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女性の起業におけるメリットとデメリット|リスクの少ない起業から始めよう

女性の社会進出が推進されている昨今では、企業に勤める女性と共に起業する女性も増加しています。

活躍している女性起業家を見ていると「私でも起業できる?」と思うかもしれません。

女性起業家と聞くと華々しいイメージですが、実際に起業し働き続けるためには大変なことももちろんあります。

当記事では

・女性が起業することのメリットデメリット
・実際の女性起業家の業種
・低リスクで起業できる職種
・女性が起業する際の心得

など、女性が起業するために知っておくべきことをまとめています。

女性の起業について具体的にイメージし、自分に向いているのか、起業するべきかを考えるきっかけになれば幸いです。

 

女性が起業することのメリット・デメリット

女性が起業するメリットとデメリットはどんなものがあるでしょうか。

会社に雇用されることはないので、時間や場所への縛りは少なくなるでしょう。

また、精神的な面でも雇用されている状態とは違ってくるかもしれません。

ここでは女性が起業することで得られるメリットと、反対に起業することで生じるデメリットを順にご紹介していきます。

 

メリット①ライフスタイルに合わせて仕事ができる

働く女性は結婚や育児、介護などでライフスタイルが大きく変化します。

最近は女性の社会進出によって女性が働きやすい会社も増えてきてはいますが、そうはいっても育児や介護によって思うように働けず、ストレスを抱えている女性も多いでしょう。

起業して自分の仕事を調整できるようになれば、会社の制度や風習に左右されず自分のペースで仕事を進めることができます。

また、雇用されているとほとんどの場合時間と場所の制約がありますが、在宅ワークで起業すれば自宅で好きな時間に仕事をすることも可能です。

女性の時々で変化していくライフスタイルに合わせて働けることは、女性が起業する大きなメリットになるでしょう。

 

メリット②軌道に乗れば大きく収入を増やすことができる

会社に雇用される場合、多くは固定の給料が決まっています。

昇給や昇進はあれど、育児や介護などを担う女性にとっては難しい場合も多いでしょう。

ですが起業して事業が軌道に乗れば、働く時間に関係なく大きく収入を増やすことも可能になります。

会社に雇用されていたら諦めていた収入面も、起業して事業を大きくしていけば、収入も比例して大きくしていくこともできるでしょう。

 

メリット③自分の好きなことを仕事にできる

会社に雇用されている場合、仕事内容は決まっていることがほとんどです。

しかし起業する時には自分で事業内容を決めることができるため、自分の好きな分野や得意なことを仕事にすることができます。

これまでやってみたかったけどできなかったことにも挑戦でき、会社で雇用されている時より仕事の幅は大きく広がるでしょう。

また女性ならではの商品やサービスが提供できるというのも、女性起業家の大きな強みです。

市場では購買意欲の高い女性をターゲットにした商品やサービスは常に求められています。

女性である強みを活かして、同じ女性が共感できる、便利だと感じる商品やサービスを追求できるのも女性起業家ならではのメリットです。

 

デメリット①ワークライフバランスが崩れることも

前述したメリットの「ライフスタイルに合わせて働ける」とは矛盾するようですが、いざ起業して仕事を始め事業が本格化してくると、仕事ばかりになりプライベートの時間が取れない、ということもよくあります。

例えば自宅で起業するような仕事であれば、プライベートとの境界が曖昧なため家庭との切り分けが難しくなります。

時間や場所が自由になるメリットはあれど、うまく仕事とプライベートを切り分けないと”ずっと仕事をしている状態”にもなりかねません。

ワークライフバランスをうまく取るには、仕事と家庭の切り分けを念頭に置いておくことが大切です。

会社で勤めていた頃のように始業時間、就業時間を決めたり、子どもが帰ってくるまでの間だけ、などしっかりと仕事と家庭を切り分けるようにしましょう。

 

