福岡の平均年収はどのくらいでしょうか?
福岡の男女でも平均年収の格差はあるのでしょうか?
女性が福岡で暮らしていくためには、まず平均年収って気になりますよね。
本記事では、福岡の女性の初任給や年齢別の平均年収をお伝えしながら、福岡県は女性にとって働きやすい県なのかどうかお伝えします。
福岡の女性が自分らしく働く環境を整えるきっかけになれば幸いです。
福岡の平均年収は全国22位!
福岡の平均年収はどのくらいだと思われますか?
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査 都道府県別」によると、福岡の賃金は月額平均282.9千円であり、賞与が年間3か月分と仮定すると、年収424.4万円となります。
47都道府県の中では22位で、平均年収461.6万円より低いものの、順位は高めになっています。
都道府県別賃金(男女計) 【令和2年】 |
都道府県 | 年収(万円) |
1位 | 東京 | 560.4 |
2位 | 神奈川 | 502.8 |
3位 | 大阪 | 480.6 |
4位 | 愛知 | 471.2 |
5位 | 京都 | 466.2 |
6位 | 千葉 | 453.0 |
7位 | 埼玉 | 452.3 |
8位 | 滋賀 | 452.3 |
9位 | 兵庫 | 452.3 |
10位 | 茨城 | 451.5 |
: | : | : |
22位 | 福岡 | 424.4 |
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全国計 | 461.6 |
出典:「令和2年賃金構造基本統計調査 都道府県別」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/dl/10.pdf)(2021年9月5日に利用)より作成
※賃金12か月+賞与3か月分で試算しております。
1位の東京と比較すると136.0万円も差があり、福岡は22位であっても月10万程度の差があります。
しかしながら、総務省「小売物価統計調査(構造編)-2018 年(平成 30 年)結果-(https://www.stat.go.jp/data/kouri/kouzou/pdf/g_2018.pdf)」の平均消費者物価地域差指数(全国平均=100)の「総合」を都道府県別にみると、東京は平均より4.5ポイント高く、福岡は平均より3.5ポイント低いことから、東京と福岡では、物価の違いが8ポイントも開きがあり、福岡は収入に対して物価が安いと言えるため、生活しやすいと推測されます。
福岡の女性の平均年収は?男性より月10万円少ない!
では、福岡の男女の平均年収を見てみましょう。
厚生労働省「労働統計年報 平成29年」の III 賃金「都道府県、性、年齢階級別所定内給与額」より福岡の男女の平均年収を試算しました。
福岡の男性の平均年収・・・474.3万円
福岡の女性の平均年収・・・346.1万円
出典:「都道府県、性、年齢階級別所定内給与額」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/roudou-nenpou2017/03.html)(2021年9月5日に利用)より作成
※賃金12か月+賞与3か月分で試算しております。
福岡の男性の平均年収は474.3万円なので、福岡の女性の平均年収346.1万円より128.2万円も多いという結果になります。
男女差120万円以上の平均年収である都道府県は17あります。女性はパート社員などの形態で働く人も多いため、平均年収が下がるのかもしれませんが、月収にして10万円も差があるということは、まだまだ男女差の格差を感じますね。
福岡の女性の初任給は?東京より高い学歴は?
ここで、福岡の女性の初任給と学歴別で比較してみましょう。
厚生労働省「労働統計年報 平成29年」の III 賃金「都道府県、性、学歴別新規学卒者初任給額」を見てみると次のとおりです。
女性の初任給(千円) | 高校卒 | 高専・短大卒 | 大学卒 |
東京 | 169.9 | 188.7 | 212.0 |
福岡 | 157.8 | 194.2 | 199.2 |
出典:「都道府県、性、学歴別新規学卒者初任給額」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/roudou-nenpou2017/03.html)(2021年9月5日に利用)より作成
福岡の女性の初任給と東京の女性の初任給を比較すると、高校卒と大学卒は東京より福岡のほうが初任給が低いですが、高専・短大卒は福岡のほうが東京より初任給が高いという結果が出ています。
とはいえ、どの学歴も1万円前後しか違いがないため、東京よりも福岡のほうが物価が低いことから、新社会人でも生活しやすい環境であると言えます。
福岡の年齢別女性の平均年収は?ピークは45~49歳!
福岡の女性の平均年収は年齢別ではどうでしょうか?
実は、福岡の女性の平均年収のピークは45~49歳で376.1万円なんです。
厚生労働省「労働統計年報 平成29年」の III 賃金「都道府県、性、年齢階級別所定内給与額」から試算したデータを見てみましょう。
年齢 | 東京平均年収(万円) | 福岡平均年収(万円) |
~19歳 | 284.6 | 251.0 |
20~24歳 | 341.1 | 295.7 |
25~29歳 | 384.9 | 323.6 |
30~34歳 | 429.3 | 336.6 |
35~39歳 | 462.9 | 352.4 |
40~44歳 | 500.4 | 363.0 |
45~49歳 | 512.7 | 376.1 |
50~54歳 | 542.3 | 373.5 |
55~59歳 | 522.9 | 355.3 |
60~64歳 | 419.7 | 331.8 |
65~69歳 | 459.6 | 304.7 |
70歳~ | 451.2 | 313.1 |
出典:「都道府県、性、年齢階級別所定内給与額」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/roudou-nenpou2017/03.html)(2021年9月5日に利用)より作成
※賃金12か月+賞与3か月分で試算しております。
折れ線グラフのグリーンが福岡、グレーが東京です。
東京と比較して若者の平均年収は低い傾向ですが、特に40歳~59歳の働き盛りの平均年収が低いのは、福岡は管理職として働く女性が少ないからかもしれません。
また、60歳以降の年収が低いのは、年金をもらい始めたことにより、パートやバイトなどに切替え、正社員として働かなくなる女性が増えているのでしょう。
福岡の女性は正社員でバリバリというより家庭と仕事の両立をバランスよくしている県なのかもしれません。
福岡の産業別の平均年収は?全国平均を上回る産業とは?
