「なんでも新しいことにチャレンジしてみたくなるんです!」…そう語るのは埼玉県でパソコン教室を経営されている伊東いつ子さん。
伊東さんが教える生徒さんの検定合格率は…なんと!脅威の合格率です。
そんな伊東さんがMAIAでRPA※と出会ったことにより果たした「人生で一番刺激的な挑戦」とは?
伊東さんが学び続ける理由、そしてどんなライフスタイルを送っているのか、インタビューで詳しくお話を聞きました。
※RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション:事務作業などを人に代わってソフトウェアロボットが行うことで、業務効率化や生産性向上につながる技術)
日々進化していくパソコンの世界「教えることは学ぶこと」なんです。
現在のお仕事について教えてください。
自宅でパソコン教室を経営しています。
若いころは情報専門学校で情報関係のことを教えていましたが、同居していた義理の親が病気をしまして、学校を辞めざるを得なくなりました。その時に専門学校の先生方に背中を押していただいて、家で教室を開くようになったんです。もう30年以上前のことです。
それ以来現在まで細々とではありますがパソコン教室を続けています。
親の介護も終わりましたし、主人もペットも見送りましたので、気ままな一人暮らしで時間を自由に使っており、お仕事のある時はMAIA女子としても働いています。
パソコン教室といっても様々ですが、どのような方を教えているのでしょう。
専門学校にいた時はMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)検定試験を主に受けていただいていたので、その延長で検定を受ける方を主に教えています。若い方から年配の方まで、また初心者の方からある程度できる方まで、色々な方がいらっしゃいます。
あとは趣味でデジカメを使いたい方に教えたり。プログラミングはまだ教えていないです。
30年のキャリアの中で身につけたスキルは何でしょうか。
教えるために勉強もし、失敗もしてきました。それが身になっています。
パソコンの世界も日々進化してきますが、最初のWindows3.1から全部やってきました。日々新しいことに挑戦して、教えながら学んできたように思います。
Word・Excelにしても常にバージョンアップしていますし、ほぼ2年3年おきに新しくなっていきますのでそれに対応しながらスキルを身に着けてきました。
教えながら自らも学ぶことを大事にされてきたんですね。それでは伊東さんの強みとは一体何だと思いますか?
色々な方を教えてきました。そんなひとりひとりに対応しなくてはいけないので自分も勉強してきましたし、失敗もしてきました。
今まで教えてきたことが財産で、引き出しがたくさんあるということが強みだと思います。
本当にいろんな方がいらっしゃいます。今はこじんまりと女性専門にしているので、やっと気楽にできるようになりました。
「テレワーク」というものについてお伺いします。今後テレワーカーとして働きたいと思いますか?
自宅で教室をしているのですが、生徒さんと向き合ってのお仕事ですので今の仕事はテレワークとは言えませんね。
ネットを使って勉強はしています。
今後は、もちろんテレワーカーとしての働き方に興味はあるのですが、今がずっと家にいるお仕事ですので、外に出る現場のお仕事がしたいです。
MAIAそしてRPAとの出会いで自分史上最高に刺激的なお仕事が
パソコン教室で教えながらMAIA女子になろうとしたきっかけは何だったのでしょう。
NHKの番組を見て。
常に新しいことに挑戦してきましたので、あ、これは面白そう!と思って応募しました。そしてそれが何か仕事に繋がればと思いました。
あの後で応募がどっと殺到している中、4期で受けることができたんです。
元々情報処理を教えていたベースがあったせいもあって、そういう新しいものにはすぐ飛びついちゃうんですよ。
ラーニングは大変でした。あんなに勉強したのは何年ぶりかというくらい勉強しましたね。
触ったこともない全く新しいソフトで、パソコンの操作はわかりますがそれ以外の部分は覚えなければいけないことばかりでしたし。
でもその分、新鮮で面白さもあってやり終えた時にはやりがいを感じました。
難しいけれど面白い、そして新しい、ではRPA以外に何かMAIAで学んだことはありましたか?
AIの初級を受けました。
新しいことが好きなので興味があって。私にはRPAに比べたらAIの方が楽に思えました。
とにかく好奇心旺盛で、それで今までやってこられたようなものです。
新しい学びを経て、MAIAでどのようなお仕事をされたのですか?
専門学校でRPAの授業を行いました。
また、GIGAスクール構想※で小中学校の指導員向け講習会でサポートを行いました。
※GIGAスクール構想(文部科学省が打ち出した児童生徒向けの1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、多様な子どもたちを誰一人取り残すことのなく、公正に個別最適化された創造性を育む教育を、全国の学校現場で持続的に実現させる構想)
RPAを開発するのは私には難しいのですが、教えるということの方が今までやってきた経験があるのでさせていただきたいなと思っています。
専門学校!それはなかなかに大変なこともあったのではと思いますが…
専門学校では外国人留学生が生徒さんでしたので、まずお名前を覚えるのがとにかく大変でした。それは専門外ですからね(笑)
最後までお顔はわかっても名前が覚えられなかった方もいました。
RPAを教えるにあたってはまず自分が理解していないと聞かれた時に答えられないじゃないですか。ですので準備が大変で、何度も練習しました。どんな質問が来るのか予想もつかないですし…。
それでも大変ではありましたが、その分大変勉強になりました。
普段教えている教室とは全く違って、オフィス系でもなければ相手は外国の方ですし。今までで一番大変なお仕事だったかもしれません。
とても刺激的でいい経験をさせていただきました。このようなお仕事があればまたやってみたいです。準備時間はたくさんありますので(笑)
刺激的な新しい挑戦だったのですね。その中でも今までのキャリアを活かせたことがあったかと思いますが。
これといった事例もないのですが、いかにわかりやすく教えるかということを努力してきましたのでそれを活かせたのかなと思います。
やはりわかっていても相手に伝えるということはなかなか難しいです。
「出来る」ということと「教える」ということは違うと思うんですよ。出来る人が教えるのが上手とは限らないんですよね。出来る人はわからないところがわからないんです、出来るから。私はわからないことだらけでやってきたので、わからない人の気持ちが一杯わかるんです。教えるときには実はそれがとても大事だと思っています。
わからない人の側に立てるというのは教える上で大切なことなのですね。伊東さんが教えていく中でやりがいを感じるのはどのような時ですか?
