年収400万円の女性になりたい!
年収400万円の手取りは307万円くらいです。年間307万円くらいあると、経済的にゆとりを持てますから自分のために投資ができ、さらにキャリアを築くことができそうですよね。
そんな年収400万円の女性はどんな仕事に就いて自分らしいライフスタイルを過ごしているのか?
どんなことをすれば、年収400万円の女性に自分もなれるのか?
本記事では、年収400万円の女性の職業や役職、ライフスタイルなどをご紹介していきます。
あなたのこれからのライフスタイルに役立つことができれば幸いです。
年収400万円の女性は全体の何%?
年収400万円の女性は全体の何%になるのでしょうか?
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況 賃金の分布」の年齢別の月の収入から年収の分布を試算いたしました。
※厚生労働省「【概況用】賞与(令和2年夏季)」の夏季賞与の調査産業計が1.01か月分で、「毎月勤労統計調査 令和3年2月分結果速報等」の「≪特別集計≫令和2年年末賞与(一人平均)」の年末賞与の調査産業計が1.03か月分であるため、賞与2回の2ヶ月分で試算しております。
年収392~419万円の方を年収400万円の女性とすると、年齢計では5.7%の女性の方が年収400万円であることがわかります。
一番多いのが280~307万円で12.3%、その前後をみると、ほとんどの女性が年収300万円くらいだとわかります。
そんな中、たった5.7%の女性だけが年収400万円とは、憧れますよね。
次に、年齢別に試算した年収の分布をみてみましょう。
年収400万円の女性は10代後半で何%?
まずはじめに10代後半の女性で年収400万円の方がどのくらいおられるか、収入の分布をみてみましょう。
10代後半では年収400万円の女性が0.1%しかいません。
10代後半の年収は224~251万円が41.5%と1番多く、半数近くの女性が年収400万円の女性の半分程度の収入になっております。
年収400万円の女性は20代前半と後半で何%?
次に20代前半と後半の女性で年収400万円の方がどのくらいおられるか、収入の分布をみてみましょう。
20代前半の年収400万円の女性は2.1%います。
20代前半の中では、年収280~307万円が1番多く、23.0%と4分の1近くの女性が年収300万円くらいだとわかります。
20代後半の年収400万円の女性は5.6%います。
20代後半の年収は308~335万円が18.0%と多く、5分の1近くの女性が占めていることになります。
20代の女性の年収は250〜300万円くらいが多いとみて良いでしょう。
年収400万円の女性は30代前半と後半で何%?
30代前半の年収400万円の女性は8.1%います。
30代前半の年収は308~335万円が12.8%多く、その前後にあたる年収も10%超えになっています。
30代後半の年収400万円の女性は7.0%います。
30代後半の年収は308~335万円が11.2%と1番多く、その前後にあたる年収も30代前半と同じく10%超えになっています。
30代の女性の年収は300〜350万円くらいが多いとみて良いでしょう。
年収400万円の女性は40代前半と後半で何%?
40代前半の年収400万円の女性は7.2%います。
40代前半ですと年収280~307万円が10.0%と1番多く、また年収の分布も全体的になだらかになっています。
40代後半の年収400万円の女性は6.4%います。
40代後半の女性の年収は252~279万円が10.3%と多く、また年収の分布も全体的になだらかになっています。
ここで不思議な現象があります。
40代前半も後半も年収448〜503万円の女性が多いということです。おそらく役職をもつ女性が増えてきているからではないでしょうか?
年収400万円の女性は50代前半と後半で何%?
50代前半の年収400万円の女性は5.6%います。
50代前半の女性の年収は252~279万円が、10.7%と多く、40代同様、年収の分布も全体的になだらかになっています。
50代後半の年収400万円の女性は5.5%います。
50代後半の女性の年収は252~279万円が、10.6%と多く、40代同様、年収の分布も全体的になだらかになっています。
また、50代前半も後半も年収448〜503万円の女性も多く、おそらく役職をもつ女性が増えてきているからではないでしょう。
年収400万円の女性は60代前半で何%?
60代前半の年収400万円の女性は3.2%います。
60代前半の女性の年収は、年収224~251万円が17.4%と1番多く、20代の頃の年収に近くなります。
キャリアを積んできた人も60歳で定年退職し、再雇用され、収入も働き方も変化しているのだと推測されます。
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況 賃金の分布」の年齢別の月の収入から年収の分布を試算した全体の結果はこちらになります。
全体的に年収200万円台から300万円台が多い模様です。
このように、年収階級、年齢階級別労働者割合(女性)をみると、女性が年収400万円を得ることは容易いことではないことを感じますね。
それでは、一体どんな働き方をすると、年収400万円の女性になれるのでしょうか?
年収400万円の女性はどんなキャリア?
年収400万円の女性はどんなキャリアなのでしょうか?
