私たちの生活水準や生き方に直結する要素でもある”年収”。
同じ年齢でも勤務形態や企業の規模、社員に対する待遇などによって年収は大きく変化することが特徴です。
日々働く中で自分の年収が同年代と比べてどうなのか、平均よりも上なのか下なのかという点は、社会人としてはどうしても気になってしまうポイントの一つですよね。
この記事では主に、年収に関する以下の点についてを解説していきます。
- ・男女別における年齢別の平均年収
- ・過去30年間における年収の推移・変化の特徴
- ・現代社会において年収を増やすためのポイント
”自分の現在の年収は同年代と比べてどうなのか知りたい”
“自分の年収の現在地はどれくらいで、増やすためにはどうしたらいいかを考えている”
このような疑問や考え方を持っている皆さんは、是非この記事を参考にしてくださいね。
年齢別の年収の傾向
「同じ職場で長年勤めれば勤めるほど給与が高くなる」といった年功序列の考え方が年々無くなってきていると言われている現代社会。
どれくらいの年齢ではどれくらいの収入が平均値なのか、年齢別の年収の傾向についても気になるところですよね。
ここからは、厚生労働省によって行われた「賃金構造基本統計調査」のデータに基づいた18歳〜60歳までの年齢別の年収についてを紹介していきます。
まず以下の表では、年齢別の月間の平均給与額についてをまとめております。
(参考:https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/resourse/data/kyuuyo.pdf)
この表からわかることは、以下のような特徴などがあることです。
- ・月収のピークは男女共に55〜59歳の人であり、多くの企業において定年である60歳を超えると月収は大きく減少する(主に再雇用制度による雇用形態や役職の変化のため)
- ・男性は20代後半、女性は30代中盤あたりから平均月収が30万円を超える
- ・20代後半〜30台前半同士の共働き夫婦の場合、額面での月収の合計は約58〜69万円となる場合が多い
- ・全年齢の月間の平均給与額は男性409,100円、女性298,400円である
以下の段落では、過去30年間における男性・女性の年収の推移についてを解説していきますので、是非参考にしてみてくださいね。
過去20年間で年収の推移はどう変化している?
1991〜1993年にバブルが崩壊して以来、20年以上にもわたってGDP(国内総生産)が下がり続けている日本。では、私たちの年収はどのように変化し続けているのでしょうか。
ここからは、過去20年間における年収の推移についてを男女・年齢別に解説していきます。
以下の表には、令和2年に厚生労働省によって行われた「賃金構造基本統計調査」における過去30年間の年収の推移についてがまとめられております。是非目を通してみましょう。
(参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/dl/01.pdf)
こちらの表からわかるのは、以下の点などが数字に現れていることです。
- ・現在の男女別における平均賃金や男女間の賃金格差は、20年前と比べてもさほど大きな変化の傾向はない
- ・平均給与の対前年増減率は男女共にプラスとマイナスになっている年度があるが、ほどんどの場合の差は1%以下である
- ・男女間の賃金格差は過去20年間に渡って0.0〜1.0ポイントの間で左右している
- ・過去5年間においての賃金の平均値は男女共に少しずつ上がり続けてはいるが、ほどんどの年度間における上がり幅は3万円にも満たない。
給与の平均値は少しずつ上がり続けていても、大幅な昇給は期待しにくい現代社会において、時代に合った方法で効率よく月収をアップさせることが必要かもしれませんね。
ニューノーマル時代の年収の増やし方
一つの職場の収入では大幅な昇給が期待できにくくなった現代社会。しかし、年収を上げる方法は会社での給料を上げることだけではありません。
日常のスキマ時間を有効活用して副業を始め、収入源を複数持つことは働き方が多様化しつつある「ニューノーマル時代」に最も適した年収アップへの方法の一つです。
中でも家やカフェなど場所を問わず仕事を行うことのできるテレワークは、副業を始めるにあたって働きやすい仕事の形として近年注目されております。
テレワークでの仕事が可能な副業は様々ですが、代表的かつ未経験でも始めやすい仕事には以下の5種類などがあります。
- ・PCやスマートフォンを使った簡単な資料作成作業を行う「データ入力」
- ・HTMLやCSS、デザインのスキルを使って広告やポスター、Webサイトなどの外観を作成する「Webデザイナー」
- ・文章力やリサーチ力を掛け合わせてオンライン上の記事を作成する「Webライター」
- ・不要になった物、使わない物をオンライン上で販売することで収益を上げることのできる「物品販売」
- ・自分で作成した商品をインターネットやアプリを使って販売する「ハンドメイド」
また、以下では皆さんが「持っているものの、職場では活かしきれていない」スキルをテレワークでの副業を通して活かせる仕事についてを紹介しております。
- ・外国語力や留学経験を活かせる「オンライン家庭教師」
- ・営業や接客の経験を活かして働ける「オンライン営業」
- ・SNSのノウハウを応用することができる「SNS運用代行」
- ・ある特定の分野に関する専門知識を活かすことができる「オンラインコンサルタント」
- ・経理や簿記に関する事務スキルを活用できる「経理業務代行」など
年齢や性別に関係なく、実力で評価する企業が増えてきている現代社会においては、仕事で通用するスキルを日々磨き続けることが必要不可欠です。
仕事に使えるスキルを身につけることで副業を行い、収入を向上させることでいずれはフリーランスとしての独立や豊かな生活の実現への道が見えてくるのではないでしょうか。
また、この機会に学生時代に頑張って身につけてきたスキルや資格、前職で得たスキルや能力をお客様に対しての”価値提供”に変えることを考えてみるのも一つの選択肢です。
以下の記事では、実際にフリーランスになったり副業をすることで収入アップを実現している女性へのインタビューをまとめております。是非参考にしてくださいね。
副業を確立させてくれたMAIA女子。テレワークで仕事と趣味とPTA活動をマルチに!
女性が在宅で副業をするなら?副業の種類と選ぶポイントを解説します
まとめ
この記事では主に世代別の年収の平均値や中央値に加えて、働き方が多様化したニューノーマル時代において年収を上げるためのポイントについてまとめてきました。
収入が上がりにくくなる一方で、働き方の選択肢が増え続けている現代社会。収入を上げる方法は多様化しつつあり、視野の持ち方や努力次第で選択肢を広げることができます。
皆さんもこの記事を参考にして、自分の年収の現状や目標、そのための行動や準備などについてを今一度考えてみてはいかがでしょうか。