっています。また、ワースト5は
- 青森県 24.99万円
- 宮崎県 25.43万円
- 山形県 25.58万円
- 長崎県 25.73万円
- 鳥取県 25.83万円
このように、東京都、神奈川県、大阪府などの都市部で月収が高い傾向にあり、この調査で一番低いとされる青森県と東京都の月収では10万円以上の開きがあるのが現状です。
ただし、都市部は住居費や生活費もかさむため、単純に「都市に行けば年収が上がる」とは言い切れません。昨今はリモートワークを活用して地方に住みながら都心部の企業で働くケースもあるので、通勤の可否やワーク・ライフ・バランスを考慮しながら情報収集してみるといいでしょう。
雇用形態による年収の差
正社員・正職員か、それ以外(パートや派遣などの非正規)かによって、月収で10万円近い違いがあるという調査結果も報告されています。
前出の厚生労働省の調査結果からのデータでは、40代女性の雇用形態による賃金の差は
- 40代女性で正社員・正職員の場合:約30万円
- 40代女性で非正規雇用の場合:約20万円
となります。
非正規雇用の働き方にはメリットもありますが、収入アップを目指すなら、これまでのキャリアや経験をアピールして正社員として採用してもらえる職場を探すのもひとつの手です。
家庭の状況や体力面などでフルタイム勤務が難しい場合でも、資格取得やITスキルの習得、コミュニケーション能力の強化などに取り組んでおくと、将来正社員にチャレンジしたくなったときや、副業を検討するときにも役立ちますよ。
40代女性が年収アップを目指す3つの方法
では実際に、今の収入を高めたいと思ったとき、どのような方法があるのでしょうか。ここでは代表的な3つのアプローチを紹介します。
1. 昇給や資格取得でステップアップ
国税庁のデータを見ると、男女ともに勤続年数が長いほど年収は少しずつ上がっていく傾向があります。(出典:「民間給与実態統計調査」令和5年、「勤続年数別の平均給与」)40代になった今だからこそ、自分の給与水準が自分のスキルや経験に見合っているか、改めて確認してみるといいでしょう。
また、厚生労働省の「賃金引上げ等の実態に関する調査」(令和6年)では、「1人平均賃金の改定率」は4.5%(前年3.4%)と上向きです。
2. 転職・起業で働き方を変える
一昔前は「転職は35歳まで」と言われていましたが、現在では雇用対策法の改正により、募集や採用で年齢制限を設けることが禁止されています。特に「就職氷河期世代」の支援策が充実してきたこともあり、40代で転職するハードルは下がってきました。
もし今の職場で正社員として働けていないなら、正社員登用制度がある会社に挑戦するだけで年収が大幅に上がる可能性があります。経験を活かして転職エージェントなどに相談してみるのも手ですし、企業の環境に不満がある場合には、思い切って起業という道を探るのも一つの選択肢です。
転職を目指すにあたってスキルアップをしたいと考えるなら、厚生労働省の教育訓練給付制度のほか、経済産業省がおこなっている「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」などを活用することも検討してみましょう。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業では、この事業に採択された「補助事業者」のもとで、キャリア相談、リスキリング、転職支援を受けることができ、リスキリング講座受講費用などの最大70%が補助事業者を通して補助されます。
対象者は、在職者であること、雇用主の変更を伴う転職を目指していること、また受講するリスキリング講座によっては事前知識が求められるケースもあるので、転職を目的としてリスキリングを希望する方は一度ご確認することをおすすめします。参考ページ:リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
3. 副業で空き時間を活用する
転職や起業が難しくても、空き時間を活用して副業を始めることで収入を増やす方法があります。最近はクラウドソーシングやSNSを使えば、家にいながらでもスキルや経験を活かした仕事を請け負うことができ、比較的始めやすいのが魅力です。
厚生労働省が公表する「モデル就業規則」からは副業禁止の文言が消え始め、実際に副業を容認する企業が増えているという背景もあります。今の会社が副業を認めていない場合は、就業規則を確認したり上司に相談したりして、ルールをしっかり把握してから進めるとよいでしょう。
リスキリングでITスキルを味方につける重要性
最近、「リスキリング(学び直し)」という言葉を耳にすることが増えました。その中でも、ITスキルの需要は特に高まり続けています。
リスキリングには、企業の従業員に対して企業主導でおこなわれるリスキリングと、個人で行うリスキリングがあります。もし会社でリスキリング制度があればぜひ活用してみてください。業務効率化や新しいプロジェクトへの参加が可能になり、社内評価や昇給につながるきっかけになるかもしれません。
また、情報通信業への転職を目指す人にとっては、プログラミングやデータ分析といったITスキルが強い武器になります。さらに、リモートワークで地方に住みながら都市部の企業で働くスタイルも広まっているため、リスキリングでITスキルを習得すれば、地理的な制約を超えて仕事に挑戦できる可能性があります。
自治体と連携した女性のためのリスキリング・プロジェクトとは?