職業、就いているポスト、就業形態、就業時間の平均からみてみましょう。
年収400万円の女性の職業
年収400万円の女性はどんな職業に就いているでしょうか?
まず、「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」から年収400万円の女性の業種がわかりますので、一度見てみましょう。
年収400万円の女性は、「情報通信業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「教育、学習支援業」の業種に多いですね。また、「金融・保険業」も30代後半から年収400万円になるため、これらの業種がどんな仕事をしているのか、簡単にみて見ましょう。
「情報通信業」 ・・・通信業、放送業、情報サービス業、インターネット付随サービス業、映像・音声・文字情報制作業など
「学術研究、専門・技術サービス業」 ・・・土木建築サービス業、公認会計士事務所、税理士事務所、法律事務所、特許事務所など
「教育、学習支援業」 ・・・通信教育事業、学習塾、図書館、博物館、植物園など
「金融・保険業」 ・・・保険媒介代理業、商品先物取引業、商品投資業、金融商品取引業など
年収400万円の女性は技術や資格が必要な分野が多く、誰にでもできるというよりは専門的な仕事をされている方が多いようです。
年収400万円の女性が就いているポスト
年収400万円の女性になるにはやはり役職なしでは厳しいようです。
少なくとも係長級より売上で年齢も40代後半から、勤続年数も18年以上と、その道である程度のキャリアが必要になります。
年収400万円の女性の就業形態
年収400万円の女性はどんな就業形態で働いているでしょうか?
「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」から年収400万円の女性の就業形態もわかりますので、こちらも見てみましょう。
年収400万円の女性になるにはやはり就業形態は正社員・正職員で40代50代が多いようです。
少なくとも正社員・正職員でなければ、女性が年収400万円になるには難しいと言えます。
また、正社員・正職員であっても、「情報通信業」、「金融・保険業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「教育、学習支援業」の業種のほうが、年収400万円の女性により近くなるのではないでしょうか?
年収400万円の女性の就業時間の平均
ここまでの年収400万円の女性の条件をまとめてみましょう。
①年齢・・・40代~50代
②勤続年数・・・18年以上
③職業・・・「情報通信業」、「金融・保険業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「教育、学習支援業」
④就業状態・・・正社員・正職員
⑤就いているポスト・・・係長級以上
年収400万円の女性への道のりはある程度キャリアを積む必要があるようです。
そうなると、年収400万円の女性の就業時間はどのくらいでしょうか?
実は役職につくとほとんどの企業が残業手当などがつかなくなります。理由は役職手当に予め含まれる場合があるからです。
「毎月勤労統計調査 令和2年分結果確報 概要」をみると、令和2年一般労働者の月間実労働時間及び出勤日数は次のとおりである。
月間実労働時間・・・160.4時間
出勤日数・・・19.4日/月
計算すると、1日8.2時間となっていますが、役職に就いたことによる残業時間も含まれているかは不明ですが、最近は会社全体でノー残業を推進している為、年収400万円の女性も平均すると1日8時間程度の勤務時間なのかもしれません。
ライフスタイルの傾向
年収400万円のキャリアをもつ女性はどのような生活をしているのでしょうか?
まずはじめに独身女性の手取り額を見てみましょう。
【試算条件】
女性・・・30代(東京都在中)
年収400万円の平均収入月額 285,714円(月28万円・賞与2回で64万円くらい)
賞与の社会保険料等の計算は別途せず、平均収入月額で社会保険料等の計算をしているため、実際に計算した金額とは若干異なりますが、大体このくらいが手取りになるとみてください。
※1「東京都の令和3年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表」と「令和3年度の雇用保険料率」で算出
※2「給与所得の源泉徴収税額表(月額表)」から算出
※3「東京都主税局 個人住民税」から前年収入と同じとして試算
※4 収入から各種税金を差し引いた金額(概算)
ライフスタイルの傾向も参考にしたいですね。
年収400万円の女性は独身か既婚者か?子供ありかなしか?など、家族構成や家事育児にかける時間などライフスタイルの傾向をみてみましょう。
年収400万円の女性は独身か既婚者か?
年収400万円の女性は独身が多いのでしょうか?既婚者が多いのでしょうか?
少し古いですが、平成22年度結婚・家族形成に関する調査報告書【全体版】(PDF形式)の「第2章 結婚・家族形成に関する意識調査」の(1)自分自身についてをみてみましょう。
400万円以上500万円未満の女性(平成22年)
20代 既婚 22.7%
30代 既婚 20.0%
年収400万円の女性は未婚者が8割で既婚者が2割といったところでしょうか?
年収400万円あれば、月の手取りが21万円ありますから、パートナーに頼らずに生きるという考え方もでてくるのかもしれません。
経済的に自立できる年収があると、結婚による経済的メリットを感じにくい為でしょう。
年収400万円の女性は子供ありかなしか?
年収400万円の女性はお子さんはおられるのでしょうか?
