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キャリアプランとは?転職の面接にも失敗しない将来を見据えた考え方

 

「楽しく働きたいから簡単な仕事がいい」
「バリバリ働いてスキルアップしたい」

働き方に対する考え方は人それぞれです。

それでも、ふと「このままで大丈夫かな」と将来への不安がよぎることもあるでしょう。

今いる職場であなたが思い描く働き方はできていますか?

転職しようと考えている企業であなたがなりたい姿は実現できそうですか?

本記事では、今の働き方に不安がある方に働き方の選択を誤らないためにキャリアプランをつくることを紹介します。

 

 

キャリアプランとは?

キャリアプランとは?


キャリアプランとは、自分が将来どのような仕事をしたいか?どんな働き方をしていたいか?といった将来像を実現するためにどう過ごしていくかという行動計画のことを言います。

例えば「10年後に税理士として独立する」という将来像があるとします。

現時点で資格も経験もありません。

税理士資格を得るためには勉強が必要ですが、その勉強は学生のうちにするのか?働きながらするのか?いったん退職して勉強に集中するのか?いろいろやり方はあります。

さらに、税理士として独立するには経験が必要ですが、試験に受かって独立してから経験を積むのか?一先ず税理士事務所に就職して勤務税理士として経験を積んでから独立するのか?いろいろやり方はあります。

このように「10年後に税理士として独立する」という将来像を実現するために必要な経験やスキル、資格などを洗い出すことからはじめます。

そして、いつまでに何が必要かと計画をたてることで、自分がいつまでに何をするべきかということが明確になり不安も軽減することでしょう。

キャリアプランとは、一つ一つの行動計画を積み上げていき、現時点と将来像を繋ぐためにあるのです。

 

 

キャリアプランを立てる5つのメリット

キャリアプランを立てる5つのメリット

 

キャリアプランを立てましょうというと「将来、世の中がどうなっているかわからないのに計画なんて意味ないんじゃない?」と考える人も少なからずいます。

確かに5年後10年後景気がどうなっているかわかりませんし、予期せぬ災害とかあるかもしれません。

ただ、そう思って、何の計画もなく1日1日を淡々と過ごしているだけだと、10年後の自分は今の自分とあまり変わらないでしょう。

将来、世の中がどう変わっていようとも、キャリアプランがあることで見える世界が変わっているかもしれません。

キャリアプランを立てるメリットを5つ紹介します。

 

キャリアプランを立てる5つのメリット
①将来の目標が持てる
②転職の失敗を回避できる
③自分が今行うべきことが分かる
④目標と現在のズレがわかる
⑤予期せぬ事態にも対応できる

 

それでは一つ一つみていきましょう。

 

 

①将来の目標が持てる

キャリアプランを立てるメリットの1つ目は「将来の目標が持てる」です。

目標がないまま日々を過ごしていると、人生の選択を迫られたときに誤った判断をしてしまうかもしれません。

例えば「10年後に税理士として独立する」という将来像がある場合、その10年間のうちに勤務先を辞めなくてはならない状況や勤務先の税理士として残って欲しいといわれる状況がないとは言えないでしょう。

キャリアプランがあれば、そのときの感情や勢いに流されることなく、目標に突き進む判断や状況に合わせて目標を遠回りする判断もとれます。

どんな判断をしてもベクトルは将来の目標に向かっている為、誤った判断を避けることができます。

「将来の目標が持てる」ことは、暗闇の中の光があるということ。

その光に向かっていろんな道を選択肢ながら突き進むことができるので、暗闇の中でも迷わずにすむのです。

 

 

②転職の失敗を回避できる

キャリアプランを立てるメリットの2つ目は「転職の失敗を回避できる」です。

これから転職を考えるとき、キャリアプランがないと自分の想いとは違うところに転職してしまう可能性があります。転職した後の違和感は、あなた自身にとっても転職先にとっても残念な結末にしかなりません。

キャリアプランがあれば、転職の条件や転職後にできることが明確になり、転職の失敗を回避することができます。

 

 

③自分が今行うべきことが分かる

キャリアプランを立てるメリットの3つ目は「自分が今行うべきことが分かる」です。

例えば「10年後に税理士として独立する」という将来像がある場合、必要なスキルや資格、経験はどんなものかを考えます。

転職前に資格を取るのか?転職してから働きながら資格や経験を得るのか?そういった方向性を決めておくと、今、力を注ぐことは何なのか?順番にこなしていくことで、将来のなりたい姿に近づくことができます。

