結婚、出産、育児、介護・・・
女性はライフイベントによって仕事をセーブしたり辞めたりしなければならない場合が多いですよね。
子供が大きくなってきたため、そろそろ仕事に復帰しようと思っても以前と同じような働き方ができなかったり、全く違う業種に行かざるを得ない場合もあります。
そんな時
「結婚や子育てに左右されない仕事って何?」
「正社員だったころのように、安定した収入が欲しい」
「時代に左右されずに収入を得るにはどうしたらいい?」
このように、一生続けられる仕事を求めてしまうこともあります。
しかし一度手にしたらずっとその職種から変化したくないという思いとは裏腹に、現実は厳しいこともあります。
本記事では、女性が一生できる仕事の定義や長く続けられる仕事として7つの仕事をご紹介します。
あなたが一生できる仕事を見つけるヒントになれば幸いです。
女性が一生できる仕事の定義とは?
女性にとって「一生できる仕事」とはどのようなものでしょうか?
ひと昔前までは、女性は結婚出産を機に仕事から一旦離れ、復帰したとしても、子育てしながらになるため、時短やパートなど以前の仕事よりもセーブせざるを得ない時代でした。
しかし、今では、結婚出産で一旦仕事から離れたとしても、以前と同じような仕事内容で復帰することも珍しくありません。
とはいえ、すべての仕事において復帰後の保障が約束されているわけではありません。
女性が一生できる仕事を得るためには、結婚や出産、育児、介護などライフイベントに左右されずに安定した収入が得られるような仕事を見つけることが大切です。
女性が「一生できる仕事」とは、どんな仕事なのか次の3つの定義をあげてみました。
②将来性が高く長く続けられる仕事
③会社に頼らない生き方ができる仕事
それでは、1つ1つご説明します。
女性が一生できる仕事の定義①自分の価値を底上げできる仕事
女性が一生できる仕事の定義の1つ目「自分の価値を底上げできる仕事」とは、職場に必要な業務のスペシャリストになることができる仕事です。
この仕事はあなたにしかできないという状況であれば、会社から重宝されます。
税務なら〇〇さん
保険なら〇〇さん
というように職場に必要な業務のスペシャリストになることで、女性が一生できる仕事になります。
とはいっても職場にすでにスペシャリストが多くいる場合もあります。
そこで、一番手っ取り早いのが「業務において必要となる資格」を持つことです。
例えば、不動産業界では、従業員の5人に1人以上の割合で宅地建物取引士を置くことが義務づけられています。
このように、一定数を雇用することが法律で義務付けられている資格を持っていると、年齢やライフイベントに左右されることなく、職場においてなくてはならない存在になりますし、万一転職することになっても有利になるため、女性が一生できる仕事と位置づけてもよいでしょう。
女性が一生できる仕事の定義②将来性が高く長く続けられる仕事
女性が一生できる仕事の定義の2つ目「将来性が高く長く続けられる仕事」とは、安定して収入が得られる仕事です。
今がいい仕事だとしても、将来AIに変わってしまう仕事であったり、あらゆる情勢で需要が左右される仕事では先行き不安です。
例えば、ファイナンシャルプランナー(FP)は様々な業界で需要が高く、将来的にも活躍が期待できる資格であります。コミュニケーションスキルも必要であるため、AIに負けない面も多くあるでしょう。
また、近年、働き方改革や企業競争が推進されており、社労士が必要とされる場面は増えています。今後もコンサルティング会社や人材サービス会社などで必要とされる資格といえるでしょう。
さらに、官公庁への提出書類の作成などは、法律で行政書士の独占業務として規定されているため、需要が尽きることはありません。
社労士、ファイナンシャルプランナー(FP)といった資格とのダブルライセンスによって仕事の幅も広がりやすく、将来性が高く長く続けられる仕事になるため、女性が一生できる仕事と位置づけてもよいでしょう。
女性が一生できる仕事の定義③会社に頼らない生き方ができる仕事
女性が一生できる仕事の定義の3つ目「会社に頼らない生き方ができる仕事」とは、手に職を持つ仕事であることです。
女性はライフイベントだけでなく、体調、体力の波に左右されることもあり、会社に通勤できない場合もでてきます。その時、適切な対応をしてくれる会社であればいいのですが、就業規則が整っていない企業もまだまだありますので、「会社に頼らない生き方ができる仕事」を視野に入れておくこともよいでしょう。
