「シングルマザーだけどパートという働き方はどうなんだろう…」
「子育てと仕事を両立できる働き方は、パート以外にあるかな…」
こんな悩みを感じるシングルマザーの方は多いです。
「正社員になると収入が安定し保険の負担が減る、でも学校の行事に参加できなかったり子どもと過ごす時間が少なくなる」と、悩んでいないでしょうか。
現代は働き方が多様化し、パートでなくても子育て仕事を両立した働き方が可能です。
今回はシングルマザーのパートと正社員について、ご紹介します。
シングルマザーが子育てと仕事を両立させる方法について、参考になれば嬉しいです。
シングルマザーの働き方の傾向
シングルマザーは正社員とパート・アルバイト、どの働き方が多いでしょうか。
厚生労働省の全国ひとり親世帯等調査報告では、以下の割合になっています。
画像引用:「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」(厚生労働省)
平成28年の正規の職員・従業員の総数は544、パート・アルバイトの割合は552とほぼ同じ割合ですが、平均年間就労収入は違います。
正規の職員・従業員305万に比べ、パート・アルバイトは133万と倍以上の差です。
倍以上の差があるのは、働く時間やボーナスの有無が影響しているのではないでしょうか。
また社会保険の加入状況は以下です。
画像引用:「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」(厚生労働省)
雇用保険に加入しているのは69.6%と、約7割のシングルマザーが加入しています。
健康保険は60.8%、公的年金は57.5%と約6割のシングルマザーが被用者保険・年金に加入しています。
被用者保険:協会けんぽ、組合けんぽなど 被用者年金:厚生年金、国家公務員共済組合など |
パートやアルバイトは一定の条件を満たせば、被用者保険や被用者年金に加入できます。
具体的な加入条件は、1ヶ月の所定労働日数が正社員の3/4以上などです。
そのためシングルマザーのパートの方は正社員と同様の日数、働いていることが考えられます。
シングルマザーがパートで働くメリットとデメリット
ここではシングルマザーがパートで働くメリットとデメリットをご紹介します。
パートのメリット |
・子どもにあわせた働き方が可能 ・突然の残業で子どもを不安にさせる心配が少ない ・求人数が多く早期に働ける |
パートのデメリット |
・正社員に比べ収入が少ない ・国民健康保険の負担が大きい |
メリット①:子どもにあわせた働き方が可能
正社員で働く場合1日の労働時間は8時間ほど、出勤時間を含めると1日9時間近く家を空けることになります。
時間で考えると8時から18時までは家にいないことも多く両親のサポートがない場合、子どもの送り迎えや食事など大変です。
しかしパートは短時間勤務が可能で、さらに「10時から15時まで」など子どもにあわせた働き方ができます。
メリット②:突然の残業で子どもを不安にさせる心配が少ない
仕事をすると予定していない来客やトラブルなど、突然残業が必要になることがあります。
残業した場合「何時まで残業」と、終わる時間が決まらないことも多いいです。
自分だけ定時で帰るのは気が引けることもあるでしょう。
しかしパートなら、決められた時間になれば正社員に比べ仕事を終えて帰りやすいです。
また子どもの迎えが必要など説明すれば、一緒に働いている人の理解が得られやすいです。
メリット③:求人数が多く早期に働ける
求人情報誌やハローワークなどパートの求人数は多く、歩いて数分の場所で働くことも可能です。
働く会社によってはその日から働ける場合もあり、すぐに働きたい方にとっては嬉しいでしょう。
デメリット①:正社員に比べ収入が少ない
パートの収入は働く時間に比例し、休みが増えると収入が減ります。
またボーナスが支給されないこともあり、十分な収入を得られない可能性があります。
退職時には、退職金がもらえないことがほとんどです。
デメリット②:国民健康保険料の負担が大きい
社会保険の加入条件を満たさない場合、国民健康保険に加入します。
また社会保険料は会社が半分負担してくれますが、国民健康保険料は全額自己負担です。
全額自己負担のため社会保険料に比べて国民健康保険料は負担が多く、手取りが少なくなるでしょう。
シングルマザーが正社員で働くメリットとデメリット
ここではシングルマザーが正社員で働くメリットとデメリットをご紹介します。
正社員のメリット |
・パートに比べ収入が増える ・社会保険料の負担が減る ・ボーナスや退職金がもらえる |
正社員のデメリット |
・残業で子どもに寂しい想いをさせる ・突然の早退や欠勤が難しい |
メリット①:パートに比べ収入が増える