「平成29年就業構造基本調査 結果の概要」をみると、育児をしている女性は「45 歳以上」が 70.9%と最も高く,次いで「40~44 歳」(68.9%),「35~39 歳」(64.1%)などとなっており、年収400万円以降が多い40代~50代とみると7割くらいがお子さんがいらっしゃるという結果があります。
逆に3割の方がお子さんがいらっしゃらないということは、働くママが確実に増えているということです。
年収400万円の女性の家事育児にかける時間は?
「平成29年就業構造基本調査 結果の概要」をみると、正規の職員・従業員の女性が1日の家事育児にかける時間は次のとおりです。
1~2時間未満 3.7%
2~4時間未満 21.2%
4~6時間未満 31.3%
6~8時間未満 15.8%
8時間以上 26.7%
1日4~6時間が31.3%と一番多いですね。次に8時間以上とは、年収400万円になる正規の職員・従業員の女性は職場で8時間労働して、家でも8時間以上も家事育児に追われているのですね。
年収400万円を目指すキャリアの描き方
年収400万円の女性は5.7%しかいません。
その中に入るためにはどんな働き方をすれば良いのか?目指すキャリアをどのように描けばいいのか?考えてみましょう。
働き方は大きく3つに分かれます。
・給料が高い仕事へ転職
・今の仕事を続けながら複業
・将来を見据えて独立開業
それでは、一つ一つみていきましょう。
給料が高い仕事へ転職
年収400万円の女性になるためには「情報通信業」、「金融・保険業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「教育、学習支援業」の業種に転職されるのが1番です。
ただし、よほどのキャリアがなければ、転職してすぐ年収400万円は厳しいでしょう。
今の仕事が何年もキャリアを積んでいて、異業種への転職となると、今よりも低い給与からスタートする可能性も否めません。
給料が高い仕事に転職するならキャリアを積んで同業種、または関連した業種に転職するか、若いうちに転職して改めてキャリアを積む方がよいでしょう。
今の仕事を続けながら複業
転職することで今の給料が少なくなる可能性がある方は、今の給料をキープしつつ、複業するという選択肢もあります。
複業とは複数の仕事を持つことです。
大きくわけると今の仕事とは別に外で働くか家で働くかになります。
外で働くとなると、今の仕事以外の時間にアルバイトやパート勤めをすることになります。
年収300万円の女性が多いので、年収400万円になるには残り約100万円必要です。月8〜9万円ですね。
例えば時給1000円の場合、月80〜90時間を今の仕事をしながらパートができるのか?というとまず週末と平日の夜をパート時間にあてる必要がありますので、独身女性ならまだしも、家庭を持つ女性に厳しいでしょう。
特に小さなお子さんがいればなおさらです。
小さなお子さんがいらっしゃるならば、家の中でできる仕事をされるのがよいでしょう。
今はカーテンや袋詰めなどの内職だけでなく、パソコン1台あれば、チラシ作りや文章作りなどの仕事があります。時給ではなく、出来高制が多いため、お子さんが寝静まってからでも家で仕事ができます。
将来を見据えて独立開業
今の仕事や複業をしていくと、何らかの資格や手に職がついてくるでしょう。または、かねてより夢だった職業など、新たなチャレンジもしたくなることもあります。
年収400万円は必ずしも給料でなくてはならないことはありません。
独立開業すれば、はじめは大変かもしれませんが、収入は青天井です。
今、人気の独立開業はこちらになります。
・カウンセラー
・セラピスト
・ネイリスト
・塾講師
・プログラマー
・エステシャン
・結婚恋愛相談
・ライター
・マンション管理士
・行政書士
・社会保険労務士
・心理カウンセラー
独立開業とはいえ、今ではzoomなどのテレビ会議を使ってお客様と面談など、簡単にできる時代になりました。
しかし、年収400万円のキャリアをもつ女性になるためには、どんな働き方を選んでも家族の協力なしでは成し得ることができません。
将来のために、家族と働き方について話し合ってみましょう。
まとめ
年収400万円の女性は5.7%しかいません。
年収400万円の女性はどんな仕事に就いて自分らしいライフスタイルを過ごしているのか?
どんなことをすれば、年収400万円の女性に自分もなれるのか?
年収400万円の女性の職業や役職、ライフスタイルなどをご紹介させていただきました。
①年齢・・・40代~50代
②勤続年数・・・18年以上
③職業・・・「情報通信業」、「金融・保険業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「教育、学習支援業」
④就業状態・・・正社員・正職員
⑤就いているポスト・・・係長級以上
⑥就業時間・・・8.2時間/日
年収400万円になるために、目指すキャリアをどのように描けばいいのでしょうか?
働き方は大きく3つに分かれます。
・給料が高い仕事へ転職
・今の仕事を続けながら複業
・将来を見据えて独立開業
年収400万円の女性になるためには、いろんな働き方がありますね。
あなたのこれからのライフスタイルに役立つことができれば幸いです。