福岡では、どんな仕事に就くと、平均年収が高いでしょうか?
厚生労働省「労働統計年報 平成29年」の III 賃金「都道府県、産業別1人平均月間現金給与額(事業所規30人以上)」から試算してみましょう。
全国 | 福岡 | |
建設業 | 718.2 | 816.1 |
製造業 | 623.3 | 543.5 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 886.4 | 917.9 |
情報通信業 | 785.2 | 801.0 |
運輸業、郵便業 | 545.8 | 503.3 |
卸売業、小売業 | 461.9 | 395.4 |
金融業、保険業 | 770.5 | 664.5 |
不動産業、物品賃貸業 | 603.3 | 486.1 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 788.8 | 710.8 |
宿泊業、飲食サービス業 | 221.8 | 229.7 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 319.5 | 288.8 |
教育、学習支援業 | 651.7 | 656.8 |
医療、福祉 | 519.3 | 548.3 |
サービス業 | 357.7 | 355.8 |
出典:「都道府県、産業別1人平均月間現金給与額(事業所規模30人以上)」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/youran/roudou-nenpou2017/03.html)(2021年9月5日に利用)より作成
※賃金12か月+賞与3か月分で試算しております。
棒グラフのグリーンは福岡でグレーは全国の平均年収です。
全国も福岡も「電気・ガス・熱供給・水道業」の平均年収は非常に高いです。一方、「宿泊業,飲食サービス業」の平均年収は一番低く、その差は年収680万円前後となっています。
なぜこれだけ差があるのか?理由は2つ。一つは正社員の給与に差があるからと、もう一つは「電気・ガス・熱供給・水道業」より「宿泊業,飲食サービス業」のほうが圧倒的にパート・バイトで働く人が多いということでしょう。
注目すべきところは、「建設業」に関して福岡は全国よりも平均年収が100万円くらい高いということです。
理由としては、福岡県は建設業が盛んである県であるところから年収も全国平均より高めになるということです。
国土交通省「建設業許可業者数調査の結果について-建設業許可業者の現況(平成 31 年 3 月末現在)-」によると、平成31年3月末(30 年度末)現在の建設業許可業者数は 468,311業者で、そのうち福岡は全国6位の20,719業者となっているところから、建設業の多さがお分かりいただけるでしょう。
出典:国土交通省「建設業許可業者数調査の結果について-建設業許可業者の現況(平成 31 年 3 月末現在)-」(https://www.mlit.go.jp/common/001288296.pdf)
まとめ
福岡の年収は平均424.4万円であり、47都道府県の中では22位で、平均より年収は低い者の、順位が高めになっています。
福岡の男性の平均年収は474.3万円なので、福岡の女性の平均年収346.1万円より128.2万円も多いという結果になります。月収にして10万円も差があるということは、まだまだ男女差の格差を感じますね。
そのほか、福岡の女性の初任給や年齢別の平均年収、産業別でみると、全国平均や東京とくらべて低い傾向ではありますが、年齢や産業によって年収が超えるものもあり、福岡ならではの特徴がみられます。
福岡の年収にまつわるデータを試算してまとめてみました。
◎福岡の平均年収は全国22位!
福岡の賃金は月額平均252.5千円であり、賞与が年間3か月分と仮定すると、年収378.8万円となります。
◎福岡の女性の平均年収
福岡の男性の平均年収・・・474.3万円
福岡の女性の平均年収・・・346.1万円
◎福岡の女性の初任給
女性の初任給(千円) | 高校卒 | 高専・短大卒 | 大学卒 |
東京 | 169.9 | 188.7 | 212.0 |
福岡 | 157.8 | 194.2 | 199.2 |
◎福岡の年齢別女性の平均年収
東京と比較して若者の平均年収は低い傾向ですが、特に40歳~59歳の働き盛りの平均年収が低いのは、福岡は管理職として働く女性が少ないからかもしれません。
福岡の女性は正社員でバリバリというより家庭と仕事の両立をバランスよくしている県なのかもしれません。
◎福岡の産業別の平均年収は?
全国も福岡も「電気・ガス・熱供給・水道業」の平均年収は非常に高いです。一方、「宿泊業,飲食サービス業」の平均年収は一番低く、その差は年収680万円前後となっています。
注目すべきところは、「建設業」に関して福岡は全国よりも平均年収が100万円くらい高いということです。理由としては、福岡県は建設業が盛んである県であるところから年収も全国平均より高めになるということです。
福岡の年収の地域差はすぐに縮められるものではありません。しかし現在ではインターネット環境を利用すれば場所を問わずに働けるテレワークが普及してきています。
その地域内で雇用されることだけが選択肢ではなくなってきているため、視野を広げて収入アップについて考えてみましょう。
「福岡県」でMAIA女子として働く「竹山佳菜子」さんは、学習塾の経営の傍らリモートワークでRPA業務をされています。
竹山さんが、現在どのような働き方をしていて、どのようなライフスタイルを送っているのか詳しくお話をお伺いした記事がありますので、良かったらご覧ください。
「天職」と思える仕事と子供たちとの時間を大切にできる私の働き方