仕事ができる女性になるために身につけたいビジネススキル
「仕事ができる人」といえば、どんな人を思い浮かべるでしょうか? はやく仕事をこなせる、人とのコミュニケーションがうまい、資料を上手に作成できる……など。スキルとは、ある技術を習得することですが、仕事をうまく進めていくためのスキルもあります。ここでは、仕事ができる女性になるために身につけたいビジネススキルをご紹介します。
目次
仕事ができる女性の3つのビジネススキル
仕事をしていると、たとえルーティンワークでも、予期せぬ問題が大なり小なり発生するものですよね。問題が起こったとき、これまでの経験や知識に加え、冷静に問題を分析し、効果的な解決策を見つける思考スキルが、対処のカギとなります。
一人では解決できない問題や遂行できない業務には、上司や同僚の助けも必要です。コミュニケーションスキルを持ち、日頃から適切なコミュニケーションを意識して仕事に取り組んでいれば、周りも快く力を貸してくれ、円滑に仕事ができるでしょう。
また、業界に適した専門スキルを身につけていれば、率先して業務を進めたり、問題を解決することによって、周りから「仕事ができる」「頼りがいがある」と認識してもらえるかもしれません。
このように「思考スキル」「コミュニケーションスキル」「専門スキル」の3つのスキルは、周りからの信頼を高め、キャリアをより充実させるために活用できます。「仕事ができる女性」への一歩、現状からのステップアップに、ぜひ身につけておきたいものです。
3つのビジネス思考法を使いこなす「トリプルシンキング」
経験や知識が増えるにつれて、とくにルーティンワークにおいては、円滑な仕事の進め方も身についてきます。しかし、これまでに経験のない新しい業務やイレギュラーな問題が起こった時には、その都度適切な対処を考えて計画を立て、タスクをこなしたり問題解決する必要があります。
そこで、仕事ができる女性になるための思考スキルとして、トリプルシンキングを意識してみましょう。「ロジカルシンキング(論理的思考)」「ラテラルシンキング(水平思考)」「クリティカルシンキング(批判的思考)」の3つの考え方を使い分けたり、組み合わせることで、それぞれのタスクや問題解決に適したアプローチ方法が見つかる可能性が高まります。
また、長期間に渡るタスクや大規模な仕事では、全体像を把握しづらいため、思考スキルを取り入れてしっかりと計画を立てることも重要です。タスク達成のためのプロセスにおいて、抜けモレを防ぐことで、想定外のミスを減らすことにもつながります。
思考スキルを効果的に身につけるためには、トレーニングとフィードバックが不可欠です。3つの思考スキルの特徴や関係性を把握し、意識的に日々の業務や生活の中に取り入れることで、思考スキルを磨いていきましょう。
論理的な問題解決のための「ロジカルシンキング」
ロジカルシンキングは、情報を整理し、因果関係を明確にすることで、問題の本質を理解し、解決策を導き出す思考スキルです。たとえば、ロジックツリーやフローチャートなどのフレームワークを使うと、問題の本質を理解し、計画的に物事を進めるための手順やプロセスを整理でき、ロジカルシンキングに役立ちます。
ロジカルシンキングによって、プロジェクトや問題解決の方向性を明確にし、それを達成するためのステップを論理的に組み立てることができます。日常生活でいえば、夕飯の準備をする際、必要な食材をリストアップし、買い物に行く前に冷蔵庫の中身を確認し、無駄なく効率的な買い物をすることも、ロジカルシンキングの一例といえます。
創造的な発想法「ラテラルシンキング(水平思考)」
ラテラルシンキングは、従来の枠にとらわれず、新しいアイデアや解決策を見つけ出す思考法です。ロジカルシンキングのように論理を筋道立てて掘り下げるような思考法ではなく、ある物事や問題を異なるさまざまな視点から考えるため、独創的で柔軟な考え方をうながします。ラテラルシンキングで得たアイデアを、ロジカルシンキングと組み合わせることで、斬新なアイデアを掘り下げていくことも可能です。
ラテラルシンキングは、商品開発やマーケティングなど、新たな視点を取り入れて競争力を高めることが重要な仕事に向いています。日常生活で取り入れるとしたら、収納スペースが足りないと感じたとき、棚を増やすのではなく、天井からフックを使って吊るす、マグネットで貼り付ける、ドア裏に吊り下げラックを取り付ける、というような新しいアイデアを考えることがラテラルシンキングの一例です。
批判的に情報を評価する「クリティカルシンキング」
クリティカルシンキングは、情報の信ぴょう性を評価し、偏見や誤解を排除する思考スキルです。情報を鵜呑みにせず、自らの判断で適切な結論を導き出すことが必要となります。ロジカルシンキングやラテラルシンキングで考え出したアイデアを疑いの目でみて、根拠やデータを元にアイデアを固めていくことができます。
計画や企画を立てる際に、複数の視点から問題を検討し、ある根拠に基づいた質問を投げかけては回答を考えることで、リスクを最小限に抑えた結論を導き出すことができます。普段の生活でも、ニュースや広告を見たときに、その情報が本当に正しいのか疑い、インターネットで信頼できる情報源を確認することもクリティカルシンキングといえるでしょう。
仕事を円滑に進めるためのコミュニケーションスキル
相手の伝えたいことを理解し、こちらの伝えたいことを相手に理解してもらうための説明ができるコミュニケーションスキルは、仕事ができる女性になるための基礎スキルといえるでしょう。どんなにすぐれた専門スキルがあっても、コミュニケーションをうまくとることができなければ、重大な行き違いが発生してしまう可能性もあります。
仕事上のコミュニケーションでは、伝える力も大切ですが、他者の伝えたいことを理解する、いわば「聴く力」のほうがやや重要とされます。相手の話に耳を傾けることで、信頼関係を築くだけでなく、適切な質問をすることで相手の考えをより深く理解し、仕事をスムーズに進めることができます。
また、チームで協力して目標を達成する仕事には、協調性も不可欠です。他者の意見を尊重し、共通の目標に向かって協力することで、より良い成果を生み出すことができます。積極的にフィードバックを受け入れ、意見交換をおこなうことで、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができるでしょう。
業界やライフプランに合わせて身につけたい専門スキル
目指す職業によって取得するべきスキルは異なりますが、どんな業界であっても成功するためには、その業界特有の知識やスキルを身につけ、最新のトレンドに合わせて学ぶことが重要です。
自分の目標とする働き方を検討することで、身につけるべき専門スキルが見えてくる場合もあります。今後のライフプランを立ててみて、それに合う職業や職種は何か、それにはどんなスキルが必要か、と考えてみるのもよいでしょう。
人工知能(AI)やビッグデータなど、IT技術は日々進化しており、ビジネス業界にも大きな影響を与えています。最先端のITスキルを学び、これらの新しい技術を活用することで、自分の働きやすい環境でキャリアを築くことができるかもしれませんね。時代に合わせた継続的な学びは、仕事のできる女性になるためのヒントのひとつといえるでしょう。