誰かのためになっていると感じる時です。喜ばれることも多いですし、やりがいを感じて嬉しいです。
教えている方が目の前でできるようになっていくのが見えますし、私の場合は検定試験という目標がありますから。
一番高齢の方で70歳でMOS検定に合格した方がいらっしゃって。なかなか若い方でも合格は難しいのに…。そういう時が一番嬉しいですし、やっていてよかったと思えます。
実は、今まで何人もの方が受験されましたが、私の生徒さんで落ちた方はひとりもいらっしゃらないんですよ。それだけは自慢できますね。
それはすごいことじゃないですか!結果が出ることは嬉しいですよね。
それでは、伊東さんがお仕事をしていてよかったと思ったことはどんなことでしょうか。
常に新しい事に挑戦してきたのが良かったと思います。お仕事をしていないとなかなか自分から勉強はしないです。
パソコンだけではなく、スマホやタブレットなどどんどん新しいのが出るので、その度に欲しくなってしまって(笑)
お仕事の面でも、今後はスマホやタブレットの方向に向かっていかないといけないと思っています。
常に新しい事に興味をもって挑戦されてきた伊東さん、今までのお仕事で印象的だったエピソードがあれば教えてください。
先ほどもお話しましたが、専門学校でRPAを教えた時は刺激的でした。
準備に何日も掛けて、毎回提出していただいたものに成績を付けて…が毎回でしたので大変でした。
30人ずつ2クラス受け持っておりましたので、顔と名前を覚えて…最初は皆さん同じお顔に見えてしまって…大変でしたがとても刺激的で勉強になりました。その時は苦労したことも、結局自分の成長になっていました。
とても刺激的・印象的なお仕事を経験された訳ですが、伊東さんが考えるMAIA女子の魅力とは何だと思いますか?
1人ではないと言うことがとても心強く思います。
私の場合はずっと1人でやってきましたので、MAIA女子に関わらせていただいて大勢の方とご一緒出来るのがとても心強かったです。
ラーニング中はわからないことはSlack(ビジネスチャットツール)で聞いたりできましたし、情報交換もできました。
私は今現場だけのお仕事ですが、日本中にたくさんのMAIA女子の方がいらっしゃって。それが素晴らしいと思います。
年齢に関係なく同期の方がたくさんできてとても嬉しかったです。
今後、さらに挑戦してみたいことはありますか?
私でお役に立てる事があればという気持ちです。
今までいっぱい挑戦してきたので、また新しいことがあればしてみたいです。
私が今まで経験してきたことでお役に立てることがやってみたいです。
一瞬を切り取る…趣味もやるなら本格的に勉強してしまいます。
今までお仕事のことを伺ってきましたが、ライフスタイルについてもお伺いしたいです。
ご趣味は何ですか?
カメラ(一眼レフ)で花火大会の花火を撮る事です。
最初はお花とか撮ってましたが、ここ数年はもっぱら花火。日本全国大きな花火大会がありますよね。あちこちに行っています。重たい機材と労力を使って、一瞬を撮って満足のいける写真が撮れた時の喜びと、共有できる喜びがあります。
え?花火ですか?花火の写真はとても難しそうに思うのですが…
とても難しいですよ。なので講習会にたくさん出て勉強し、機材をそろえて、というところから始めました。
凝りだすとどうしても本格的にやりたくなってしまって。
花火の写真を目的に全国を旅するのも楽しいんです。コンテストに応募したりもしているんですよ…入賞はまだしていないのですが…上手な方はたくさんいらっしゃるので。
今は、もう1年半も花火大会自体がなくなってしまっているのがとても残念です。
始めると何でも熱中してしまうんですね。お仕事や趣味以外に熱中していることはありますか?
今はほとんど家にいますので自粛期間中にテレビで見れるようにしたYouTubeやドラマにはまっています。
テレビをつなぐとか、そういう作業は得意なんですよ。
それに、Youtubeだと学びの動画もたくさんありますし。
本当に学ぶことがお好きなんですね。息抜きはどのようにしているのでしょう。
今はお休みしてるのですがホットヨガや美容など。エステに行ったり。そういう取り組みは好きなんですよね。
普段家にばかりいるので出かけたいですし。
ホットヨガはいいですよ。汗をいっぱいかいてストレッチをする、ストレッチも教えてもらえるのでとてもいいんです。
なるほど、お仕事も息抜きも充実してらっしゃいますね。
はい。もう一人ですので自由気ままにしています。
おかげさまでお仕事をさせていただいているので時間のコントロールも疎かにならず大丈夫です。
ただ、今は出かけられないので運動不足になってしまって。
自粛期間が終わって自由に出かけられる様になるのが今の希望です。また花火大会にも行きたいです。
あまりに長いので写真の撮り方も忘れてしまいそうですし、まずは体力をつけることから始めないとと思っています。
インタビュー動画
記事では書き起こしきれない内容も盛りだくさんです。
インタビュー対談動画は、MAIA公式YouTubeチャンネルからご覧ください。
【インタビュー協力】RPA女子4期生 / 伊東 いつ子さん
【インタビュワー・ライター】RPA女子6期生 / 吉田 圭子
【ディレクション】株式会社MAIA 執行役員 兼 アートディレクター / 森山 譲治