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フリーランスとは?簡単にわかりやすくフリーランスの働き方を知っておこう!


フリーランスになってみたい!

しかし、フリーランスに興味はあるものの、いったいどんな仕事をしているのか、いまいちよくわからないですよね。

本記事では、フリーランスの働き方や社会保障、雇用されている者と比べてのメリット・デメリットなどをわかりやすくお伝えします。

フリーランスの働き方などを知ることで、あなたの選択肢の幅が広がれば幸いです。

 

 

フリーランスとはどんな働き方?

フリーランスとはどんな働き方?

 

フリーランスとはどんな働き方をするのでしょうか?

中小企業庁「小規模企業白書2019」では次のように定義しています。


「フリーランス」については、明確な定義がないため、本白書では、「特定の組織に属さず、常時従業員を雇用しておらず、消費者向けの店舗等を構えておらず、事業者本人が技術や技能を提供することで成り立つ事業を営んでいる者」をフリーランスと定義する。

 

明確な定義はないものの、組織に属さずに自らの技術や技能を拠り所に個人で活動する形態で起業している者を「フリーランス」と呼ぶようですね。

組織に属さない「フリーランス」は雇用されている者と比べてどうなのでしょうか?

フリーランスのメリット・デメリットや社会保障についてみてみましょう。

 

雇用に比べてのメリット・デメリット

組織に属さない「フリーランス」は、雇用されている者と比べてメリット・デメリットがあります。

簡単にいうと、フリーランスのメリットは雇用されている者と比べて自由度が高いことです。また、組織から守られることがないため、デメリットは自分で自分のことを全てしなければならないという面に尽きるのではないかと考えられます。


【フリーランスのメリット】
フリーランスのメリット

 

【フリーランスのデメリット】
フリーランスのデメリット

 

 

フリーランスの社会保障は?

では、フリーランスの社会保障はどうでしょうか?

フリーランスのデメリットでもあげられたように、雇用されている者と比べて社会保障の格差があるという声を耳にします。

実際にフリーランスの社会保障は雇用されている者を比べてどうなのでしょうか?

ここでは、年金制度や保険制度についての社会保障について考えてみましょう。

 

【年金制度について】

雇用されている者は厚生年金保険料になり、勤務先と折半するため保険料負担が軽減されます。

しかし、フリーランスは国民年金保険料になるため全額負担となります。

そのため、年金制度については保険料負担に格差を感じますが、国民年金保険料が定額なのに対し、厚生年金保険料は月額報酬で変わるため、折半しても厚生年金保険料の負担額が国民年金保険料をはるかに超えることもあります。

その分、将来もらえる年金が増えますが、フリーランスは国民年金保険料のため将来もらえる年金は変わらず、別途個人年金などで将来の準備が必要となります。

 

【保険制度について】

雇用されている者は社会健康保険料・雇用保険料となり、勤務先と折半(雇用保険は企業負担半分以上)するため保険料負担が軽減されます。

しかし、フリーランスは国民健康保険料になるため全額負担となります。

そのため、保険制度についても保険料負担に格差を感じます。

さらに社会健康保険料は月額報酬から、雇用保険料は毎月の給与から計算されますが、国民健康保険はだいたい次の3つから計算されています。

・所得割額(その世帯の国保加入者の所得に応じて算定)
・均等割額(その世帯の国保加入者の人数に応じて算定)
・平等割額(一世帯あたりにいくらとして算定)

 

また、雇用保険料については、雇用されている者が入院や職を失ったときなどに収入の保障があるため、フリーランスにはない社会保障になります。

基本、フリーランスはいざというときの収入に関する社会保障がないため、蓄えや保険などで自分で補填するしかありません。

したがって、フリーランスと雇用されている者とでは社会保障に格差があると言われる所以となります。

 

 

フリーランスに多い職種

フリーランスに多い職種

 

フリーランスで働く人はどんな職業についているのでしょうか?

フリーランスの職種構成は、「専門職・技術職」や「分類不能の職種」が約7割を占めているといいます。

それは、フリーランスは個人の「技術や技能」の提供を前提とする職業になるからでしょう。

特に「経営・ビジネス系」、「クリエイター・アーティスト系」及び「ITエンジニア系」の需要は高く、フリーランスに多い職種になります。

それでは、フリーランスに多い職種である「経営・ビジネス系」、「クリエイター・アーティスト系」及び「ITエンジニア系」の仕事の内容や必要なスキル、平均的な収入などをみてみましょう。

 

 

経営・ビジネス系

経営・ビジネス系のフリーランスとは、経営コンサルタントや会計顧問などを数カ月から数年単位で仕事を請け負う形態であったり、業務改善のプロが業務の見直しを短期で指導するという形態であったりするフリーランスのことです。

最近では、企画やマーケティング、事務・バックオフィスなどの会社組織のさまざまな業務の担当者を、業務委託という形で請け負うといった「ビジネス系フリーランス」も増加傾向であります。

