あなたが理想とする女性の生き方は、一体どのようなものでしょう?
女性は結婚・出産・子育てなど様々なライフステージがあります。
その度に、大きな選択を迫られます。
結婚・出産によってキャリアを諦めるのか、キャリアを保つために家庭を諦めるのか、家庭を持ちながらできる範囲で働く生き方を選ぶのか。
どの選択が女性として幸せな生き方になるのか、それがわからずに悩んでいる女性は多いでしょう。
一度きりの人生、できるだけ自分らしく後悔しない生き方をしたいですよね。
今、自分の生き方について悩んでいる方は、ぜひ一緒に「女性の生き方」について考えてみましょう。
女性の理想の生き方とは?
多くの女性が、ライフステージの度に大きな選択をしなければなりません。
例えば30代の女性の場合、結婚をするかしないか、もし結婚をして子供をもつなら出産時期はいつにするのか、出産した後のキャリアはどうするのかなど、将来について悩み始める人が多いでしょう。
2016年4月に「女性活躍推進法」が施工され、女性が働きやすい社会を目指す動きがみられてきました。
しかし実際は、出産・育児をおこなうのはやはり女性で、そのためにキャリアを中断せざるを得ない状況になりやすいのが現状です。
内閣府の「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成24年10月)では、「夫は外で働き、妻は家を守るべきである(性別役割分担意識)」という考え方に対してこのような結果が出ています。
(画像引用:内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成24年10月)第1-特-24図)
平成24年10月の時点では、男性は賛成の割合が55.1%、女性は48.4%となっています。
また、世代別の賛成の割合は以下のような結果が出ています。
(画像引用:内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成24年10月)第1-特-25図)
特に年齢層が高い男性ほど、「夫は外で働き、妻は家を守るべきである」という考えに賛成していることがわかります。
女性の場合は、年齢層が若いほど反対の傾向が男性よりも強いです。
特に、家庭生活や職場において男性が優位であると認識している女性ほど、性別役割分担意識に反対であると考えている傾向が見受けられます。
では、実際に女性が理想とするライフコースはどのようなものでしょう?
以下の図を見てみましょう。
(画像引用:内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成24年10月)第1-特-26図)
・専業主婦コース:結婚し子どもを持ち、結婚あるいは出産の機会に退職、その後は仕事を持たない
・再就職コース:結婚し子どもを持つが、結婚あるいは出産の機会に一旦退職し、子育て後に再び仕事を持つ
・両立コース:結婚し子どもを持つが、仕事も一生続ける
・DINKSコース:結婚するが子どもは持たず、仕事を一生続ける
・非婚就業コース:結婚せず、仕事を一生続ける
女性が理想とするライフコースは、両立コースと再就職コースの割合が半数以上を占めています。
一方、女性が予定している自らのライフコースでは、専業主婦コースの割合が9年の17.7%から22年の9.1%に半減しています。
再就職コースも減少しており、非婚就業コースと両立コースが増えていることがわかります。
女性のライフステージとキャリアについて
では実際、女性は理想のライフコースを送れているのでしょうか?
厚生労働省「第10回21世紀成年者縦断調査」(平成23年)では「ライフイベントによる女性の就業形態の変化」はこのような結果が出ています。
(画像引用:内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成24年10月)第1-特-27図)
結婚前には、仕事ありの女性は正規雇用は64.2%ですが、結婚後には43.6%に低下しています。
また、仕事ありの女性の27.7%が結婚後に離職していることがわかります。
特に、第1子出産を機に離職している女性は36.0%にも及びます。
やはり、出産や育児と仕事の両立は難しいという問題が大きく影響していることが考えられます。
結婚や出産を機に離職するということは、キャリアを中断するということです。
その結果、役職につく女性は男性に比べて非常に少ないです。
(画像引用:内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成24年10月)第1-特-31図)
役職者人数は男性では40~44歳で最大となりますが、女性では45~49歳の年齢階級になっています。
また、同年齢階級の男性と比べて女性の部長級人数は極めて少ないということがわかります。
管理職への女性の登用に関する企業の意識調査では、女性の管理職が少ないあるいはまったくいない理由として、「現時点では、必要な知識や経験、判断力等を有する女性がいない」という結果が49.8%のほか、「現在、管理職に就くための在職年数等を満たしている者はいない」が16.3%、「勤続年数が短く、管理職になるまでに退職する」が15.0%となっています。
実際、男性と女性では離職率がまったく異なります。
厚生労働省「コース別雇用管理制度の実施・指導状況」(平成22年度)によると、10年前に採用された総合職の離職割合を見ると、女性は男性の2倍以上に当たる65.1%となっています。
また、10年前に採用された総合職の女性が既に全員離職している企業は48.9%に上っています。
(画像引用:内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成24年10月)第1-特-33図)
男性に比べて女性の管理職が少ないのは、入社して10年以上働き続けている女性が少なく、知識や経験を身につけた女性管理職候補が少ないということが一因になっている可能性が高いです。
やはり、ライフイベントによってキャリアを中断あるいは離れる女性が多いことがわかります。
女性が自分らしく生きるためには?
