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ライフワークも仕事も。どちらも大切にできる働き方でさらなる夢を求めて

大手電機メーカーで37年、技術者としてテクノロジーの進化を現場で見続けてきた「神奈川県」にお住まいの「相原洋子」さん。
退職後に目指したのはご自身のライフワークと仕事の両立でした。テレワーカーとしてご活躍しながらも、さらなる夢をお持ちの相原さん。MAIAとの出会い、そこで学んだものとは…インタビューで詳しくお話を伺いました。

プロジェクトリーダーとしてのスキルと強み

今現在の働き方を教えてください

今現在は、午前中にIT企業のパートとして。5月からはMAIA女子としてリモートワークで働いています。
大手電機メーカで定年退職までの37年間、組み込み系カスタマイズプリケーションのSEと要件定義、設計開発、及びプロジェクト開発リーダーとして働いていました。
担当していたのはキャッシュレス系、電子マネーなどのカードリーダー系のアプリだったので、携わった時にはまだ世の中では使われていなかったのですが、例えばSUICAやそういったものが世の中に広がっていくのを開発しながら見てきたというのは貴重な経験だったと思っています。

今のパートのお仕事は、定年してから何かお仕事をしたいと思い募集を見て応募したのですが、主にWEB開発をしているIT会社のプロジェクト管理業務に携わっています。以前のプロジェクト管理経験を買われて採用していただけたのだと思います。

プロジェクトリーダーとして求められるスキル、資質とはどのようなものなのでしょうか。

プロジェクトリーダとしてPMO(Project Management Office)全般のスキルを有しています。ソフト開発のゼロから作成して納品、というそれぞれの段階でのノウハウを得ました。

求められるのはやはりリスク管理です。リスクにはお金のリスク、工程のスケジュールのリスク、あるいは働いているメンバーの様々なリスクがありますが、半年から1年のスパンのプロジェクトを担当していたのでその中で様々な変化点があり、大体悪い方に変化点が出るので、この時期にはこのようなことが起こるかもしれない、と予測して、起きたときには用意していた対策ができるよう先を読んで準備しておく、ということが身に付いたと思っています。
準備なしで臨むのと、心積もりしておくのとでは大分違いますのでその辺りはとても大切なことだと思っています。

なるほど、長年の経験から身に付いたご自身の強みとは何だと思われますか?

主にソフトウェア等の開発推進や調整力、コミュニケーション能力等は否応なしに鍛えられたと思います。
色々な方、色々な会社、色々な部署との調整をするわけですが、技術的な観点からその調整を理論的にする、というところが大切だなと思ってやってきました。

退職後はテレワーカーとして働いてらっしゃるのですね。

はい。テレワーカーとして働けています。
パートの勤務体系は基本週に4日勤務で、週に一度出社という条件でしたが、コロナの影響ですぐにリモートオンリーになりました。IT系の会社はそのあたりの切り替えには強いなと思いました。自分で新しいシステムを導入する力は強いと思うのでリモートワークへの敷居は低いのかと思います。

テレワークをしていて何か困ったことなどはありますか?

家族はそれぞれ外に出て仕事をしていますので、家には自分一人、お仕事をする空間、環境は問題ありません。
集中しすぎるとつい欲が出て、区切りの良いところまで業務を続けてしまうので、時間通りに終了できずついオーバーワークになりがちです。特に午前中の業務だと昼時間に食い込んでしまうので、健康上あまりよくないなと思っています。

テレワークという働き方はご自身に合っていると思いますか?

はい。今後もテレワークをしていきたいです。
定年まで懸命に働いてきた期間と、定年後の期間はちょっと考え方が変わりまして、より自分のライフワークを犠牲にせずに充実させながら働きたいと思うようになりました。そういった意味ではテレワークは場所と時間に縛られず、もちろん成果は出すべきではありますが、何時にここにいなきゃいけない…という縛りがないのは自分のライフワークとどちらも落とさずにやっていけるいい方法ですので、今の私にとってはすごくいい方法だと思っています。自分の楽しみ、やりたい事とも両立しつつ、テレワークも可能な限り集中して短時間で業務をこなしたいと日々努めています。

MAIAと出会い新しい働き方に共感して

MAIA女子になろうと思ったのは何かきっかけがあったのですか?

定年まで数年の時期にNHKの番組「あさイチ」を見て女性の働き方への考え方に共感、且つ自分自身の定年後に描いていた働き方にもピッタリだったので、RAP5期生に参加させていただきました。

数年前から定年後の自分の働き方を考えていたこともあり、どこかに出社して何時間か仕事をして帰る、というサイクルは変えてみたいという希望がありました。
女性の新しい働き方としてある意味衝撃的でしたんね。これで終わらせずに広まっていって欲しいですし、その裾野にいさせて欲しいと思いました。

MAIAのラーニングでどんな講座を受けましたか?