デメリット②収入が増えるとは限らない

こちらもメリットで触れていましたが、必ずしも収入が増えるというわけではないことも知っておく必要があります。

事業がうまくいけばもちろん大きく収入を伸ばすことは可能ですが、会社員より収入が高くなるという保証はありません。

女性は経営や財務管理の知識が乏しいがゆえに、収入が伸びないといったケースも多くあります。

また収入が伸びないだけでなく、知識不足が原因で思わぬトラブルに見舞われたり、本当は必要のない大きな金額を支払ってしまったり・・・ということもあり得ます。

起業する会社の規模にもよりますが、最低限経営管理、財務管理の知識はつけておいた方が安心です。

 

デメリット③リスクを抱える

会社に雇用されている時に受けていた公的な支援や社会保障は、起業するとなくなってしまいます。

例えば、産休育休、介護休暇、有給休暇はありません。また育児休業給付金や傷病手当金など、会社員であれば受けられはずの保障も受けることができません。

その為、ライフプラン、健康や時間管理に対する意識がとても大切になってきます。

公的なサポートの他に資金的なリスクもあります。

起業する事業内容にもよりますが、最初にある程度の資金が必要、ランニングコストがかかる場合は、綿密な資金計画や安定した収益モデルの確立が必要になってくるでしょう。

起業したからこそ得られる自由もありますが、その分公的な保障やサポートは少なくなります。

こういったリスクを抱えて仕事をしていくことは頭に入れておきましょう。

 

女性起業家の割合は年々増加傾向

 

女性起業家の割合は年々増加しています。

下記のグラフを見てみると、女性の起業家は少しずつ増加し続けており、2020年には20%を超えていることがわかります。

出典:日本政策金融公庫「2020年度新規開業実態調査」

 

経済産業省の女性起業家等実態調査によると、女性が起業する理由としては「自由に仕事がしたかった」が全体の16.6%となっており、次いで「仕事の経験・知識や資格を生かしたかった」という理由が続いています。

やはり女性の場合、結婚や出産、育児や介護などでライフスタイルが変わっていくため、「自由に働ける」ということを魅力に感じる女性が多いのではないでしょうか。

 

活躍する女性起業家の元々のキャリアは?

今では女性起業家として華々しく活躍している方を見ていると、華々しい経歴を持っているようにも思いますが、中には主婦から起業した女性もいます。

実際に女性起業家として活躍している方々の経歴を簡単に見てみましょう。

 

株式会社キッズライン:経沢香保子

ベビーシッターサービス「キッズライン」を創設した株式会社キッズライン。

創設者である経沢香保子さんは、慶応大学を卒業後リクルートに就職し、その後創業間もない楽天で様々な新規事業に携わっていました。

楽天時代にマーケティングを学び、自身の強みを活かせる!と26歳で女性向けのマーケティングを展開する会社を設立しています。

その後3人の子どもを出産し、自身が子供を持ちながら働くことに苦労した経験から「キッズライン」を立ち上げ、一般の人も利用しやすい価格帯でベビーシッターを提供することに成功しました。

 

一般社団法人 日本おひるねアート協会:青木水理

昼寝中の赤ちゃんの周りに飾り付けをし、絵のように撮影するおひるねアート。

日本おひるねアート協会の創設者である青木水理さんは、自身が妊娠中におひるねアートの存在を知り、子どもが生まれてからはおひるねアートに夢中になり、毎日写真をブログにアップしていました。

その内に書籍化やメディアからの依頼も増え、一人では手に負えなくなり協会化へと至っています。

現在は「思い出写真作りのお手伝い」をコンセプトに、講師育成事業と講師派遣事業の二つを軸に事業展開をおこなっています。

 

株式会社AMF:椎木里香

株式会社AMFは10代の女性を中心としたネットワークを活かし、リサーチマーケティングをおこなっている会社です。

代表である椎木里香さんは、若干15歳でこの会社を設立しています。

父親である椎木隆太さんが株式会社DLEの代表取締役のため、幼いころから自身も会社を経営をしたい、という思いがあったそうです。

設立当時は注目され、メディアへの出演も数多くありました。

 