例えば「独立開業できる資格」で、税理士、社会保険労務士、行政書士、土地家屋調査士といった「士業」として独立できる資格です。しかし、「士業」になるにはかなりの勉強時間が要するため、少しハードルが高い面があります。ただ、資格を取ることができるのであれば、会社勤めでも独立開業でも資格をいかした仕事ができます。
少しハードルを下げてみると、「インターネットを利用した仕事」で、フリーライターやイラストレーターのように、クラウドソーシングサービス等を利用して自分の能力を生かす方法や、ネットショップを開いて小売業を営む方法があります。
インターネットを利用した仕事は、自宅でも開業することが可能ですし、資格も特に必要なく、資金があまりない人でも開業への手が届きやすいという利点があります。
「独立開業できる資格」も「インターネットを利用した仕事」も手に職を持つことになるため、女性が一生できる仕事と位置づけてもよいでしょう。
女性が長く続けられる仕事7選
女性が一生できる仕事の定義を踏まえて、ライフイベントや年齢関係なく続けやすい仕事はいくつかありますが、その中から7つ紹介いたします。
経理事務
経理事務は、お金の流れや管理、帳簿付けの知識などが問わるため、経営をしていく中でなくてはならない仕事でもあります。
経理の知識を得るためには簿記などの資格があるとスキルアップや転職にも有利になりますが、今や簿記の知識が必要となる仕訳も通帳やクレジットからデータとして読み込む時代になっているため、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)のWord、Excelなどの基本的な知識からパソコン全般に関する知識が高い必要もあります。
経営に関する仕事は、どんな時代になっても需要がなくなることはありませんが、業務内容によっては、AIに奪われる部分もあるため、今までの仕事を踏まえたその先の仕事も求められる場合もあります。
そうはいっても、通帳やクレジットからデータとして読み込んだ仕訳は、まだまだ完全ではありません。正しいかどうかを判断する簿記の知識はやはり必要でとなります。
経理事務は、会社の経営を支える仕事であり、復職や転職もしやすい面から、ライフイベントや年齢関係なく、女性が長く続けられる仕事だといえます。
年収目安:250万円〜350万円
医療事務
医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で患者様の応対をするだけでなく、医療費の計算をしたり保険者に診療報酬を請求したりするお仕事です。
医療に関する仕事は、どんな時代になっても需要がなくなるということはないでしょう。
特に医療事務は女性が結婚や出産してから資格取得したり転職したりするケースが多く、年齢に左右されす、働き方も自由に選びやすい面から、女性が長く続けられる仕事だといえます。
年収目安:250万円~350万円
ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナー(FP)は、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識で、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家です。
お金にまつわることは、医療と同様どんな時代になっても需要がなくなるということはないでしょう。
保険業や金融業で重宝されますし、独立開業することも可能です。年齢に左右されず、働き方も自由に選びやすい面から、女性が長く続けられる仕事だといえます。
年収目安:250万円〜800万円
宅地建物取引士(宅建士)
宅地建物取引士(以下、宅建士)は、土地や家など不動産取引を公正かつ円滑に遂行する専門家です。特に不動産業界・金融業界で需要が高く、資格手当で収入アップも見込めます。
何より宅建士の将来性は法律によって守られています。
宅地建物取引業法により宅地建物取引業者の従業員のうち5人に1人は宅建士でなけれはならず、需要がなくなることはありません。さらに、不動産業界で必要となる対人営業のスキルはAIでは代替できないという面も強みになります。
宅地建物取引士の概要によると、宅建士の就業者は40代が4分の1を占めていますが、70代でも11.0%と多くいますので、これらのことから、女性が長く続けられる仕事だといえます。
年収目安:450万円~500万円
コンサルタント
コンサルタントは、企業の様々な経営上の問題を明らかにし解決するための提案をする仕事です。
企業の相談相手という面から、法的な知識を求められるものから、すでに持っている知識や経験を生かすものまで多岐にわたっております。
よく耳にするのは、経営コンサルタントや労務コンサルタントになりますが、法的な知識が必要になるため、資格も必要になる場合もあり、ハードルが高めです。