 

 

④目標と現在のズレがわかる

キャリアプランを立てるメリットの4つ目は「目標と現在のズレがわかる」です。

例えば「10年後に税理士として独立する」という将来像があるといっても、2年後に結婚するかもしれないし、4年後に税理士試験に受かっていないかもしれないし、9年後に親の介護があるかもしれない。

キャリアプランを立てたとしても、思い通りに事が進むとは限りません。

描いていたキャリアプランから外れたとしても、目標と現在のズレが分かっていれば、軌道修正も可能です。

 

 

⑤予期せぬ事態にも対応できる

キャリアプランを立てるメリットの5つ目は「予期せぬ事態にも対応できる」です。

人生何が起こるかはわかりません。

転職した先で経験をいっぱい積んで、10年後に独立しようと思っていても、6年後に転職先が倒産するといった予期せぬ事態が起こりうることがないとは言い切れません。

そんな時でもキャリアプランがあれば、10年後の独立という目標に向かうために、今すべきことを考え、ブレることなく対応することができます。

 

 

キャリアプランの立て方【3つのステップ】

キャリアプランの立て方【3つのステップ】

 

「将来〇〇になりたいから△△をしていこう」とキャリアプランを立てることはとても簡単のように思えますが、実際にキャリアプランを立てる時は次の3つのステップで考えることが大切です。

 

キャリアプランの立て方・3ステップ
①将来なりたい姿をイメージする
②自己分析・人生の棚卸しをする
③ライフプランに平行してキャリアプランを考える

 

それでは順番にみていきましょう。

 

 

①将来なりたい姿をイメージする

キャリアプランの立て方は、まず「将来なりたい姿」をイメージしましょう。

そして、その「将来なりたい姿」は誰が見てもわかりやすくすることが大切です。

「5年後に総務部長になる!」
「8年後に年収1,000万円になる!」

数値化するとキャリアプランがより具体的に作れます。また、このように決めたキャリアプランを紙に書いて貼るとか、家族に報告するとか、共有することが将来なりたい姿に向かう近道なので、しっかり「将来なりたい姿」をイメージしましょう。

 

 

②自己分析・人生の棚卸しをする

次に「自己分析・人生の棚卸し」をしましょう。

「将来なりたい姿」を目指したいときにしなくてはならないのが、現時点で自分には何ができて、目標達成のためには何が必要かを書き出しましょう。

目標達成のために必要なことを書き出したら、いつどのように必要なことを揃えるかを考えていきましょう。

 

 

③ライフステージに平行してキャリアプランを考える

最後に「ライフステージに平行してキャリアプランを考える」ようにしましょう。

女性は結婚、出産、親の介護などのライフステージがやってきます。キャリアプランを立てるときは、それぞれのライフステージに合わせた対応をしていかないと、せっかく立てたキャリアプランがライフステージに押しつぶされてしまいます。

「ライフステージに平行してキャリアプランを考える」ことでライフステージに対応したキャリアプランができます。

 

 

面接でキャリアプランを聞かれるのはなぜ?

面接でキャリアプランを聞かれるのはなぜ?

 

面接でキャリアプランを聞かれるのはなぜでしょうか?

その理由がわかれば、面接でキャリアプランを聞かれても臆することなく回答することができます。

面接でキャリアプランを聞かれる理由は、次の2つです。

 

面接でキャリアプランを聞かれる理由
・採用する側の仕事が合うか判断するため
・採用した後の配属部署を考慮するため

 

面接でキャリアプランを確認できれば、本人のキャリアプランと採用する側の仕事とのミスマッチがないか判断できますし、採用した後の配属部署を考慮することができます。

企業側もせっかく採用して仕事を覚えてもらったのに、キャリアプランと合わないからとやめられては時間と労力の無駄になってしまいます。

面接の段階で採用するかどうか、採用した後どこの部署に配属するかどうかなどを考慮し、あなたに活き活きと働いてもらうために、面接の段階でキャリアプランをしっかり聞くのです。

 

 

面接でキャリアプランを伝える3つのポイント

面接でキャリアプランを伝える3つのポイント

 

では、面接でキャリアプランを聞かれた場合、どのように答えると面接官に伝わりやすいでしょうか?
面接でキャリアプランを伝えるポイントを3つ紹介します。

 