RPAと、AIを学びました。

AIは初級・中級まで受けました。AI自体のロジック的なところは素人ですが、MAIAの研修はシミュレーションというかAIの動作をさせるもの自体が提供されている授業だったので、その前段階の難しい技術は置いておいて、AIで何が出来るか、AIってこういうことの予測ができるんだ、ということを得られました。アプローチの仕方としては私にはとても合っていたと思います。
興味もありましたし、これからAIを使いこなしていく側の人はすごい技術を持った人や研究者ではなく、私たちのような一般の人だと思うので、そういう感覚をどんどん若い人たちに「自分たちのやっている仕事のここにも、あそこにも使えるよ」というのを広めていけるといいなと思っています。難しくとらえずにそうしてもらいたい気持ちがあって、まず自分でもやってみようと思いました。技術者だけでなく実は他の分野の方が恩恵にあずかれるというのが大変興味深かったです。

学んだことを活かしてMAIA女子として関わった業務を教えてください。

BizRobo!マーケット」プロジェクトで最初は開発、2回目は設計で参加させていただきました。現在も企業案件でWinActorのロボ開発業務に本年5月から参画させていただいています。
ロボットを1体作る、という製作の分野は経験してきたところではなく、どちらかというと開発の方に委託する側の仕事をしてきましたので、逆にこのように作って下さいと言われて製作する側の仕事の大変さを経験させてもらいました。開発者の苦労は見ていて知っていましたが、実際開発する立場になってみてなかなか大変だなぁと感じました。

ロボット製作や設計には過去の経験やキャリアを活かせたのではないかと思います。

2度目の設計としてお仕事をした際に、 長年ソフトウェア開発を要件設計者として経験してきたので、RPAの設計業務には経験が活かせました。
出来上がるものは違いますが細かいちょっとした部分などは慣れ親しんだところなので、経験があってありがたかったです。

お仕事をしている中でやりがいを感じられるのはどのようなときですか?

SEとして働いていた時には、プロジェクト開発が無事終了しお客様にご提供できた時に、お叱りも受けることもありましたが、ここはよかったね!言っていただくこともありまして、そういう時は本当にやってよかったと思います。
ロボ設計開発時には、無駄なく効率の良い美しいロボを開発できた時に達成感があります。限られた時間なので、ここはこれ以上…ということもありますがなるべく良い質の物ができるように心がけたいなと思っています。

仕事をしていてよかったと思うのは、ONがあるからOFFもあって、限られた時間でも充実して過ごそうと思えるところです。ONの時間が長いからこそ、OFFの時間も無駄には出来ませんね。ONがあったからOFFの時間もだらだらせずに過ごしてこられたと思いました。
また、社会との接点も持ち続けられる事は自信にもなり、子育て時も気持ちの切り替えとゆとりができ自分自身に対しては良かったと思っています。

逆につらかったことや苦労したことなどもあったのでは。

平日娘と一緒に過ごす時間が少なかった事、でしょうか。仕事をしているともちろん時間も身体的にも大変でしたが、娘を4か月から保育園に預けていましたので、それが辛いというか、子供との時間が少なかったかなと思います。どうしようもないことではありますが。
娘も昨年から仕事を始めましたのであと数年後にでも、自分が元気で働いていた姿を思い出してもらえれば甲斐があったかなと思います。

何か印象に残るエピソードなどはありましたか?

お客様に納入したソフトウェアにバグが潜在してしまい、市場で大きなトラブルになり、約1年半、トラブル収束の為会社に泊まり込み、お客様、関係者の方々の元にも何十回も通って、リカバリや再発防止のことなどをご説明するなどの対応をした時期がありました。
徹夜が続いたり、身体的、精神的に本当に追い込まれましたが、真摯にお客様に調査結果と再発防止検討結果の報告を重ね、最終的にはそれ以前よりもさらに信頼を勝ち得る事ができたと思います。ありがたい事に、その後のお仕事も発注していただけたのが何よりも嬉しかったです。苦しかったですが無駄ではなかったということを身をもって経験できたので、財産かなと思いました。すごく印象的でした。

相原さんが考えるMAIA女子の魅力とは。

肩書や年齢にとらわれず、各々のスキルを活かして、プロジェクトとして集まり、最大のパフォーマンスを出せるところが魅力です。
テレワークでもしっかりコミュニケーションを取る術も皆さんお持ちの方ばかりなので、効率良く、気持ちの良いお仕事ができると感じています。

ずっと企業に入って組織の中で仕事をしてきました。メンバーは組織のトップが決めてやっていくのですが、MAIAの仕事は基本個人個人。スキルを持った方が、スキル一本でプロジェクトに参加していて、皆さんとてもスキルが高く、コミュニケーション力もあり、そういう人たちがプロジェクトに集まって来て力を発揮する、ずっと企業にいた立場からするととても新しいやり方でした。そういう女性たちがたくさんいらして「やろう!」と言ったらすごいことが出来るという底力、これからはこういうやり方がすごくいいなと思います。

雇った人の中から選ぶのではなく、こういうことをやります!といった時に手を挙げた人たちが優秀で集まれるというのはすごく裾野が広いですし、働かせてもらう側としても今回は家庭の事情でやめておこうという選択もできますし、半年一年後に募集があればまた参加できるという自由度も新しく、新鮮でした。

お仕事をされている相原さんをご家族はどう思ってらっしゃるのでしょう?

