沖縄の平均年収はどのくらいでしょうか?
沖縄の男女でも平均年収の格差はあるのでしょうか?
女性が沖縄で暮らしていくためには、まず平均年収って気になりますよね。
本記事では、沖縄の女性の初任給や年齢別の平均年収をお伝えしながら、沖縄県は女性にとって働きやすい県なのかどうかお伝えします。
沖縄の女性が自分らしく働く環境を整えるきっかけになれば幸いです。
沖縄の平均年収は全国42位!
沖縄の平均年収はどのくらいだと思われますか?
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査 都道府県別」によると、沖縄の賃金は月額平均252.5千円であり、賞与が年間3か月分と仮定すると、年収378.8万円となります。
47都道府県の中では、42位と最下位に近い状態となっています。
都道府県別賃金(男女計) 【令和2年】 |
都道府県 | 年収(万円) |
1位 | 東京 | 560.4 |
2位 | 神奈川 | 502.8 |
3位 | 大阪 | 480.6 |
4位 | 愛知 | 471.2 |
5位 | 京都 | 466.2 |
6位 | 千葉 | 453.0 |
7位 | 埼玉 | 452.3 |
8位 | 滋賀 | 452.3 |
9位 | 兵庫 | 452.3 |
10位 | 茨城 | 451.5 |
: | : | : |
42位 | 沖縄 | 378.8 |
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全国計 | 461.6 |
出典:「令和2年賃金構造基本統計調査 都道府県別」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/dl/10.pdf)(2021年9月5日に利用)より作成
※賃金12か月+賞与3か月分で試算しております。
1位の東京と比較すると181.6万円も差があり、42位の沖縄は全国的に低年収といえるでしょう。
しかしながら、総務省の小売物価統計調査(構造編)-2018 年(平成 30 年)結果-(https://www.stat.go.jp/data/kouri/kouzou/pdf/g_2018.pdf)の平均消費者物価地域差指数(全国平均=100)の「総合」を都道府県別にみると、東京は平均より4.5ポイント高く、沖縄は平均より1.5ポイント低いことから、物価の違いにより沖縄は低収入でも過ごしやすいのかもしれません。
沖縄の女性の平均年収は?男女の格差が少ない県1位!
では、沖縄の男女の平均年収を見てみましょう。
厚生労働省「労働統計年報 平成29年」の III 賃金「都道府県、性、年齢階級別所定内給与額」より沖縄の男女の平均年収を試算しました。
沖縄の女性の平均年収・・・324.8万円
出典:「都道府県、性、年齢階級別所定内給与額」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/roudou-nenpou2017/03.html)(2021年9月5日に利用)より作成
※賃金12か月+賞与3か月分で試算しております。
沖縄の男性の平均年収は400.7万円、沖縄の女性の平均年収は324.8万円なので、沖縄の女性の平均年収より75.9万円も多いという結果になります。
男女差100万円未満の平均年収である都道府県は9つと非常に少なく、さらに沖縄の男女の平均年収の差は全国で一番少ないため、男女の格差が少ない県といえるでしょう。
沖縄の女性の初任給は?東京の女性の8割しかない!
ここで、沖縄の女性の初任給と学歴別で比較してみましょう。
厚生労働省「労働統計年報 平成29年」の III 賃金「都道府県、性、学歴別新規学卒者初任給額」を見てみると次のとおりです。
女性の初任給(千円) | 高校卒 | 高専・短大卒 | 大学卒 |
東京 | 169.9 | 188.7 | 212.0 |
沖縄 | 141.2 | 163.5 | 174.0 |
出典:「都道府県、性、学歴別新規学卒者初任給額」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/roudou-nenpou2017/03.html)(2021年9月5日に利用)より作成
沖縄の女性の初任給と東京の女性の初任給を比較すると、学歴問わず2~3万円程度少ないということです。
沖縄は東京より物価が低いため、やりくりできるかもしれませんが、大卒の初任給の差が一番大きいとなると、学歴を積み上げても・・・という気持ちになりかねませんね。
沖縄の年齢別女性の平均年収は?生涯現役が多い県?!
沖縄の女性の平均年収は年齢別ではどうでしょうか?
実は、沖縄の女性の平均年収が一番多い年齢は70歳以上なんです。
厚生労働省「労働統計年報 平成29年」の III 賃金「都道府県、性、年齢階級別所定内給与額」から試算したデータを見てみましょう。
年齢 | 東京平均年収(万円) | 沖縄平均年収(万円) |
~19歳 | 284.6 | 222.8 |
20~24歳 | 341.1 | 257.3 |
25~29歳 | 384.9 | 286.4 |
30~34歳 | 429.3 | 300.3 |
35~39歳 | 462.9 | 327.3 |
40~44歳 | 500.4 | 366.5 |
45~49歳 | 512.7 | 355.2 |
50~54歳 | 542.3 | 355.1 |
55~59歳 | 522.9 | 355.3 |
60~64歳 | 419.7 | 274.8 |
65~69歳 | 459.6 | 347.1 |
70歳~ | 451.2 | 437.1 |
出典:「都道府県、性、年齢階級別所定内給与額」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/roudou-nenpou2017/03.html)(2021年9月5日に利用)より作成
※賃金12か月+賞与3か月分で試算しております。
折れ線グラフのグリーンが沖縄、グレーが東京です。
東京と比較して若者の平均年収は低い傾向ですが、特に40歳~59歳の働き盛りの平均年収が低いのは、沖縄は管理職として働く女性が少ないからかもしれません。
また、60歳以降の年収が伸びるのは、年金をもらっても現役として働き続ける女性が多いのではないでしょうか?
