オンラインでプチ起業 スモールビジネスから始めるメリットとは?
プライベートと仕事を両立させたい女性にとって、オンラインでのプチ起業(小さい規模での起業)は、自分や家族、子どものペースに合わせて柔軟に働く環境を整えやすいなど、多くのメリットがあります。自分らしいキャリアを築く一歩として、起業の費用とリスクを最小限に抑えられる、オンラインでのプチ起業について考えてみましょう。
目次
プチ起業 オンラインで小さく起業するメリットとは?
オンラインでのプチ起業は、物理的な店舗を持たないことや、事業に必要なアイテムに手持ちの資材やパソコンなどの設備を利用することで、初期投資や維持費用を最小限に抑えることができます。また、軌道に乗るまでは店舗を持たず、スタッフもできるだけ雇わないようにすれば、職種が自分に合わなかった場合や、ほかに新しいアイデアが浮かんだ場合にも再スタートを切りやすいでしょう。
店舗が不要なプチ起業の利点
オンラインでのプチ起業の最大のメリットのひとつは、物理的な店舗が必要でなく、店舗を借りるための手数料や改装費用、毎月の家賃、光熱費など、開店資金と継続してかかる店舗維持費用が大幅に削減できることです。また、物理的な店舗に依存しないことで、地域に限定されることなく広い範囲でサービスを提供することが可能となります。
コロナ禍以降、食品や日用品をオンラインショップで購入する人が増えただけでなく、英会話教室や料理教室などの習い事をオンライン受講する人も増え、ますます物理的な店舗を構えなくても起業できる環境が整ってきています。
起業のための資本が少額ですむ
一般的に、起業するといえば多額の初期投資が必要になりがちですが、プチ起業の場合には自宅をオフィスとして使用したり、パソコンやカメラなどは、手持ちの資材や設備を利用することで初期費用を抑えられます。
たとえばハンドメイドのアクセサリーや手作りのお菓子をオンラインショップで販売する場合、商品を作るための材料と基本的な道具以外は、店舗もショーケースも不要なため、比較的お金をかけずにお店を始めることができます。事業規模が大きくなれば、準備できる資金の範囲内で設備やスタッフを増やしていくことも可能でしょう。
オンライン広告やSNSを活用し広告費を削減
オンライン広告であれば、雑誌やチラシのような印刷物や、テレビ、ラジオといった放送メディアに比べて、比較的低コストで広告を配信することができます。また、自分で写真加工や動画編集することができれば、SNSやYoutubeを利用して自分でマーケティング活動をおこなうことができ、広告費をぐっと抑えることも可能です。
SNSやYoutubeを利用したマーケティング活動では費用が抑えられるだけでなく、効率的にターゲット層へアプローチし、自分の商品販売のためのプラットフォームに集客ができる可能性が高まります。フォロワーとの直接的なコミュニケーションを通じて、顧客のフィードバックを迅速に反映し、商品やサービスの改善や新しいビジネスチャンスに役立てられることもあるでしょう。
オンラインでのプチ起業に適した職種とは?
オンラインでのプチ起業では、当然「オンラインで提供できるサービス」が求められます。エステや美容、マッサージなどの物理的な対面サービスは、一般的にオンラインでは難しいとされていますが、スキンケアコンサルティングなどリモートでのサービス提供が可能な方法もあります。ここではオンラインでプチ起業をするためのヒントとなる職種をいくつかご紹介します。
オンライン会議ツールなどを使ったオンライン教室
- 英会話教室
- 料理教室
- パソコン教室、プログラミング教室
- ヨガ・フィットネス教室、スキンケアコンサルティング
オンライン会議ツールを活用して教室を開くことで、自分の得意分野を活かして、リアルタイムでオンライン指導することが可能となります。また、オンライン学習のプラットフォームへ録画した動画をアップロードすれば、ストック型ビジネス(作成したコンテンツが長期間収益を生む)として安定した収入を得られる可能性も高まるでしょう。
実際の店舗では、店舗の立地が客足を伸ばすために重要な要素となり、維持費が高くなりがちです。しかし、オンラインを活用すれば、立地を気にすることなく、地方や海外など地域にとらわれずアプローチをかけることができます。
一方で、他の講座と比べて何が優れているのかを明確にすることが重要です。差別化を図ることが、競争の激しいオンラインで成功するための鍵となります。
手作りの商品をオンラインショップで販売
- ハンドメイド雑貨
- お菓子、パン
コロナ禍以降の追い風もあり、オンラインショッピングの利用が急増している中で、ハンドメイド商品だけでなく、食品やお菓子のオンライン販売の利用者数も増加しています。ハンドメイド作品やお菓子、パンなどは見た目や素材、食品であれば味などで差別化することも大切ですが、完成品だけでなく、制作過程の画像や動画をオンラインで公開するなど、SNSを使ったマーケティングも重要となるでしょう。
ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」などの多くの利用者がいるアプリを使った販売をおこなうことで、以前より手軽に販売を始められ、多くの人に商品を見てもらえるようにもなってきています。そして、一定数の見込み客が確保できれば、大規模の受注販売や、実店舗を持つことも視野に入ってくるようになるかもしませんね。
イラスト、写真、アプリなどのコンテンツ販売
- イラスト、写真
- ライター
- エンジニア
コンテンツ販売とは、写真やアプリなどのデジタル形式の作品や情報をオンラインで販売することです。写真やイラストであれば「AC写真」や「ACイラスト」などのストックサービス、ライターであれば「note」など有料記事や「Kindle ダイレクト・パブリッシング」などで電子書籍の販売が可能でしょう。また、エンジニアであれば「Google Play」や「Apple App Store」でのアプリ販売なども可能です。
こういったコンテンツ販売は、物理的な製品とはちがい、在庫管理や物流コストがかかりません。基本的には、受注者や顧客の都合にしばられることなく、自分のペースで作品を作ることができるため、自分の生活に合わせた働き方が可能です。魅力的な作品を作ることで収入が安定すれば、家庭と仕事の両立がしやすいビジネスモデルといえます。
プチ起業におけるITスキルの重要性
起業のための費用を抑えて、オンラインでプチ起業をするためには、商品を作る以外にも多くの工程を自分自身で進めていかなければなりません。商品販売のためのアプリやプラットフォームの操作方法やマーケティング活動のための写真加工や動画編集、サービスを他と差別化し、顧客に商品を届けるためのIT基礎知識やマーケティングスキルなどをリスキリング(学び直す)する必要がでてくるかもしれません。
オンラインでのプチ起業のために学習し、身につけたスキルの中で、自分がやりたい新たな道が見つかる可能性もあります。始めやすく、失敗しても大きなリスクが少ないオンラインでのプチ起業だからこそ、起業と並行してさまざまなことに挑戦するきっかけが生まれるかもしれませんね。資金面でも精神面でも余裕をもって取り組めるスモールビジネスには、さらに大きな夢につながったり、さまざまな人生の選択肢を増やす可能性があるといえるでしょう。