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起業家とは|女性が起業する為に大切なことを日本の起業家から学ぶ

あなたは「起業家」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?

昨今は女性起業家や学生起業家も増えてきている背景もあり、一昔前より「起業家」という言葉が身近に感じられるのではないでしょうか。

起業家と聞くとハードルが高く感じますよね。

もちろん簡単になれるものではないですが、今は主婦や学生など誰でも挑戦することができます。

当記事では起業家について掘り下げて解説していきます。

起業について知りたい方はぜひ参考にしてください。

 

「起業家」の定義

そもそも起業家とはどのような人のことを指すのでしょうか?

経営者であることは想像ができますが、経営者には他に「事業家」「企業家」などの呼び方があります。

「起業家」の定義と、これらの呼び方の違いを解説していきます。

 

自ら事業を起こす人

起業家とは、「新しく事業を興す人」のことを指します。

多くはベンチャー企業やスタートアップ企業を興した人のことを言います。

事業を興してしばらくは起業家と呼ばれますが、その後事業を大きくしていけば「事業家」、または企業としてどう展開していくかを考える「企業家」にもなり得るでしょう。

中には事業を興した後に事業継承し、その後企業としてどう事業を展開していくかは「企業家」に任せてしまう、という方も。

そのため、起業家だから”会社の経営もスペシャリスト”というのは間違った解釈になる場合もあります。

 

0→1を作り出す人

起業家は新しく事業を興す人であり、事業継承やのれん分け、フランチャイズなどで経営者となった場合には「起業家」とは呼ばず「企業家」が正しい呼称です。

起業家は「何もないところから新しいことを生み出す人」とも定義されています。

世の中の課題や問題をピックアップし、先進的な技術や方法で課題や問題を解決するサービスや商品を作り出し、それを事業として会社を興す人のことです。

既存の事業との差別化、新しい市場やルールを生み出すことが鍵となる為、独創的な発想力が大切になってくるでしょう。

 

有名な起業家は誰?

それでは日本で有名な起業家を見ていきましょう。

成功している起業家には独創性と発想力があります。

どんなビジネスを、どんなきっかけで生み出したのか、一人一人の起業について触れていきます。

「起業したい!」と思っている方は、ここから事業成功のポイントを探っていきましょう。

 

三木谷浩史

三木谷氏は、インターネットサービスを展開する楽天株式会社の創業者です。

起業した年は31歳。起業後わずか3年で株式上場を果たしています。

三木谷氏は大学卒業後、日本興業銀行に勤めていましたが、その頃は起業することなど考えていなかったと言います。

起業を目指すきっかけになったのはハーバードビジネススクールに通った際、アメリカのビジネスマンが持っている起業家精神に触れたことでした。

その後、自身の地元であった兵庫県で阪神淡路大震災が発生。

親戚や友人を亡くし、「人生は短い」と実感したことで起業を決意します。

まず設立したのはコンサルティング会社でしたが、その1年後に楽天を立ち上げます。

1996年、まだ多くの人がネットビジネスに対して懐疑的でしたが、三木谷氏はそこに商機を見出しました。

「ネットで世界が変わるという確信があり、ECビジネスはカタログ通販より大きくなるという仮説を立てた。」と語っています。

その仮説通り、今では楽天は多くの人に必要とされており、三木谷氏は大きな成功をおさめています。

 

堀江貴文

ホリエモンの愛称で親しまれている堀江貴文氏はライブドアの事業家として有名ですが、その前にインターネット事業で有限会社オン・ザ・エッヂ(後に株式会社に改組)を設立しています。

堀江貴文氏は、中学受験の合格祝いに買ってもらったパソコンを機にプログラミングに明け暮れます。

勉強よりもプログラミングに熱中していたため成績は落ちていましたが、その後猛勉強の末に東京大学へ進学。

東京大学在学中にインターネットに出会い、プログラミングの楽しさを思い出し、有限会社オン・ザ・エッヂを設立。

学生起業家となり東京大学を退学しました。

インターネットがまだ普及していないころからホームページ制作や、ホームページの管理運営をおこない注目され、設立から4年後に東証マザーズに上場しています。

堀江貴文氏は「”朝ごはんに納豆”というような”当たり前”を疑うことからビジネスチャンスは生まれる」と発言しています。

”誰もしていないようなこと”よりも、”普段から当たり前におこなっていること”に着目していると、ビジネスの種が見つかるのかもしれません。

 

山田進太郎

山田進太郎氏は、1000万人以上の利用者数を誇るフリマアプリ「メルカリ」の創業者です。

モノの価値が循環する社会の実現を目指してきたメルカリは、個人でも簡単にモノの売り買いができるマーケットプレイスとして、たくさんの利用者に親しまれています。

山田氏はメルカリ創設前に中東、インドや南米、アフリカなどの新興国を旅したそうです。

その時の新興国での体験が価値観を大きく変えたと言います。

日本では教育を受けることが当たり前の幼い年齢の子どもが働いている様子を目にして、環境によって活動や生き方が制限されてしまう現実を目の当たりにしました。

山田氏が帰国すると、日本ではスマホが普及し様変わりしている・・・それを見て、今後新興国でもスマホが普及すると確信します。

そこで世界中の個人と個人が繋がり資源を流通できたら、新興国の生活水準を上げられるかもしれない、と考えた山田氏はメルカリを立ち上げました。

「モノを大切にする社会を実現したい」というビジョンの元に、メルカリで個人間でのマーケットプレイスを実現しています。

経沢香保子

経沢香保子氏は、ベビーシッターサービスを展開する「株式会社キッズライン」の創業者です。

慶応大学を卒業後、リクルートに就職。その後前述した三木谷氏が立ち上げた創業間もない楽天に加わり、様々な新規事業に携わってきました。

楽天時代に学んだマーケティングで、自身の強みを活かし女性向けのマーケティングを展開しようとトレンダーズ株式会社を設立。

2年後に女性最年少で上場を果たしています。

その後3人の子どもを出産しましたが、第一子は先天性の障害があり、働きながら育てるためにベビーシッターを利用していたそうです。

ですが、その頃のベビーシッターは月に何十万もかかり高額なため富裕層しか利用することができませんでした。

そういった自身の経験から、一般の人も利用しやすい価格帯でベビーシッターを利用できるよう「キッズライン」を立ち上げています。

 

