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老後も仕事をするべき?女性が安心して老後を過ごすために必要なこと

定年退職を迎えるにあたり、老後の生活に対して不安を抱える女性は少なくありません。

人生100年時代に突入し、現在60歳の人の約4人に1人が95歳まで生きると言われています。

特に女性の平均寿命は87.74歳と、男性の81.64歳よりも長くなっています。

 

例えば60歳で定年退職をした場合、残り35年は貯蓄を切り崩して生活していくことになります。

老後の生活を、貯蓄や年金だけで賄うことができるのか心配ですよね。

老後に必要なお金は、一体いくらくらいなのでしょう?

 

この記事では、老後に必要なお金や、老後の女性でも働きやすい仕事などをご紹介します。

自分や家族が将来安心して暮らしていくために、今のうちに老後についてしっかり考えてみましょう。

 

老後に必要なお金はいくら?

“老後2,000万円問題”という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

収入と支出の差である不足額約5万円が毎月発生する場合には、20 年で約 1,300 万円、30 年で約 2,000 万円の取崩しが必要になる。

引用元:金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書(P.16)

しかも、平均寿命はさらに延びていくと予想されています。

そうなった場合、2,000万円では足りない可能性もあります。

 

定年退職後は、貯蓄と年金での生活になりますが、年金受給額の減少も懸念されています。

では、現時点でもらえる年金はどのくらいでしょうか?

厚生労働省年金局の『厚生年金保険・国民年金事業の概況』では、以下の結果が出ています。

(画像引用:厚生労働省年金局 令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

 

国民年金受給者(フリーランスや自営業)は、平均年金月額は5万6,049円です。

 

(画像引用:厚生労働省年金局 令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

会社員など、厚生年金保険(第1号)受給者の平均年金月額は老齢年金が14万4,268円です。

では、老後の生活に必要なお金はいくらでしょう?

 

総務省の家計調査報告(2019年)を見てみましょう。

1人暮らしの場合、

(画像引用:総務省 家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)Ⅱ 総世帯及び単身世帯の家計収支

実収入から非消費支出(社会保険料など)を除いた可処分所得(手取り額)は約11万3,000円です。

消費支出(生活費など)が約14万円となると、毎月約2万7,000円の赤字になります。

 

もしも個人事業主(フリーランスや自営業)だった場合、平均5万6,000円の国民年金しか受け取れない可能性があります。

そうなると、不足額は15万1,800円-5万6,000円=95,800円が毎月足りないことになります。

老後が30年だとすると、95,800円×12ヶ月×30年=3,448万円になり、3,000万円以上のお金が不足するということになります。

 

老後の女性でも働くことができる仕事

老後資金を蓄えることはもちろんですが、定年退職後も働きたいという女性が増えています。

働くことで生活の糧にもなることと、時間にも余裕があること、社会とのつながりが欲しいといった理由などで働く人がほとんどです。

しかし、シニア世代になると体力的な衰えは否めません。

なので、肉体労働や長時間勤務は難しいかもしれませんが、負担が軽い仕事が人気を集めています。

シニア世代の女性でも働くことができる仕事をいくつかご紹介しますね。

check!

●接客業

●軽作業

●清掃業

●調理補助

●保育補助

●在宅ワーク

接客業

コンビニやスーパー、レストランや喫茶店、ファストフードなど、接客業をしているシニア世代の女性は多いです。

ローソンやすかいらーくグループなど、大手企業も積極的にシニア世代の採用を取り入れています。

業務内容を把握してしまえば、接客業は特に難しい知識や技術は必要ありません。

お客様とのコミュニケーションをとることができれば、比較的どなたでも働きやすい仕事でしょう。

 

軽作業

軽作業は、主に簡単な単純作業をおこないます。

具体的には、

 

●検品

●ピッキング

●梱包

●仕分け

●組み立て

●シール貼り

 

などが業務内容となります。

出荷前の商品に不良品や異物混入がないかを確認したり、商品にシールを貼ったり、包装紙に包んで箱詰めをするなど、簡単な作業を黙々とおこないます。

肉体労働ではないので体力的な面でも負担は少なく、手先を動かすことで頭の運動にもなります。

 

清掃業

清掃業は、オフィスビルや店舗、ホテルや旅館、学校などの清掃をおこないます。

窓ガラスを吹いたりモップがけをしたり、部屋や洗面所、浴室、トイレなどの掃除やシーツ交換などをします。

長時間勤務ではなく、午前中だけなどシフト制で働くこともできるので、仕事とプライベートの時間のどちらも充実させやすいでしょう。

また、掃除をして身体を動かすことで体力もつき、健康面でもメリットは多いです。

 

調理補助

調理補助は、調理をする人がスムーズに作業をしやすいように準備をする仕事です。

例えば、野菜の皮をむいたり、簡単な盛り付け、食器の準備や食事の配膳、皿洗いや後片付けなどをおこないます。

調理補助は特に資格やスキルは必要ありません。

家庭で料理をしてきた主婦の場合、比較的スムーズに仕事をこなすことができるでしょう。

もちろん、調理経験がない方や未経験の方でも働きやすいです。

 

