「どの仕事だったら独立して高収入を得ることができるのだろうか・・・。」
「女性が独立できる仕事はたくさんあるけど、将来性のある仕事はどれなの・・・。」
こんな風に考える女性も多いのではないでしょうか。
副業解禁、働き方が多様化して独立する女性も珍しくありません。
独立して経済的に自立できれば、自分の頑張り次第で収入を増やすことができます。
また結婚や出産などライフステージが変化しても職場環境に左右されず、自分のペースで働けるので仕事と家事・育児などの両立がしやすくなります。
ではどの仕事であれば、女性が独立して高収入を得ることができるのでしょうか。
今回は女性が独立できる仕事の中でも、高収入・将来性のある仕事について解説します。
それぞれの仕事内容、独立するまでのキャリア、年収の目安についてもあわせて確認ができる内容になっているので参考にしてみてください。
独立開業している女性に多い仕事とは?
独立開業する女性が増え、日本政策金融公庫の「2020年度新規開業実態調査」によれば2020年は全体の21.4%が女性で、2010年の15.5%と比べると10年間で5.9%増加しています。
そして独立開業する女性は特定の分野に集中しているようです。
男女共同参画局の「女性起業家を取り巻く現状について」によると女性が開業している分野は19.0%が卸売・小売業、18.8%が生活関連サービス業・娯楽業、15.3%がサービス業(他に分類されない)と、この3つの分野だけで全体の53.1%をしめています。
全体的にサービ業が目立ち、サービス業は全体の53.1%と全体の半分以上です。
サービス業といっても行政書士、社会保険労務士、家事サービスなどたくさんあります。
そんなサービス業の中でも平均年収300万円以上で、将来性のある仕事について解説します。
具体的にどんな仕事か?独立するまでにどんなキャリアを描くのか?実際の収入はどのくらいか?について参考にしてください。
1 IT・インターネット経由の仕事
①ライター
②アフィリエイト
③イラストレーター
④プログラマー
⑤システムエンジニア
2 コンサルタントの仕事
⑥ファイナンシャルプランナー
⑦社会保険労務士
⑧行政書士
①ライター
ライターはクライアントから指示された内容にそって、記事を執筆する仕事です。
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングを利用すると、すぐに仕事を見つけることができ女性に人気な仕事です。
取り組みやすい仕事のため、最初は報酬単価が少ない仕事が多いいです。
しかし特定の分野について専門性がある人や、保有している資格の種類によっては、未経験でも報酬単価の高い仕事を受けることもできます。
独立までには3年ほどキャリアをつむ人が多く、執筆スピードがあがることで収入増につながります。
年収は300万円くらいが平均値です。
②アフィリエイト
アフィリエイトは自分のブログやホームページに広告を貼って、広告収入を得る仕事です。
ライターとは違い書く内容を自分で決め、記事を書いても確実に報酬を得る保証はありません。
ブログやホームページを作ってすぐに収入を得ることは難しく、独立までには3〜5年ほどかかる人が多くライターと並行する人も珍しくありません。
年収は400万円くらいが平均値です。
③イラストレーター
イラストレーターはクライアントから依頼をうけ、イラストを作成する仕事です。
ライターと同様にクラウドソーシングを利用すると、仕事を見つけることができます。
近年はデジタル化が進み、イラストレーターの仕事の幅が増えています。
AIによるデジタル化が進んでも、AIは個性のあるイラストを描けないのでイラストレーターは需要が高まっていくと言われています。
初心者でイラストレーターになりたい人は、3ヶ月から半年ほどスクールに通うことが多いでしょう。
年収は400万円くらいが平均値です。
④プログラマー
プログラマーはさまざまなプログラム言語を使ってソフトウェアやシステムを開発する仕事です。
急激なIT技術の発展によってプログラマーを含めIT人材が不足していると言われ、需要が高まっています。
未経験者はスクールなどでプログラミングを学び、実務経験を積んだあとに独立するのが良さそうです。
年収は600万円くらいが平均値です。
⑤システムエンジニア
システムエンジニアはソフトウェアの仕様書や、プラグラムの設計書を書いたりする仕事です。
プログラマーと似ていますが仕事内容は異なり、システムエンジニアはプログラマーにプログラミングしてもらいたい仕様書を作成します。
数年企業で経験を積んで独立する場合が多く、未経験で独立するのは難しいでしょう。
年収は700万円くらいが平均値です。
