
RPA、SAPなどのリスキリングをしながら英語学習も効率よく進めよう
新しいスキルを身につけてキャリアアップを目指すリスキリング。最近ではIT分野でのリスキリングが注目を集めています。その中でもDX化が進む社会で、RPAやSAPといった業務の効率化を実現するためのデジタルツールに関するスキルは高い需要があります。さらに、グローバルなビジネス環境では、英語力も欠かせないスキル。ここでは、RPAやSAPを学びながら、効率よく英語学習を進める方法を解説します。ITスキルと語学力をかけ合わせ、市場価値の高い人材を目指しましょう。
目次
DX時代の社会には欠かせない、RPA、SAPなどの業務効率化ツール
企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進める中、業務効率化や生産性向上のために多くの企業が取り入れているのがRPAやSAPなどのERPシステムです。
RPAとは、Robotics Process Automationの略で、PC上で行っている定型業務をロボットをつかって自動化するツールです。RPAで開発する「ロボット」はソフトウエアのロボットで、RPAツールを使って「ノーコード」で開発することができるため、プログラミングのスキルを持っていなくても、リスキリングによって習得できる可能性が高いものです。
一方、SAPとは、ドイツのSAP社が製造しているERPシステムのこと。ERP(Enterprise Resource Planning=企業資源計画)システムとは、企業の重要な資源である「ヒト・モノ・カネ」についてのあらゆる情報の一元管理を可能にするシステムです。
SAPは企業への導入率で世界トップシェアを誇っており、企業のあらゆる業務データを一元管理することで、業務間の認識のズレをなくし、リアルタイムで最新の情報を共有することができます。また、モジュールと呼ばれる業務ごとにまとめられた機能群があることが特徴です。
このようにRPAとSAPは、業務上の問題を解決し生産性を高めてビジネスや社会を変革するDX化を大幅に進めるツールであり、これらに関するスキルを習得することで企業に必要とされる人材となり得るのです。
リスキリングと同時に効率よく英語学習を進める

SONY DSC
RPAやSAPのリスキリングに取り組むことは、効率的に英語を学ぶ良い機会にもなります。ITの分野では、製品ドキュメントや操作マニュアルが英語で提供されることが多く、学習を進める過程で専門的な用語やフレーズを英語で学ぶことができます。
また、プログラミング言語についても英語の省略語が多く、コードを学びながら実用的な英語力を磨くことも可能です。さらに、グローバルなコミュニティに参加することで、英語でのコミュニケーションスキルを向上させられるでしょう。
RPAやSAPのリスキリングを通じて英語学習に取り組むことで、業務効率化ツールと英語、両方のスキルを効率的に習得することができるうえ、ITに強い英語を習得しデジタル時代に求められる人材としての価値を高めることができます。
このようにリスキリングをしながら英語を学ぶことは、単なる語学の習得にとどまらず、ITスキルを深めていくための重要な土台づくりともなります。
IT業界で活躍するために英語が必要とされる理由
2020年に発表された財務省のレポートによると、数ある外国語の中でも最も影響力がある言語は英語だとされています。英語は経済学の分野では共通語として認識されており、英語力による経済的な影響力は雇用や賃金の面に反映されているということです。

(出典:PRI 財務総合政策研究所 )
とくに、外資系IT企業では英語力が高いほど評価が高まり、キャリアの可能性が広がります。社内外のコミュニケーションが英語で行われることも多く、海外の開発者やエンジニアとの連携を求められることもあるので、英語力があれば国際的なプロジェクトにも対応できるでしょう。
また、外資系でなくてもIT企業であれば日常的に飛び交う専門用語もほとんどが英語であるため、頻出する言葉を英語で理解することが求められます。プログラミング言語についてもほとんどが英語がベースなので、英語に慣れることによって学習や業務理解をスムーズに進めることができるでしょう。
さらに、IT技術に関する最新情報はほぼすべて英語で発信されます。翻訳ツールを使うこともできますが、原文を読んで理解することで、正確で最新の情報を迅速に得ることができます。
このように、IT業界で活躍するためには、英語力が大きな武器となります。情報収集から日常業務、プログラミング、そして海外とのやり取りまで、英語の活用シーンは多くあります。
RPAやSAPのリスキリングでもIT分野の専門用語をたくさん学ぶため、学習しながら英語を学んでいくことで、これからのキャリアの幅を広げられる可能性が高まります。
時代に合った手軽・安価・時間の融通がきく英語学習の方法