必要なスキルは、経営コンサルタントであれば、中小企業診断士とか経営コンサルの実績などが必要になりますし、人事や経理業務を委託されるのであれば、簿記や労務の知識が必要になります。

経営・ビジネス系のフリーランスの年収は、200~600万円が多く、より専門的な知識と実績がある場合は年収1,000万円超える方もいます。

 

 

クリエイター・アーティスト系

クリエイター・アーティスト系のフリーランスとは、Webデザイナー・動画クリエイター・グラフィックデザイナー・フォトグラファーなどの仕事になります。

基本、企業や個人などのクライアントの要望を的確にヒアリングし、全体の構成とレイアウトを考え、デザインや文章、動画などを作る形になります。

必要なスキルは、WebデザイナーであればマーケティングやHTMLやCSSなど、動画クリエイターであれば企画構成、撮影・動画編集スキルなどの知識や技能が必要になります。

クリエイター・アーティスト系のフリーランスの年収は、200~400万円が多く、200万円未満の方も少なくありません。

高収入を得るためには、よほどの実績と知名度が必要になるでしょう。

 

 

ITエンジニア系

ITエンジニア系のフリーランスとは、システムエンジニア・プログラマ・セキュリティエンジニアなど、細かく専門分野が分かれ、深い専門性が問われる仕事となります。

基本、一定の期間スキルの提供をする委任契約や成果物を納品する請負契約であることが多くなります。

必要なスキルは、ITエンジニア系の各専門分野における深い知識となりますが、例えばシステムエンジニアでは適切なシステムの立案・設計から開発まで横展開できるような幅広くトータルサポートできる知識も必要となります。

ITエンジニア系のフリーランスの年収は、200~800万円と幅広く、専門性が高いため、高収入の割合も高めと言えるでしょう。

 

 

 

フリーランスになった理由は何か?

フリーランスになった理由は何か?

 

フリーランスになった理由は何でしょうか?

中小企業庁「小規模企業白書2019」フリーランス・副業による起業(P110)によると、フリーランスが起業した目的の上位3位は次のとおりです。(複数回答の為、合計は100%ではありません。)

 

フリーランスが起業した目的
1位:自分の裁量で自由に仕事をするため 57.4%
2位:自分の好きな仕事をするため 50.7%
3位:仕事の経験や技術、知識、資格、スキル等を生かすため・試すため 40.0%

 

そのあとは「自分の趣味や特技、アイディアを生かすため」「新たな事業にチャレンジするため」と続きます。

雇用されるよりも、自分の可能性を信じて一歩踏み出したいという想いが強くなったのというのが、フリーランスになった理由と言っていいでしょう。

 

 

フリーランスになる前に準備したいこと

フリーランスになる前に準備したいこと

 

フリーランスになる前に準備したいことは、大きく次の4つになります。


フリーランスの事前準備
・資金
・スキルセット
・営業力
・人脈作り

 

フリーランスになると仕事をしていく上で、いろいろな課題が出てきます。

その課題に足を取られないように事前準備をしっかりしましょう。

 

 

フリーランスの事前準備「資金」

フリーランスの事前準備として「資金」は切っても切れないものです。

仕事内容にもよりますが、ほとんどの場合が商品やサービスの提供後に入金となります。

そのため、商品を作る段階やサービス提供中にかかる費用などは入金より先に費用にかかる出金がつきものです。

自分がこれから行う事業の資金繰り計画などを作ることで、どんな時に事前に資金が必要になるのかわかるため、資金に関する準備はしっかりしておくことができます。

フリーランスを始める際には開業資金、スタートしてからも運転資金など、お金にまつわることは常に隣り合わせとなることになるため肝に銘じておきましょう。

 

 

フリーランスの事前準備「スキルセット」

フリーランスの事前準備として「スキルセット」は不可欠ものです。

スキルセットとは、スキルは「能力」「技能」などを指し、セットは「一式」「ひと揃い」という意味を持つため、「複数のスキルをもつこと」をいいます。

フリーランスとして活動する場合、例えば「経営コンサルタント」をしようとしても、経営に詳しいだけでは成り立ちません。

お客様の要望をくみ取るコミュニケーション能力や、いつまでにどのような状態にすることでお客様の要望にこたえられるか、コンサル計画をたて、そのスケジュール管理能力も重要となってきます。

雇用されていれば、ある程度企業の管理下で自由に動くことができますが、フリーランスは全て一人で行うことになるため、特定の能力だけでは立ちまわれないことがあります。

フリーランスが得意とする特定の能力だけではなく、ビジネスマナーやコミュニケーション能力、問題解決力といった社会人としての基礎能力も組み合わせて「スキルセット=複数のスキルをもつこと」を心がけましょう。

 

 