株式会社MAIA:月田 有香

弊社の代表である月田 有香は大学卒業後、コンサルティング会社へ入社し、2年後に役者へと転身しミュージカルを中心に活動をしていました。

その後、演劇のメソッドを使った企業や教育機関への研修プログラムを提供する会社を設立。

ミュージカル女優として活動していた時期に、役者仲間が能力を発揮できていない現実を目の当たりにし、彼らの優れた能力を社会に還元するために会社を立ち上げました。

そしてその仲間たちの姿が、子育て中や介護、夫の転勤などで思うように働けない女性にもつながり、MAIAの創業へと至っています。

 

スモールステップで起業するなら

起業は、選択する事業によっては大きなリスクを伴います。

飲食店や美容室などは、大きな初期投資が必要になる為リスクが高いと言えるでしょう。

まずはリスクの小さな職種から始めると安全です。

ここでは金銭的なリスクがなるべく少なく起業できる職種を5つご紹介します。

 

美容サロン経営

女性とは切っても切り離せない「美容」。

ネイルサロンや、アロマサロン、セラピスト、エステティシャンなど、女性の美容に関するサロンは幅広くあります。

多くの女性の需要があり自宅サロンとしても開業できるため、低リスクで始めることができます。

資格取得においても、今は通信スクールで取ることも可能ですし、料金も比較的安価で通うことが可能です。

自分と同じ「美容に関心がある女性」がターゲットになるため、マーケティングの施策も考えやすいと言えるでしょう。

自宅サロンであれば軌道に乗れば月数十万円の収入を得ることも。

更に事業を大きくし、店舗を増やしていけば数千万円など大きく収入を伸ばせる可能性もあります。

 

ハンドメイド販売

ハンドメイドが好きな女性は、起業しやすい仕事です。

ハンドメイド作品を売ることができるプラットフォームは、個人の価値が高まる今、年々増加しています。

メルカリやラクマといったフリマアプリだけでなく、Creemaやminneといった「ハンドメイドマーケット」と言われるプラットフォームもあります。

またInstagramではショップ機能が実装されており、Instagramから直接ショップへと誘導することも可能です。

今は無料でサイトが作れるサービスもあるので、そういったサービスを使って販売するのもいいでしょう。

ハンドメイド作品を販売して、月数十万の利益を得ている女性も多くいます。

 

Webデザイナー

Web集客が主流となってきている昨今では、Webデザイナーの仕事は重宝されます。

ただし、今後は「Webデザインができる」だけでは弱く、Webデザイナーでもサイトを制作できるほどの技術が求められてくるでしょう。

その為には付け焼刃の技術では顧客のニーズに追いつかない可能性があります。

Webに詳しくない場合は、しっかりとスクールに通ったり自身で勉強するなど、相応の努力が必要です。

サイト制作のニーズは高いため、スキルを身につけコツコツ経験を積み、一定レベルのポートフォリオができれば営業もしやすくなります。

個人で受託するとなれば、サイト制作1件で数十万円の収入が見込めるでしょう。

またチームを組んでサイト制作を請け負えば受託できる件数も増えるため、収入を伸ばす一つの手段となります。

 

Webライター

Webライターも、Web集客が主流の今は需要が高い職業です。

企業のオウンドメディアやブログでSEO記事を書いたり、取材記事やコラムなど、Webライターといっても様々な仕事があります。

特別な資格がなくても、文章を書くことが苦痛でない方であれば参入できます。

大きく収入を得るためには勉強やスキルを磨くことは欠かせませんが、比較的挑戦しやすい職業といえるでしょう。

Webライターの案件は、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングで受注することができます。

子育てや介護の傍らであれば月数万円。仕事として本格的に始めれば数十万円の収入を得ることも可能です。

 