しかし、コンサルタントは資格がなくても、今までに持っている知識や経験をいかしてできる仕事でもあります。
例えば、飲食店の業務改善や収益アップを助言するなどの分野で活躍できる飲食コンサルタントや着付けの技術や知識を提供する着物コンサルタント、Webに関する技術や知識を提供するWebコンサルタント等です。
今までに持っている知識や経験を活かすという面から、企業だけでなく、個人の生活に密着した悩みや知識の向上に貢献できますので、幅広く需要があります。
コンサルタント業は個人開業もしやすいため、年齢問わず活躍できるケースは非常に多いことから、女性が長く続けられる仕事だといえます。
年収目安:400万円〜1,200万円(経営コンサルタント)
500万円~800万円(Webコンサルタント)
英会話の講師
英会話の講師は、自分の英語の知識や経験を活かして英会話を人に教える仕事です。
コンサルタントと同じく、資格なしでも始められる起業の方法のひとつです。
ある程度の専門知識も必要ですが、英会話教室の講師は求人もあるので、始めは勤務して経営もノウハウを吸収し、その後、自宅で開講という道もありますので、特に資格を取得せずとも開業しやすい仕事といえます。
このように、始めは勤務していずれ開業という流れは年齢問わずできますし、開業すれば定年もないことから、女性が長く続けられる仕事だといえます。
年収目安:300万円〜700万円
整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザーは、特定非営利活動法人・一般社団法人のハウスキーピング協会の認定資格で、物や部屋が片付かない原因を根本的に解決するためのメソッドをお伝えする片付けのプロです。
テレワークなどで家にいることが多くなるため、家庭の中の整理収納として需要が高くなっていますが、整理収納はデスクワークや現場などでスムーズに仕事がしやすいようにできるノウハウでもあるため、企業や社会に広く通用する仕事でもあります。
しかし、整理収納アドバイザーは、企業の中で専門家として正社員で採用されるケースはほとんどなく、開業独立するパターンが主となっています。
その場合、たとえばYouTubeやブログ、インスタグラムなどのSNSで自分の技術や知識を発信して、ファンを獲得したり、集客していく必要があります。
整理収納アドバイザーの資格を利用して就職するより難易度は高いですが、不可能ではありません。
独立開業するなら定年もなく、自分のペースでいくつになっても働き続けることができることから、女性が長く続けられる仕事だといえます。
年収目安:300万円~400万円
ひとつのスキルだけで一生食べていくのが難しい時代
女性が一生続けられる仕事は近年増えてきましたが、AIによる人間の仕事の代替や社会情勢の移り変わりに翻弄される状況、作業する人から考える人に価値の高まりが出ている風潮など、今もなお続いております。
一生食べていけると思われている仕事も明日どうなるかわからない時代ともいえます。
働き方改革でも副業をすすめているという面から収入の柱は1本ではなく、いくつか持っておくと、例えば介護で会社を時短にしなければならなくなったとしても、家でテレワークやコンサルタント業など他の収入の柱でカバーすることができます。
今や一つのスキルがあれば一生安泰な時代は終わりをつげ、スキルの掛け合わせの時代が到来しているのです。
一生仕事をしていくためには、常に新しいスキルを身につけるため一生学ぶ姿勢が必要です。
自分で自分の限界を決めることなく、仕事を一生続けられるスキルを身につけるため、生涯学習をしていきましょう。
まとめ
女性が一生できる仕事を得るためには、結婚や出産、育児、介護などライフイベントに左右されずに安定した収入が得られるような仕事を見つけることが大切です。
女性が「一生できる仕事」とは、次の3つの定義にまとめられるのではないでしょうか?
②将来性が高く長く続けられる仕事
③会社に頼らない生き方ができる仕事
また、女性がライフイベントや年齢関係なく続けやすい仕事も近年増えてきました。
女性が一生続けられる仕事は近年増えてきましたが、AIによる人間の仕事の代替や社会情勢の移り変わりに翻弄される状況、作業する人から考える人に価値の高まりが出ている風潮など、今もなお続いております。
一生食べていけると思われている仕事も明日どうなるかわからない時代ともいえます。
そのような中で一生仕事をしていくためには、常に新しいスキルを身につけるため一生学ぶ姿勢が必要です。
あなたが一生できる仕事を見つけるヒントになることを願っております。