仕事を何十年もやってきましたので、夫は長年100%応援してくれています。
娘には小さい頃に家にいて欲しかった、なんてことも言われたことがありました。今は定年後までもパートやフリーランスでほぼ終日働く私の身体を少し心配してくれているのでしょう、もう少しゆっくりしたら…と言っています。

人生を豊かにするライフワークを大切に

ライフワークとお仕事の両立を大事に…と伺っておりますが、ご趣味も多彩でらっしゃいますね。

はい。バイオリン、フラメンコ、トレッキング、読書、等々です。

バイオリンは3歳からはじめて、一番の気分転換です。途中仕事が忙しくて何年かお休みしていましたが、結果今も続けております。ストレスから解放されてリフレッシュできるので、自分には必要な時間です。

フラメンコも結婚する前、20代からはじめて、途中ブランクがありましたが定年を機に再開しました。
若いころはスペインに留学したいくらいはまっていて、残念ながらそちらには進めませんでしたが、あの独特なリズムと体を動かすこと、全く他の事を考える余裕がないので仕事の事から完全に離れられるところがいいんです。
これも身体と気持ちをリフレッシュさせてくれます。

この歳になると自然が恋しくなるといいますか、より自然との距離を縮めたくなります。トレッキングは体力キープ効果もありよいものです。友人と一緒に近くの山に行ったりツアーに入ったりして出かけていました。

読書は、定期的な図書館通いの習慣もつき、いろいろなジャンルの知識が持てるのでありがたいです。
若い頃は読む時間もなく、仕事で疲れてすぐに寝てしまいましたが、今は少しその時間が取れるようになりました。

それ以外に何か取り組まれていること、熱中していることはありますか?

本年4月から1年間、芸術大学の通信教育科に入学して、学芸員の資格をめざしています。
お仕事は技術系のエンジニアですが、大学は文学部の史学科だったんです。SEの仕事をしたいと思っていたのでコンピューター系の学校にダブルで通っていました。
学芸委員になって美術館・博物館に関わりたいという心残りがあったので、学芸委員資格を取るための単位が取れるところに入って仕事と配分しながら、熱中というか追い込まれて頑張っています。
これから純粋に仕事に付けるということはないですが、ボランティアの募集の土台に、もしかしたら資格を持っていたほうが勇気を出せるかなと思っています。何十年前の大学生の気持ちに戻って、レポートや論文テストの締め切りに追われながらも、美術館・博物館めぐり等、興味深く過ごしています。

お仕事もご趣味も学習もとても充実してらっしゃいますね。では息抜きの方法はなんでしょうか。

一番の息抜きは、愛犬との散歩です。いつもテレワークの時にはいつも隣で見守ってくれるんですよ。疲れたときには頭をなでてふわふわとした感触に癒されています。
なかなか一人では外に出て歩かないのですが、犬の散歩であれば歩けるので体にもいいですね。

それでは最後になりますが、今後挑戦してみたいことがありましたら教えてください。

トレッキングから少し本格的な登山に挑戦しようと思っています。
来年4月からは芸術大学の絵画科への入学を検討しています。

最もやりたい事はテレワークのメリットを活かして、長年の夢だったキャンピングカーで全国をめぐりながらのワーケーションを計画中です。
自分のライフワークと仕事を両立する究極はワーケーションだと思います。テレワークというありがたい環境を活かしつつ、長年キャンピングカーで各地をめぐってみたいという希望があるので、コロナが収束を向かえたらいつでも出かけられるよう準備をしています。

世の中が人手不足ですし、スキルやノウハウを持った方たちが若い頃に経験を積んでおけば、定年を過ぎても身体さえ元気であれば、仕事のスタイルを変えて自分の実力を活かせます。それはMAIAさんで目指せる働き方なので、今後に期待しています。

インタビュー動画

記事では書き起こしきれない内容も盛りだくさんです。
インタビュー対談動画は、MAIA公式YouTubeチャンネルからご覧ください。


【インタビュー協力】RPA女子5期生 / 相原 洋子さん
【インタビュワー・ライター】RPA女子6期生 / 吉田 圭子
【ディレクション】株式会社MAIA 執行役員 兼 アートディレクター / 森山 譲治

 

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