アフィリエイト

アフィリエイトは自身が運営するブログやサイトに広告を貼り、その広告から商品が売れたり、サービスが申し込まれれば成果報酬が支払われるという仕組みです。

アフィリエイトを始めるためにはまずサイトやブログを作ることから始まるため、最低限のWebの知識が必要になります。

またサイトにアクセスを集めるためにはSEO対策やマーケティング、ライティングの知識も必要となる為、求められるスキルは多いといえるでしょう。

ですが、最近はネットやSNSで情報も手に入る為、未経験からアフィリエイトをしている女性も多くいます。

報酬が発生するまでに時間がかかる為、始めてすぐに収入を得ることは難しいですが、ユーザーのニーズに合い軌道に乗れば月数百万円の収入を得ることも可能になります。

ですがGoogleのアップデートが頻繁に起こる為、アフィリエイトで収入を維持するためには努力と忍耐力が必要です。

 

女性が起業するなら心得ておきたい5つのコト

「女性起業家」と聞くと華々しいイメージがありますが、女性起業家の方は陰で努力し、悩みながらも経営を継続しています。

女性が起業し、事業を継続していくために大切な心得を5つご紹介します。

 

一貫した信念と強い思い

起業して事業を継続させるためには、信念や思いがとても重要になってきます。

起業して事業を始めると、たくさんの困難や壁が立ちはだかります。その度に一貫した信念や強い思いがあれば行動はぶれません。

「ただ何となく好きだからやってみる」で始めるのではなく、「この課題を解決したい!」「こんな人の役に立ちたい!」など、強い思いを持って起業することが大切です。

 

長期的な計画を立てる

「とりあえず起業してみよう!」となんの計画もなく起業すると、失敗に陥りやすくなります。

計画は長期的に、明確な目標を持って立てましょう。

「解決したい課題は?」
「起業する目的は?信念は?」
「1年後どうなっていたいか」
「3年後の目標は?」

など、起業する目的から長期的な目標を持って実行していくことが大切です。

 

スキルや知識を活かせる仕事で起業する

なんの知識も経験もない分野で起業するよりは、自身が持っている知識や経験を活かせることで起業しましょう。

「好きなことだから」で起業して上手くいく例も中にはありますが、市場のニーズを把握し必要な顧客に届けるためにはビジネスとしてじっくり考えることも必要です。

自分のスキルや知識がどんなサービスや商品に活かし、どんな人に届ければいいのかをしっかり考えてみましょう。

 

マーケティングや経営の知識をつける

事業をするにあたって、マーケティングの知識は必須です。

マーケティングの知識がないまま事業を始めてしまうと、自分がしたいことと顧客が求めているものに大きく乖離が起こるリスクがあります。

また、経営知識についても、まったくないまま起業してしまうのは危険です。

男女共同参画局の女性起業家を取り巻く現状についてによると、起業家が起業時に直面した問題として「経営知識一般(財務・会計を含む)の習得」が高い割合になっていることがわかります。

経営知識はある程度身につけておき、不安な時に相談できる相手をつくっておくことも大切です。

 

助成金や支援を利用する

知識が乏しいまま一人で起業すると、資金繰りや経営のことで壁にぶち当たることもあるでしょう。

国や自治体がおこなっている起業支援制度や助成金を活用して、上手に人の手を借りることも大切です。

男女共同参画局のホームページに女性向けの起業支援情報が掲載されています。

また、ミラサポプラスでは自分に合った補助金が探せます。

国の支援だけでなく、自治体でも女性の起業支援をおこなっていることもあるため、一度自治体の窓口に相談に行くのもいいでしょう。

 

まとめ

女性の起業家は年々増加しているとはいえ、女性が起業して事業を継続させていくためには相応の覚悟と努力が必要です。

「好きなことを仕事にする」だけでは起業は難しいこともあるでしょう。

起業を成功させるためには、綿密な準備と計画が必要です。

そしてスキルを磨き、勉強し続けることも必要になってきます。

今後は女性の社会進出が今より進められていくでしょう。女性起業家も更に増加していくと考えられます。

あなたも女性の強みを活かし、女性起業家に挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

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