面接でキャリアプランを伝える3つのポイント
①目標と会社が最も適している事を伝える
②目標に関する具体的なエピソードを伝える
③目標達成のために行動していることを伝える

 

 

①目標と会社が最も適している事を伝える

面接でキャリアプランを伝えるポイントの1つ目は「目標と会社が最も適している事を伝える」です。

面接で本人のキャリアプランと採用する側の仕事とのミスマッチがないかは採用の基準になります。

例えば、研究スタッフを求人している製薬会社に面接に行って「営業したいです」では畑違いですよね。

製薬会社で研究職として新薬開発に力を注ぎたい!そのために薬の知識を高める薬剤師の資格取得を目指しています!というように自分の目標が製薬会社が求めている人材とマッチしていることを伝えることで、採用後のミスマッチを防ぐことが伝わり、採用側の人事評価がプラスに働きます。

 

 

②目標に関する具体的なエピソードを伝える

面接でキャリアプランを伝えるポイントの2つ目は「目標に関する具体的なエピソードを伝える」です。

例えば、製薬会社で研究職として新薬開発に力を注ぎたいと面接で伝えても、なぜそうなりたいのか?そうなるために「いつまでに、どんな場所で、どうなっていたい」のか?という具体的なエピソードを伝えることで、採用した後の働きぶりをイメージさせ、採用側の人事評価がプラスに働きます。

 

 

③目標達成のために行動していることを伝える

面接でキャリアプランを伝えるポイントの3つ目は「目標達成のために行動していることを伝える」です。

例えば、製薬会社で研究職として新薬開発に力を注ぎたい!そのために薬の知識を高める薬剤師の資格取得を目指しています!というように現在努力していることを伝えるだけではなく、会社に入ってからもどんな努力をしていくのか?ということをアピールすることで、採用後も目標に向かってしっかり行動できる人材として、採用側の人事評価がプラスに働きます。

 

 

年代別キャリアプランを伝える場合

年代別キャリアプランのポイント

 

キャリアプランは年代別で違ってきます。年代に合わせたキャリアプランを伝えることで、採用前の面接だけでなく、採用後の人事評価や面談の際にも高評価を得ることができます。

年代別にキャリアプランを伝えるためのポイントをお伝えします。

 

 

20代のキャリアプランの場合

20代のキャリアプランは、過去の経験よりもこれからどのように成長したいかを伝えることが大切です。

そのためには理想とするモデル社員を見つけ、理想に近づくために実際に行動するなど自発的な成長意欲をみせるとよいでしょう。

仕事は求められるレベルに応えられるよう一つ一つこなすのは基本で、受け身ではなく積極的に「学びたい」という前向きな姿勢をアピールしていくことで人事評価をプラスに働かせます。

 

 

30代のキャリアプランの場合

30代のキャリアプランは、自分や自社のことを理解したうえで今できることと足りないものを分析し、将来なりたい姿に向かうために経験を積み業績を上げていくことを伝えることが大切です。

そのためには、これまでの経験を活かしながらその道のスペシャリストを目指すのか?管理職になるのか?なりたい姿に向かうための道筋を具体的に伝えることで人事評価をプラスに働かせます。

 

 

40代のキャリアプランの場合

40代のキャリアプランは、次世代に向けて仕事に役立つ能力やスキル、考え方を残し、自分はもっと視野を広げた仕事にステップアップしていくことを伝えることが大切です。

そのために、管理職として具体的な課題解決を提案できることや50代60代を見据えたキャリアビジョンを明確にし、今まで積み上げてきた経験を活かしながら会社を支えたり、新しいことにチャレンジして会社の未来を切り開く道筋を具体的に伝えることで人事評価をプラスに働かせます。

 

 

 

職種別キャリアプラン例

職種別キャリアプラン例

 

キャリアプランは職種別でも違ってきます。面接では、採用側がどのような人材を求めているのかを理解し、自分はこの職種でどんな状態になりたいか?そのためにどんな努力をしているか?他の人にはない強みは何か?を把握し、伝えることが大切です。

キャリアプランの例を職種別でみてみましょう。

 

 

キャリアプラン例【事務職】

御社の総務部で、従業員一人一人が健康で快適に仕事ができるようにサポートしていきたいと考えています。

学生のころ、アルバイトでイベントを支える裏方の仕事をした経験からお客様に近いところで働く人たちの縁の下の力持ちになる仕事に対する魅力を感じ、コミュニケーションスキルやトラブルにも臨機応変に対応できる経験を積んできました。