沖縄の女性は生涯現役ができる良い環境が整っているといえるでしょう。
沖縄の産業別の平均年収は?観光業が強い?
沖縄では、どんな仕事に就くと、平均年収が高いでしょうか?
厚生労働省「労働統計年報 平成29年」の III 賃金「都道府県、産業別1人平均月間現金給与額(事業所規30人以上)」から試算してみましょう。
全国 | 沖縄 | |
建設業 | 718.2 | 445.8 |
製造業 | 623.3 | 356.5 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 886.4 | 843.1 |
情報通信業 | 785.2 | 525.1 |
運輸業、郵便業 | 545.8 | 351.7 |
卸売業、小売業 | 461.9 | 305.2 |
金融業、保険業 | 770.5 | 558.8 |
不動産業、物品賃貸業 | 603.3 | 402.9 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 788.8 | 556.6 |
宿泊業、飲食サービス業 | 221.8 | 248.0 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 319.5 | 310.6 |
教育、学習支援業 | 651.7 | 685.4 |
医療、福祉 | 519.3 | 528.1 |
サービス業 | 357.7 | 233.3 |
出典:「都道府県、産業別1人平均月間現金給与額(事業所規模30人以上)」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/roudou-nenpou2017/03.html)(2021年9月5日に利用)より作成
※賃金12か月+賞与3か月分で試算しております。
棒グラフのグリーンは沖縄でグレーは全国の平均年収です。
全国も沖縄も「電気・ガス・熱供給・水道業」の平均年収は非常に高いです。一方、「宿泊業,飲食サービス業」の平均年収は一番低く、その差は年収600万円前後となっています。
なぜこれだけ差があるのか?理由は2つ。一つは正社員の給与に差があるからと、もう一つは「電気・ガス・熱供給・水道業」より「宿泊業,飲食サービス業」のほうが圧倒的にパート・バイトで働く人が多いということでしょう。
沖縄は観光地産業が盛んであるため、「宿泊業、飲食サービス業」に関しては、全国よりも平均年収が高いという結果も見られます。
まとめ
沖縄の年収は平均378.8万円であり、全国42位と全国平均を下回っています。
また、沖縄の男性の平均年収400.7万円、沖縄の女性の平均年収324.8万円と沖縄の男女でも75.9万円も格差あるのですが、全国的にみると男女の格差が一番少ない県になります。
そのほか、沖縄の女性の初任給や年齢別の平均年収、産業別でみると、全国平均や東京とくらべて低い傾向ではありますが、年齢や産業によって年収が超えるものもあり、観光地産業という沖縄ならではの特徴がみられます。
沖縄の年収にまつわるデータを試算してまとめてみました。
◎沖縄の平均年収は全国42位!
北海道の賃金は月額平均252.5千円であり、賞与が年間3か月分と仮定すると、年収378.8万円となります。
◎沖縄の女性の平均年収
沖縄の男性の平均年収・・・400.7万円
沖縄の女性の平均年収・・・324.8万円
◎沖縄の女性の初任給
女性の初任給(千円) | 高校卒 | 高専・短大卒 | 大学卒 |
東京 | 169.9 | 188.7 | 212.0 |
沖縄 | 141.2 | 163.5 | 174.0 |
◎沖縄の年齢別女性の平均年収
60歳以降の年収が伸びるのは、年金をもらっても現役として働き続ける女性が多いのではないでしょうか?
沖縄の女性は生涯現役ができる良い環境が整っているといえるでしょう。
◎沖縄の産業別の平均年収は?
「電気・ガス・熱供給・水道業」の平均年収は、全国886.4万円、沖縄843.1万円と非常に高いです。
一方、「宿泊業,飲食サービス業」の平均年収は、全国221.8万円、沖縄248.0万円と一番低く、その差は年収600万円前後となっています。
沖縄の女性の年収は、年齢別女性の平均年収をみてみると、高年齢では高いが現役世代では低迷していることが社会課題化しています。
そこでMAIAでは、沖縄市にオフィスを開設し、県内の女性IT人材育成サービスの提供を行い、パソコンの定型作業を自動化する「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」のプログラム開発技術の習得を支援しています。
2021年度は、沖縄県にてDX人材の育成人数の目標を約120人とし、沖縄県内のシングルマザーの収入底上げや、テレワークの推進による子育て中の女性の再就職を支援をし、沖縄県の社会的課題の解決の糸口へと繋いでいきます。
そして、沖縄の女性が自分らしく働ける環境を整えられるよう応援しています。
MAIAは、これからも全国の女性たちの活躍の場を提供していきます!
沖縄県内のシングルマザーの収入底上げや、テレワークの推進による子育て中の女性の再就職を支援へ