英語学習方法というと英会話スクールに通ったり、書籍で学習するイメージがありますが、リスキリングをしながら英語学習を同時に進めるにはできるだけ手軽で時短でできる学習方法を選びたいですよね。最近では忙しい現代人に合う英語学習方法がたくさん登場しています。
- オンライン学習プラットフォーム
UdemyやCourseraなどのオンラインプラットフォームでは、自分のペースで学べるコースが豊富にあります。英語学習のコースもあり、手頃な価格で利用できます。 - YouTube
多くの英語学習チャンネルがあり、無料で高品質のコンテンツが視聴できます。特にショート動画であれば1分程度なのですきま時間に視聴することができ、リスニングの向上にも役立ちます。 - ポッドキャスト
聴きながら学べるポッドキャストは、通勤や家事の合間にも学習ができる便利なツールです。 - 英語学習アプリ
Duolingoなどのアプリは、ゲーム感覚で学習できるため、楽しみながら続けやすいのが特徴です。日常のすきま時間でも取り組むことができます。 - オンラインの英会話レッスン
Zoomやスクール独自のツールを使った英会話レッスンは、ネット環境があれば場所を問いませんし、時間もフレキシブルなスケジュールで受講できるものも多いです。またネイティブスピーカーとの直接的な会話は、会話力の向上に効果的です。 - 翻訳ツール
学習中にわからない英単語や英文がでてきても、サッと調べることができるのですぐに意味を知りたいときなど辞書代わりに役立ちます。
このようにたくさん学習方法がありますが、まずは自分の性格や生活スタイル、そしてどんな技能をのばしたいかなど英語学習の目的によって、自分に合った学習方法を探し、リスキリングをしながら効率的に英語力の向上を目指しましょう。
RPA、SAPのリスキリングを加速させる、ビジネスに強い英語資格を取得しよう
英語学習に取り組む際、せっかく身につけた英語力は資格として保有したいものです。ビジネスで有利になる英語資格には以下のようなものがあります。
- TOEIC
ビジネスで使える英語力を証明する資格です。TOEIC L&R(Listening & Reading Test)とTOEIC S&W(Speaking & Writing Test)の2種類がありますが、一般的にはTOEIC L&Rが広く普及しています。国内での就職・転職で英語力をアピールしたい人におすすめです。10点~990点までのスコアで判定され、IT企業やグローバル企業で活躍するには700点以上のスコアが目安となります。 - 英検(実用英語技能検定)
国内最大級の英語検定試験で1級~5級まであり、試験内容は身の回りの日常会話から、教養を深める社会的な題材まで、実際に英語を使用する場面を想定し出題されます。準1級であればビジネスにおいて「実際に使える英語力」の証明として評価されやすいです。 - 技術英検
英語文書作成力を客観的に評価する資格で、文法的に正確で明確・簡潔な表現の要件を満たした英語力が求められます。英語でのビジネスメールや社内文書、議事録、プレゼン資料など英語文書作成力の向上に向いています。レベルはプロフェッショナル、1級、2級、3級の4段階に分かれています。
このような英語資格は、ビジネスにおいて自分の英語力を示す指標となるだけでなくIT分野やRPA、SAPの学習・実務においても役立ちます。
英語資格を取得する過程で培われる読解力や論理的思考力は、IT関連のトラブルシューティングや業務改善の際にも活かせるスキルです。RPAやSAPのリスキリングと語学資格取得を目指しながら実務に役立つ英語力を身につけ、グローバルな人材としてのキャリアを広げましょう。
ITスキルと英語力で広がるキャリアの可能性
RPAやSAPのリスキリングと同時に英語力を身につけることは、今後就職や転職、もしくは今の職場でのキャリアアップを目指す際に大きな強みとなります。ビジネスにおいて英語は単なる語学スキルではなく、IT企業であれば最新情報をキャッチしたり、グローバルな環境で活躍したりするための重要な武器となります。
特に、RPAやSAPの分野では専門用語やドキュメントが英語であることが多く、英語を理解できることで学習効率が上がります。また、英語資格の取得を目指すことで、自分の英語力のレベルを証明でき、転職やキャリアアップにもつながります。
これからのDX時代に、ITスキルと英語力があれば、市場価値の高いグローバルな人材として活躍できるでしょう。
でじたる女子+ではIT分野のスキルが学び放題
株式会社MAIAが運営するでじたる女子+では、RPAやSAPをはじめ、様々なITスキルを定額で学ぶことができます。
定額で学び放題のため安心して始めやすいプログラムから自分に合ったITスキルを学び、今後のキャリアアップを目指してみませんか? さらに英語学習も同時に進めることで「デジタル×グローバル」な人材を目指していきましょう。