閑歳孝子

閑歳孝子氏は、500万以上のダウンロードを記録している家計簿アプリ「Zaim」の生みの親です。

大学卒業後、出版社で記者・編集として働いていましたが、4年後にITベンチャー企業へ転職します。

その頃にはまだプログラミングの技術はなく、プロデューサーとして働いていましたが、「エンジニアをラクに」という思いからプログラミングを学び、プログラマーとしても成長していきました。

その後エンジニアとして再び転職。

自分でサービスを開発したい、との思いから個人でアプリ開発を始めます。

閑歳氏はZaimを開発した背景として

「自分が当事者としてユーザーの気持ちがわかるテーマは何だろう…と考えた時に、家計簿は自分が責任を負える最大限大きなテーマなのかなと思った。」と語っています。

仕事をこなしながら、Zaimの開発を進め4~5か月後にリリース。

多くの主婦から評価され、ダウンロード数が増え、起業へと至っています。

 

青木水理

青木水理氏は、寝ている赤ちゃんの周りに飾り付けをし、アートのように写真を撮る「おひるねアート」を広めました。

日本おひるねアート協会を設立し、おひるねアートを全国に広めるとともに、講師育成事業や講師派遣事業を展開しています。

青木氏は妊娠中に海外で流行っていたおひるねアートの存在を知り、出産後はおひるねアートに夢中になりました。

毎日ブログに写真をアップし、主婦の間におひるねアートが普及してきたころ出版社から声がかかり写真集の出版へと至っています。

その後、雑誌やテレビCMの作品制作を手掛けるなどマルチな分野で活躍し、起業家となりました。

 

起業にチャレンジする人は増えている!?

起業家を目指す人は近年上昇傾向にあるイメージですが、2017年までのデータを見てみるとじわじわと減少していることが分かります。

出典:中小企業庁 第3節 多様な起業の実態

「起業希望者」「起業準備者」「起業家」ともに減少が続いています。

もう一方のデータを見てましょう。

出典:中小企業庁 第3節 多様な起業の実態

こちらは「副業起業希望者」と「副業希望準備者」の推移ですが、年々増加してきています。

データは2017年までですが、昨今の世情を見ていると「副業起業家」と呼ばれる人は更に増加していると考えられるでしょう。

これにより、起業家の減少を副業起業希望者が補っていると言えます。

近年、雇用の不安定さや低い給与水準からこのようにフリーランスとして小さく起業する人も注目されています。

一昔前とは違い大きく事業を興すよりも、リスクを小さく安定した収入が見込めるような起業の仕方に需要があるということではないでしょうか。

自身のスキルや経験を活かし、小さくビジネスを始めるフリーランス起業、副業起業は今後更に拡大していくでしょう。

 

女性が起業家になるには

男女共同参画局のジェンダー・ギャップ指数データによると日本はジェンダー・ギャップ指数で世界に比べて大きく遅れを取っています。

特に「経済」では女性の進出が遅れており、最低水準となっていることがわかります。

この状況から日本で女性が起業家として活躍するためには、女性ならではの視点がとても大切になってくるでしょう。

現代において、健康・美容・介護など、女性の視点からのアイデアやサービスは広く必要とされています。

オーガニックや無添加などの健康志向ブーム、脱毛やリラクゼーションなどの美容ブームなど、いずれも女性にとっては身近なテーマではないでしょうか。

記事の中盤でご紹介した女性起業家も、それぞれ育児、家計管理など女性が多く経験することからヒントを得て事業を立ち上げています。

世の中で必要とされるサービスや商品は、女性ならではの視点で展開されているものが多くあるのです。

日常にアンテナを張り巡らせておくと、思わぬところで不便を感じたり、普通を疑うことでビジネスチャンスを掴むことができるかもしれません。

女性が仕事と結婚、育児を両立するために起業家としての道へ挑戦することは大きなやりがいとなるでしょう。

 

以下の記事では女性が起業するメリットとデメリット、起業におすすめの職業について解説しています。

起業に興味がある方はぜひご一読ください。

 

女性の起業におけるメリットとデメリット|リスクの少ない起業から始めよう

 

 

まとめ

起業家はだれでも挑戦することができます。

ですが、まずは大きくリスクを取り大きく事業を展開するよりも、副業起業やフリーランス起業といったスモールビジネスから始めてみるといいでしょう。

中でも女性起業家は、女性視点でサービスや商品展開を考えることが容易なため、昨今の世情を見ていると、もしかしたら男性より有利なのかもしれません。

今は起業家といっても、小さくスタートすることもできます。

事業を継続し、大きくしていくことは決してたやすくはないですが、起業家へ挑戦する価値はあると思っています。

そこで得た経験や知識は必ず力になり、女性の社会進出の助けになるでしょう。

 

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