女性は、多くの選択肢の中からどれか選択をしなければならない場面が度々訪れます。
どの選択をすれば自分らしく生きることができるのでしょうか?
ポイントは次の2つが挙げられます。
・ライフステージに直面した時、自分はどうしたいかを考える
・自分の人生の目標はなにかを考える
ライフステージに直面した時、自分はどうしたいかを考える
例えば、結婚・妊娠・出産・育児というライフステージに直面した時、あなたが「自分はどうしたいか」ということを第一に考えることが重要です。
30代に近づくにつれ「結婚は?」と聞かれたり、夫婦の場合は「子どもはいつ?」など聞かれることも多々あるでしょう。
たしかに、世間一般的な女性の生き方というものはありますが、あくまで大事なのは「自分はどうしたいか」です。
他の人と比べる必要はなく、自分の欲求に目を向けてみてください。
もしも自分が、仕事をし続けていきたいと思うならその選択を取るべきでしょう。
だからといって、結婚出産は諦めたくないという思いもあるなら、どちらも実現できる術はないかを考えてみるべきです。
今は柔軟な働き方ができる時代です。
企業によってはテレワークや時短勤務などを取り入れているところも増えています。
結婚や出産をし、育児をしながら働くことも可能です。
それには、パートナーや家族の協力も必要になるので、よく話し合いをして理解を得ることも大切です。
自分の人生の目標はなにかを考える
「自分はどうしたいか」という選択をするには、「自分はどんな生き方をしていきたいか」という目標が必要です。
例えば、「温かい家庭を築いて平和に生きたい」という目標なら、結婚や出産を選択することになります。
「仕事を通して人の役に立ちたい」という目標だと、結婚出産を諦めるのか、結婚出産もして続けられる仕事をするのかなど、選択肢は増えてきます。
自分自身の人生の目標を意識することが大切です。
MAIA女子の中には、自分に合った働き方や生き方をしている方がたくさんいます。
フリーランスとして働いたり、復職の壁を乗り越えて育児と仕事の両立をしているなど、自分の理想の生き方を実現している方のインタビューがあるので、参考にご覧ください。
自分に合った働き方・生き方を探して(フリーランストークセッション)
働きたいのに働けない 「復職の壁」を乗り越えた人がしてたこと
また、We.MAIAには全国の女性テレワーカーと交流できるコミュニティがあります。
働きたい・働く全国の女性テレワーカーとつながることで、様々な情報を共有できたり、いろんな女性の生き方を知って参考にすることができます。
全国の女性テレワーカーとつながろう!〜働きたい・働く女性のコミュニティ〜
まとめ
人生100年時代と言われる現代、女性もこれから先の将来をしっかり見据えて生きていく必要があります。
自分の理想の生き方はどういうものか?改めて考えてみましょう。
結婚や出産によってキャリアを諦める、あるいは諦めない、専業主婦になる、あるいは子育てをしながら働き続けるなど、何をどう選択するかはあなたの自由です。
まわりが決めるものではありません。
そのためにも、自分の人生の目標をしっかり定めてそれに向かって選択・行動をしていきましょう。
そうすれば、自然とあなたの理想の人生を描くことができるのではないでしょうか。
人生一度きり、後悔しない生き方を目指しましょう。