⑥ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは保険や年金などのお金、老後の生活設計などの相談をうける仕事です。
FP2級の資格を取得して独立する人が多く、ファイナンシャルプランナーの仕事は資格の取得が必要でしょう。
金融機関や保険などに勤め、実務経験を積んでから独立するのが一般的です。
具体的には金融機関経験者はお金、保険会社勤務は保険の見直し、証券会社勤務は資産運用などが主な相談業務でしょう。
年収は300万円くらいが平均値です。
⑦社会保険労務士
社会保険労務士は労働法や社会保険に熟知したプロで、社会保険などの書類手続きが独占業務です。
独占業務は特定の業種にしかできない仕事です。
近年では働き方改革の法改正や雇用調整助成金などの申請手続き業務で活躍し、企業サポートとして注目をあびています。
社会保険労務士になって独立するためには資格が必要です。
試験に合格し実務経験2年以上を経て、はれて社会保険労務士として登録ができます。
2年以上の実務経験がなくても事務指定講習を終了することで実務経験が免除されますが、独立するには数年間は実務経験が必要ではないでしょうか。
年収は500万円くらいが平均値です。
⑧行政書士
行政書士は書類作成業務、許認可申請の代理、相談業務が主な仕事です。
特に書類作成業務は行政書士の独占業務にあたり、官公署に提出する各種申請書類などの作成は行政書士しか業務ができないことになっています。
社会保険労務士や税理士などとは異なり、資格に取得すれば実務経験がなくても独立開業が可能です。
行政書士事務所は求人情報が少なく、実務経験なしで独立開業している人もめずらしくありません。
年収は600万円くらいが平均値です。
女性が仕事で独立するには何が必要?
独立開業するには専門的なスキルはもちろんですが、それ以外に営業スキルや財務・法務などの知識が必要です。
日本政策金融公庫の「2020年度新規開業実態調査」によれば創業者は開業時、現在以下のことに苦労しています。
開業時に苦労したこと
・資金繰り、資金調達(55.0%)
・顧客、販路の開拓(46.8%)
・財務、税務、法務に関する知識の不足(34.4%)
現在苦労していること
・顧客、販路の開拓(47.3%)
・財務、税務、法務に関する知識(32.4%)
・資金繰り、資金調達(30.8%)
資金繰り、資金調達
黒字倒産と聞いたことがないでしょうか。
黒字倒産とは利益が出ていても資金がなく倒産することで、事業を継続する上で資金が大切なことを物語っています。
開業した時は事務所の家賃、チラシなどの広告、内装工事やパソコンなどの設備投資といった費用がかかることが多いです。
それだけでなく年間のお金の流れを把握するのが難しく、いつ運転資金が少なくなるかわかりません。
資金が少なくなると資金繰りに悩まされ、仕事に集中できません。
そうならないためにも事前資金の目安をたて、じゅうぶんな資金調達が必要になるのではないでしょうか。
顧客、販路の開拓
独立開業したら自然と仕事が増えるわけではありません。
仕事を増やすためには営業スキル、コミュニケーション能力を磨くことが重要です。
また販路の開拓のために異業種交流会やセミナーなどで、さまざまな人脈を作ることも大切になります。
しかし新規のお客さんを増やすことに集中し、既存のお客さんのフォローがおろそかになっては悪い評判がたち、せっかく増えてきたお客さんが離れる結果につながります。
独立する目的を忘れずに、お客さんと向き合うことが大切になるのではないでしょうか。
財務、税務、法務に関する知識
独立開業すると毎年申告が必要です。
個人・法人どちらでも税務署に開業届出、さらに業種によっては官公庁の許認可が必要になります。
申請や届出の提出を忘れると、罰金や仕事ができなくなるかもしれません。
また毎月の収支の財務を把握することは、事業をする上で必要不可欠ではないでしょうか。
把握ができていないと資金の目処がたたず、資金繰りにも影響します。
法律は数年ごとに改正することがあり、最新の情報を継続的に学べる環境があると安心です。
まとめ
独立開業している女性の約4割がサービス業を選んでいます。
そのサービス業の中でも平均年収300万円以上、将来性のある仕事は大きく分けて2つに分類できます。
1つ目はライター、プログラマーなどのIT・インターネット経由の仕事、2つ目はファイナンシャルプランナー・社会保険労務士などのコンサルタントの仕事です。
働き方の多様化で独立開業する人、さらに独立する人の内5人に1人が女性と独立開業する女性が増えていてます。
独立開業は大変ですが頑張れば頑張った分だけ自分の収入が増えます。
独立の目的をしっかり持って挑戦していきましょう。