さきほどの全国ひとり親世帯等調査報告によると正社員の平均年間就労収入は305万、パート・アルバイトは133万と倍以上の差でした。
一家の収入を支えるシングルマザーにとって、収入が増えることは嬉しいでしょう。
子どもが小学校、中学校、高校と成長するにつれお金が必要なため、将来に備えたいものです。
メリット②:社会保険料の負担が減る
社会保険に加入すれば、会社が保険料を半分負担してくれます。
また年金は厚生年金保険への加入となり、将来は国民年金と厚生年金の2本建ての受け取りが可能です。
社会保険はパートも加入できますが、勤務日数や勤務時間が正社員の3/4以上などの条件を満たす必要があります。
メリット③:ボーナスや退職金のメリットがある
正社員の場合、会社の業績が良ければ賞与が支給されます。決算賞与が支給されることもあります。
ボーナスは基本給の2ヶ月分など給料とは別にもらえ、生活を助けてくれます。
また正社員の場合、条件によっては退職するときに退職金をもらうこともできます。
デメリット①:残業で子どもに寂しい想いをさせる
繁忙期や突然のトラブルなどは、残業になることもあります。
残業になると、家に帰りつく時間が21時を超えることも珍しくありません。
その時間まで子どもが一人で待っているのは不安で寂しいです。
近くに子ども預けられる親族がいない場合、仕事と子育ての両立が難しいです。
デメリット②:突然の早退や欠勤が難しい
子どもの事故やケガなどがあれば、今すぐにでも子どものもとへ向いたいものです。
また前日から子どもの体調が悪い場合、翌日には病院に連れていきたいです。
しかし正社員は早退や欠勤が難しいのが現状でしょう。
子どもを優先したいが、どうしても仕事を優先しないといけない場面に遭遇します。
たまになら良いですが、頻繁に続くと同僚の目が気になります。
シングルマザーが子育てと仕事を両立させるには
パート以外、子育てと仕事を両立させる働き方は難しいのでしょうか。
働き方が多様化し、パート以外でも子育てと仕事を両立せることは可能です。
そこで今回はライフワークバランスを保ちながら生活できる、自宅の働き方についてご紹介します。
自宅で働くことができると育児や子育てをしながら働くことや、子どもが帰宅する時間に家で待つことが可能です。
テレワーク可能な会社に転職
テレワークとは、ICT(情報通信技術)を利用して自宅やコワーキングスペースなどで働くことです。
テレワークは企業にとって交通費や電気代などの経費削減、人材の確保が可能などのメリットがありテレワークを導入する企業が増えています。
特別なツールは不要で、インターネット環境やパソコンがあればテレワークは可能です。
テレワークであれば遠方の企業への転職もできるため、選択肢の幅が広がります。
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在宅で副業
副業は今の職場を辞めることなく、収入アップが可能です。
副業と聞くと怪しいイメージを感じる方も珍しくありません。
怪しいイメージは「誰でも簡単に1 日30分で〇〇万円」などの謳い文句や、高額な情報商材が原因ではないでしょうか。
「副業なんてしなければよかった」と後で後悔しないためにも、安全な副業を知ると良いです。
女性にとって安全な副業とは何か?見分けるポイントを紹介
自宅で起業
起業をするとライフスタイにあわせた働き方や、自分の頑張り次第で収入を増やすことが可能です。
近年は起業する女性が増え、中でも30代女性の起業が多くなっています。
デザイナー、webライター、イラストレーターなど、自分の得意や好きを仕事にする選択肢もあります。
主婦が自宅で起業するなら?人気の職業8つと成功させるためのステップ
【参考】テレワークでライフワークバランスを保ちながら活躍している女性
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MAIA女子の野村明美さんは、テレワークで仕事、趣味、PTA活動とマルチに活動中です。
クライアントに喜んでいただいたときにやりがいを感じたり、今後はITリテラリーを高めたりと更なる挑戦を目指しています。
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まとめ
シングルマザーの働き方は、正社員とパート・アルバイト同じくらいの割合です。
しかし収入は正社員とパートでは倍以上の差があります。
「収入が安定する正社員のメリットはわかるけど、子育てしやすいパートを選ぶ」という、シングルマザーの方は多いのではないでしょうか。
働き方が多様化し、パート以外でも子育てと仕事を両立することは可能です。
自分のライフスタイルにあった方法を選択してはいかがでしょう。