フリーランスの事前準備「営業力」

雇用されてきたときは、何もしなくても仕事が入ってきました。しかし、フリーランスは自分で仕事を確保してこなくてはなりません。

そのためには、まず、この地域に自分がフリーランスとしてやりたい事業の需要があるのかどうかを調べなければなりません。

魚がいない釣り堀で釣りをしても魚を得ることはできません。

魚がいてもエサが違えば欲しい魚が釣れません。

需要のある市場で、お客様がどんなことも求めているのか?困っているのか?しっかりリサーチしてお客様に喜ばれるものを提供できるようにしましょう。

 

 

フリーランスの事前準備「人脈作り」

雇用されていると、上司や同僚といった人間関係だけでなく、会社の取引先やお客様など雇用先の人間関係の中に入っていくことで、人脈作りができてきます。

フリーランスの場合は、一般的に個人で活動するケースが多くなるため、人間関係を広げるために意識しなければ、人間関係が狭まったままになります。

人間関係が狭まると、フリーランスのメリットである人間関係のストレスに振り回されず、自分の裁量で仕事ができます。しかし同時にフリーランスとして事業を続けていくうえで人脈を広げないことは致命傷になりかねません。

実際に成功しているフリーランスの中には、独立前から広い交友関係を築いている人もいます。

人脈作りによって、業界の情報収集や異業種交流、ビジネスパートナーとの出会いなど、フリーランスとしての視野が広まり、新しい仕事の案件も舞い込むチャンスが生まれることでしょう。

 

 

フリーランスの事前準備が必要なワケ

中小企業庁「小規模企業白書2019」フリーランス・副業による起業(P127)によると、成長志向型のフリーランスが成長過程における課題の上位3位は次のとおりです。(複数回答の為、合計は100%ではありません。)

 

成長志向型のフリーランスが成長過程における課題
1位:販路開拓・マーケティング(顧客・売上高の確保、販売単価の向上など) 51.7%
2位:税務(法人又は個人の税務申告など) 30.3%
3位:IT活用(ホームページ作成、クラウドサービスなど) 26.2%

 

フリーランスが成長過程における課題としているのは、開業前に準備しておけばよかったと思うことと似通っています。

前章のフリーランスになった理由を見ていただくとわかりますように、自分の可能性を信じて一歩踏み出したいという想いが強くなり起業しているケースが多いため、例えば今まで雇用されていて自分でしたことがなかった部分についてフリーランスとしてスタートしてから「え?どうやってするの?」と困ってしまうのです。

そのため、せっかくフリーランスとして起業しても自分の仕事以外のことで挫折してしまうケースもありますので、フリーランスになる前の準備として基礎知識から学んでいき、フリーランスとして自立していく中で経験を積んでいきましょう。

 

 

何がともあれ、一歩踏み出すのがフリーランス

何がともあれ、一歩踏み出すのがフリーランス

 

ここまでフリーランスについてご紹介しましたが、「フリーランスの働き方はこんな感じなのか」とか「自分の好きな能力だけ活かせばいいというわけではないんだ」ということに気づいていただけましたでしょうか?

しかしながら、フリーランスとして一歩踏み出さなければ、何事も始まりません。

フリーランスとして働くことは、常に挑戦と向上心を絶やさず、覚悟をもってフリーランスの世界に飛び込む必要があります。

実際に、フリーランスとして働くフリーライターの方々に「フリーランスってぶっちゃけどうなの?」「フリーランスになって良かったことは?」「フリーランスの収入は?」 など、インタビューをした記事がありますので、これから『フリーランスを目指す方』や、『フリーランスで成功しているヒントを知りたい方』はご一読ください。

自分に合った働き方・生き方を探して(フリーランストークセッション)

 

また、長年人材開発の世界で培ったスキルを活かし、フリーランスとして3年程の方に、現在どのような働き方をしていて、どのようなライフスタイルを送っているのか詳しくお話し頂いた記事も合わせてご覧ください。

フリーランスとしての成功へ導いたものは「人を育てる仕事」への情熱と家族への思い

 

 

 

まとめ

まとめ

 

フリーランスとは、組織に属さずに自らの技術や技能を拠り所に個人で活動する形態で起業している者をいいます。

フリーランスのメリットは雇用されている者と比べて自由度が高いことです。また、組織から守られることがないため、デメリットは自分で自分のことを全てしなければならないという面に尽きるのではないかと考えられます。

フリーランスの職種構成は、「専門職・技術職」や「分類不能の職種」が約7割を占め、
特に「経営・ビジネス系」、「クリエイター・アーティスト系」及び「ITエンジニア系」の需要は高く、フリーランスに多い職種になります。

また、フリーランスになる前に「資金」「スキルセット」「営業力」「人脈作り」の準備をしておくとよいでしょう。
フリーランスになると仕事をしていく上で、いろいろな課題が出てきます。

その課題に足を取られないように事前準備をしっかりしましょう。

ここまで、フリーランスの働き方や社会保障、雇用されている者と比べてのメリット・デメリットなどをわかりやすくお伝えしました。

フリーランスのことをもっと知ることができれば、自分の個性や能力などを活かせる場が広がるため、いろんなことにアンテナをはっておきましょう。

 

 

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