総務部では、作業の正確性・スピードが求められる事務業務もあるため、PCスキルを高めるマイクロソフトスペシャリストの資格を来月取得予定です。
入社後も自己研鑽を欠かすことなく、総務部で他の部署の皆さんが働きやすい環境作りを目指していきます。

 

 

キャリアプラン例【営業職】

御社の〇〇サービスは、これからの社会になくてはならない分野で多くの高齢者の方に喜んでいただけるものです。

実際に祖母が〇〇サービスを利用しており、以前より祖母の笑顔が増えてきているのを家族みんなで感じており、大変感謝しております。

自分自身の経験から、より多くの方に御社の〇〇サービスを知っていただくため、営業職として経験を積み、〇〇サービスの知名度UPに貢献したいと考えています。

また、〇〇サービスは海外でも通用するサービスです。御社の説明会でも海外進出を視野に入れていることを伺っており、英会話を現在学んでおります。

入社後は、御社の〇〇サービスをより多くの人に届けるため、営業で成果を出せる人材となり、御社の海外進出にあわせて5年後には海外で〇〇サービスを広める営業のスペシャリストとして貢献できる人材に成長したいと考えています。

 

 

キャリアプラン例【販売職】

将来は、御社のエリア長として各店舗の運営指導をし、会社全体の売上向上に貢献したいと考えています。

そのためにすでに接客サービスマナー検定を取得しており、現在は、販売促進の企画・実行をリードし、店舗・売場を包括的にマネジメントする人材になるため、販売士2級を今年7月試験で取得する予定です。

入社後は、販売スタッフとして現場を学び、2年後にはチーフ、3年後には店長と店舗運営の経験を積み、5年後には、地域の店舗を総括するエリア長を目指します。

 

 

キャリアプランとキャリア〇〇の違いとは?

キャリアプランとキャリア〇〇の違いとは?

 

キャリアプランの他にも「キャリア〇〇」と似た言葉がいくつかあります。それぞれの違いを知っておきましょう。

 

 

名称 意味 効果
キャリアプラン キャリアビジョンを実現するために作成する、具体的な行動計画のことを指します。 具体的、且つ実現可能なキャリアビジョンを実現するための行動計画により、今何をすべきかが明確になります。
キャリアパス 企業の中での異動や昇進に導く道筋を指します。 どのような職務、立場で就くか、またそこに到達するためにどのような経験、スキルを身につけるかということが明確になります。
キャリアデザイン 理想的な働き方は何かをイメージしてキャリアを描くことを指します。 理想的な働き方が明確になり仕事へのモチベーションにつながります。
キャリアビジョン 仕事や働き方において自分自身のなりたい姿を指します。 具体的、且つ実現可能なキャリアビジョンを描くことで進むべき方向性が明確になります。

 

 

キャリアプランはなりたい自分を表すキャリアビジョンを実現させるための行動計画になります。

キャリアパスは企業の中での異動や昇進に導く道筋をつくるため、キャリアプランを作る枠組みになります。キャリアデザインは理想的な働き方を描くため、キャリアプランを作る装飾になります。

それぞれのキャリア〇〇を上手く使い分けてキャリアプランを作り、なりたい姿を実現できるように努めていきましょう。

 

 

 

まとめ

まとめ

 

キャリアプランとは、自分が将来どのような仕事をしたいか?どんな働き方をしていたいか?といった将来像を実現するためにどう過ごしていくかという行動計画のことを言います。

キャリアプランを立てるメリットは5つあります。

 

キャリアプランを立てる5つのメリット
①将来の目標が持てる
②転職の失敗を回避できる
③自分が今行うべきことが分かる
④目標と現在のズレがわかる
⑤予期せぬ事態にも対応できる

 


実際にキャリアプランを立てる時は次の3つのステップで考えることが大切です。

 

キャリアプランの立て方・3ステップ
①将来なりたい姿をイメージする
②自己分析・人生の棚卸しをする
③ライフプランに平行してキャリアプランを考える

 


キャリアプランを立てる時は、年代別や職種別でも違いがあります。

しかしながら、キャリアプランがあるということは、転職についてミスマッチを防ぐことができますし、仕事においても働き方の選択を誤ることはほとんどありません。

将来なりたい姿になるために、キャリアプランを作ってみましょう。

 

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