2022年に、株式会社MAIA、一般社団法人グラミン日本、SAPジャパン株式会社の3社によって、女性の精神的・経済的自立を促進し、地域と日本の経済の活性化につなげる取り組みとして、「でじたる女子活躍推進コンソーシアム」が設立されました。
この背景としては、コロナ禍による非正規雇用者の失業率の増加と就労機会の減少があり、各自治体と連携して、自治体エリア在住の女性を対象にマインドセット研修や金融教育、e-Learningを通じてニーズの高いIT関連スキルの習得機会を提供、対象となる女性の案件受託支援しようという取り組みがなされています。
地方在住、40代からの就労・年収アップの可能性を伸ばす
1990年代〜2000年代の雇用環境が厳しい時期に就職活動を行った世代は就職氷河期世代と呼ばれ、2025年時点で40代~50代前半くらいの方が当てはまります。
「でじたる女子活躍推進コンソーシアム」と全国の数々の自治体(県、市町村)が連携し、女性デジタル人材の募集から教育、就労支援まで一貫して行うプロジェクトには、参加できる年齢の上限はなく、デジタルスキルを身につけて収入アップや就労、またはフリーランスとして案件獲得を目指す40代、50代の女性たちも多く参加し、リスキリングに挑戦しています。
自治体採用のリスキリングプログラムは「でじたる女子+」で受講可能
また、この自治体採用のリスキリングプログラムをe-lerningで受講できる、株式会社MAIA提供の「でじたる女子+」では、受講生の約8割が40歳以上の女性。リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業にも採択されており、なかなか自発的には形成しにくい、ともに学ぶ仲間とのコミュニティも運営されています。
人生100年時代、これから先の人生の選択を増やすために、そして、安定的で理想とする収入に近づけるために、コミュニティで励まし合いながら、ともにリスキリングという第一歩を踏み出してみませんか?
まとめ:これからのキャリアをどう築くか
40代となると社会に出て20年という時期、65歳定年とすると会社に勤める期間は残り半分。老後の資金は足りるのか、今後どういった生活をしたいのか、体力的に今の業種で働き続けられるのか……。など、今後どう働いていくのかを考える節目の時期といえます。
40代は、これからの人生設計を改めて考えるタイミングでもあります。年収アップの道として、昇給や資格取得で会社の評価を高める方法もあれば、転職や起業で一気にキャリアをチェンジする方法、副業で収入源を複数持つ方法もあります。ITスキルを身につけることで、勤務地や働き方の選択肢が広がる点も見逃せません。
いずれの場合も、大きく人生を変える決断をいきなりする必要はなく、少しずつ準備や情報収集を重ねてから行動に移すことが大切です。まずは今の会社の昇給制度や資格手当を調べてみる、無料の転職サポートサービスに登録して情報を収集してみる、あるいは週末に副業のサイトを覗いてみる。小さなステップでも、積み重ねていくことで視野が広がり、自分が目指したい方向性がよりクリアになるでしょう。
将来のライフプランを実現するために、そして、より納得のいく収入を得るために。どんな働き方を選ぶにしても、自分の強みを活かしつつ、成長し続ける姿勢がポイントです。焦らずとも、今から始めることで、数年後の自分にとって大きな差となるはずです。
参考資料
- 国税庁「民間給与実態統計調査」(令和5年)
- 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(令和5年)
- 内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』
- 厚生労働省「賃金引上げ等の実態に関する調査」(令和6年)
- 厚生労働省「モデル就業規則」
必要に応じて、各機関の公式サイトなどもチェックしてみてくださいね。あなたのこれからのキャリアと生活が、より充実したものになりますように。
よくある質問(FAQ)
Q1. 40代でも本当に転職できるのでしょうか?
A. 以前に比べると、40代でも転職可能な求人は格段に増えています。年齢制限の禁止や、就職氷河期世代を支援する施策も行われているため、まずは自分の経験が通用する分野を探し、エージェントなどを利用して情報収集してみてください。
Q2. 副業の収入はどのくらい期待できますか?
A. 副業でどれだけ稼げるかは、使える時間やスキルによって大きく差が出ます。最初は月に数千円~数万円の収益になることも多いですが、継続して実績が積み重なると、本業と並行して安定的な収入を得る方も増えています。
Q3. ITスキルを学ぶにはどんな方法がありますか?
A. 最近はオンライン学習プラットフォームが充実しており、無料の入門コースから有料の専門講座まで幅広く選べます。独学が苦手な方は、通学型のスクールや企業の研修制度を活用するのもひとつの方法です。また、場所や時間をとわず受講できる「でじたる女子+」のようなe-learningもおすすめ。