保育補助

保育補助は、託児所や認可保育所・認小規模保育園などで保育士のサポートをする仕事です。

0歳から就学前の子供たちの食事やトイレの補助、お昼寝の見守りやおもちゃの片づけ、園内の清掃などをおこないます。

国家資格が必要となる保育士とは違い、保育補助は資格は必要ありません。

子育てをしてきた主婦の方なら、ご自身の子育て経験を活かして働くことができます。

パートやアルバイトで募集されていることがほとんどで、多くのシニア世代の女性が活躍しています。

 

在宅ワーク

在宅ワークには様々な種類があります。

データ入力やライティング、アンケートモニターなどパソコンを使った仕事や、ハンドメイド作品販売や写真やイラスト販売など、特技を活かした仕事などが挙げられます。

データ入力やアンケートモニターは比較的簡単な作業で、初歩的なパソコン操作ができればどなたでもすぐに働くことができます。

ライティングはwebサイトに掲載するコラムやブログ記事を作成するので、文章を書くことが好きな人に向いているでしょう。

こちらもタイピングスキルとライティングスキルがあれば始めることができます。

 

また、ハンドメイドでアクセサリーやぬいぐるみを作って販売したり、写真やイラストを販売して収入を得ることもできます。

初心者が在宅ワークを始める場合、まずはクラウドソーシングサイトに登録して、豊富な案件の中から自分に向いている仕事を探すパターンがほとんどです。

 

老後の仕事に有利な資格

上記でご紹介した仕事は、資格は特に必要ないものばかりなので、どなたでも働きやすいというメリットはありますが、収入面に関しては高収入は見込めません。

やはり、専門的な資格を持っていると高収入の仕事に繋がりやすいので、次は老後にも役立つ有利な資格をご紹介します。

check!

●MOS

●TOEIC

●登録販売者

●マンション管理士

●RPA

MOS

「Microsoft Office Specialist(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)」の略で、ExcelやWordなどのマイクロソフト製品をいかに使えるかを示す資格です。

マイクロソフト製品は主に以下の5つがあります。

 

①Word(文書作成ソフト)

②Excel(表計算ソフト)

③PowerPoint(プレゼンテーションソフト)

④Access(データベース管理ソフト)

⑤Outlook(電子メール・情報管理ソフト)

 

これらを使いこなすスキルがあれば、特にパソコンを使って仕事をおこなう事務職などで重宝されやすくなります。

事務職ならデスクワークなので、体力の面で不安を抱えるシニア世代でも働き続けやすいでしょう。

 

TOEIC

TOEICは、日常生活やビジネスの場における英語力(会話や文章)を測るための試験です。

合否判定ではなくスコアで表示され、高スコアだと企業の採用や昇進にも有利だと言われています。

また、翻訳の仕事にも繋がりやすく、在宅ワークでも近年翻訳の仕事が増えています。

海外の書籍や映像、海外ニュースなどを翻訳し、文字数や記事単価で報酬が変わってきます。

好きな場所で好きな時間に仕事をできるのが魅力的でしょう。

 

登録販売者

登録販売者とは、「かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(第2類・第3類に限る)販売を行うための専門資格」です。

最近では、薬局やドラッグストアに登録販売者が常駐しているところが多いです。

登録販売者の資格を持つ人がいれば、薬剤師が不在でも一般用医薬品販売ができます。

大学や専門学校の卒業条件や実務経験は問われないので、誰でも受験することが可能です。

テキストや問題集で独学で勉強して資格取得を目指す主婦が増えています。

 

マンション管理士

マンション管理士は国家資格の一つです。

マンションの維持や管理のためにコンサルティングをおこないます。

マンション管理士の試験は誰でも受験することができ、受験者の年齢層は高めです。

平成30年度の合格者平均年齢は46.5歳、最高年齢は77歳と、特に中高年の方が資格取得を目指す傾向があります。

マンションの構造や不動産関連の法令、民法、借地借家法など出題範囲が広く、法律問題に関しては難易度が高いですが、マンション管理士の需要はこれからさらに高まると言われています。

 

RPA

RPAとは”Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)”の略です。

簡単に言うと「人の代わりにロボットが自動で業務をこなしてくれるツール」のことで、RPAを導入している企業は近年どんどん増えてきています。

それに伴い、RPA技術者検定という資格が注目されてきています。

 

例えば、伝票入力や経理処理などの単純な仕事をコンピューターに記憶させて処理していく、それがRPAです。

しかし、コンピューターに処理してほしい作業を1つ1つ入力することは、誰にでもすぐできることではありません。

そこで必要とされているのがRPAを扱える人材です。

RPAスキルは、これからのデジタル化時代にさらに必要とされていくでしょう。

 

株式会社MAIAでは、女性向けにWeb系の講座を開催しており、RPAスキルやWeb集客に必須となるWebマーケティングの知識を習得することが可能です。

RPAスキルを身に着けることで、老後でも在宅でパソコンを使って高収入を得られる可能性も広がります。

 

「天職」と思える仕事と子供たちとの時間を大切にできる私の働き方

 

まとめ

不透明な景気で、老後の生活がますます不安になる現代。

女性も定年退職後の仕事について真剣に考える必要があります。

若い時に老後資金を貯めておくこと以外に、働き続けるという選択肢も視野に入れておいた方が、より安心して老後の生活を送ることができるのではないでしょうか。

そのためにも、今のうちから老後生活のビジョンを見据えて、自分に必要な資格や仕事を探してみてくださいね。

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