女性の生き方について考える 自分らしい理想の人生を描くためには?

生き方

女性の人生に大きな影響を与えうる、仕事、結婚、出産、家事、病気、介護など。これらをどのようにバランスをとり、どう行動すれば、理想の生き方ができるでしょう? キャリアの高みを目指す、趣味を楽しむ、家庭生活を整える、コミュニティへの参加など、自分らしく理想の人生を彩るカラーも人それぞれ。「人生について考えること」は、忙しい毎日にまぎれてしまいがちです。少し時間をとって、あなたの未来のデッサンを描いてみませんか。

目次

    女性の「理想の生き方」とは?

    多くの女性が、「理想の生き方」を模索するなかで、ライフステージごとに大きな壁に直面することになります。

    例えば20~30代の女性の場合、結婚をするかしないか、もし結婚をして子供をもつなら出産時期はいつにするのか、出産した後のキャリアは……など、将来について悩み始める人が多いでしょう。

    40代になれば、健康管理も大切になってくるなか、ワーク・ライフ・バランスで悩むことも増えてきます。50代では親の介護が、身体的にも経済的にも、重い負担となってくる可能性があります。

    「理想」と「現実」のギャップ そのモヤモヤの正体とは?

    日本は国際的に見ても、女性の「無償労働」負担が大きな国。とくに地方では「仕事は男性、家事は女性」という性別役割負担意識や、固定観念が根強く残る地域も多くあります。
    一方で、家族の形態や若い世代の「女性が働くこと」に対する意識は大きく変化してきました。

    いまは共働き世帯が主婦世帯の3倍

    昭和60年代には、「夫婦と子供」という構成の世帯が全世帯の4割を占めていましたが、令和2(2020)年時点 では全体の25%となり、「単独世帯」と「ひとり親世帯」が全体の約半数を占めるように。そして、令和 4(2022)年には、共働き世帯は、かつてと逆転し、専業主婦世帯の3倍近くとなっています。

    出典:内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』

    出典:内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』

    結婚後、仕事はどうする?若い世代の考え方

    令和4年(2022年)に行われた内閣府の「男女共同参画社会に関する世論調査」によると、「子供ができても、ずっと職業を続ける方がよい」と考える人は、20代~40代のどの年代でも全体の半数を超えています。また、若い世代の「理想の生き方」として、未婚女性の理想のライフコース、未婚男性の将来のパートナーに対する期待は、「両立 コース」が、一度退職して再び仕事に就く「再就職コース」を大きく上回っているというデータもあります。

    実際に、どの年代においても、女性の就業率は上昇してきています。かつては、結婚や出産する女性の多い年代、25~29歳、30~34歳で女性の労働力人口比率はぐっと低くなっていました。令和4(2022)年では、その比率が他の年代にかなり近づいてきているのです。

    かつては、結婚や出産を機に一度退職し、子育てなどがひと段落した時点で再就職する傾向を表すM字型のグラフだった。 出典:内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』

    「無償労働」は女性の役割、という「現実」

    女性が「仕事=有償労働」をするようになってきて、「家事など=無償労働」は誰が受け持つようになってきたのでしょうか。

    令和3年(2021)年の調査では、女性が仕事をもつこと、共働きが社会のスタンダードになりつつある今でも、女性の無償労働時間は、男性のそれにくらべ約4倍6歳未満の子どもをもつ夫婦で、妻が「家事関連時間」を専業主婦の場合84%、共働きでも77.4%を妻が担っていることがわかります。

    出典:内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』

    出典:内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』

    このように、「女性が働く」ことに対する社会意識の変化や希望、ニーズに対して、「女性の無償労働時間が依然大きい」、「働く環境」や「働き方」が整えられていない、ということがデータにも表れています。これこそが”モヤモヤの正体”といえるのではないでしょうか。

    女性が「自分らしく」生きるために

    「仕事をする」「ライフステージが変わっても仕事を続ける」ということは、女性が理想の生き方を実現させる大きなファクターとなってきているといえます。

    また、女性の就業は、物価の上昇による家計的な需要、人手不足による社会からの需要と、近年、働く側も雇用する側からも、そのニーズが高まっています。

    しかし実状は、女性は男性にくらべて非正規雇用である場合が多く、企業で高い役職につく女性もわずかに増えてはきているものの、男性に比べずっと少ないのです。よって、女性の所得は男性より低く、その格差は国際的に見ても著しいものです。

    出典:内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』

    出典:内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』

    女性が非正規雇用という働き方を選ぶ理由として、令和4年(2022)に行われた総務省の「労働力調査(詳細統計)」では、35~44歳の女性の約3割、25~34歳、45~54歳の女性の約2割が「家事・育児・介護等と両立しやすいから」と回答しています。

    また、女性がパートタイムを選ぶ理由として、「家庭の事情(育児・介護等)で正社員として働けないから」と回答する割合が男性と比べて大きい(女性18.0%、男性4.3%)とする調査結果もあります(厚生労働省「令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査」)

    この「家事は女性がするもの」という意識を変えていくことが、女性の職業選択をより自由にし、より自分らしく生きる、という道につながるのではないでしょうか。

    「令和モデル」という考え方

    「女性は家庭」という固定観念から抜け出して、「自分らしく」生きるために参考になる考え方をご紹介します。

    職業観・家庭観が大きく変化する中、全ての人が希望に応じて、家庭でも仕事でも活躍できる社会への変革が実現した姿が「令和モデル」

    内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』p108

    「令和モデル」に対し、かつての考え方をここでは「昭和モデル」と呼んでいます。昭和に子ども時代を過ごした世代にとっては、なかなか「昭和モデル」から「令和モデル」へと考え方を切り替えることは難しいかもしれません。

    「男性は仕事、女性は家庭」がダメなのではなく、男性も女性も、どちらにどれだけの比重をおき、どんな生き方をするのか誰もが自由に選べるということが重要です。

    少子化、コロナ禍、そして「性別役割分担」に対する社会意識の変化などにおいて、今は社会的に生き方、働き方が変化していく過渡期です。過渡期の先は誰にも見えません。だからこそ「自分らしく」生きていくきっかけになる、といえるのではないでしょうか。

    WeMAIAで「理想の生き方」に近づくステップを考えよう

    では、「令和モデル」の実現に向けた図を参考に、理想の生き方への具体的なステップを考えてみましょう。

    出典:内閣府『男女共同参画白書 令和5年版』

    ここでは、柔軟な働き方リスキリング成長分野への労働移行(デジタル人材の育成)といったキーワードが見られます。

    テレワーク

    柔軟な働き方に関して、2020年からの新型コロナウイルス感染症流行以降、急速に広がったのがテレワークです。

    地方ではまだまだ浸透しておらず、都市部でも流行拡大期より対面業務への揺り戻しが起こってはいますが、「勤務時間を短縮できる」「場所を選ばず仕事ができる」というメリットは、とくに女性の柔軟な働き方を実現するための道筋をつけたといえます。

    テレワークとはどんなもの? テレワークでできる仕事って? 始めるときはどのようにすればいい?については、以下の記事をご参考に。

    リスキリング・デジタル人材

    令和4年に経済産業省がリスキリングへの取組をまとめた資料によると、「デジタル社会においては、全ての国民が、役割に応じた相応のデジタル知識・能力を習得する」必要があり、「現役のビジネスパーソンの学び直し(=リスキリング)が重要」とされています。

    リスキリングってどこでできる? 何を学べばいい? デジタルスキルにはどのようなものがある?などについては、以下の記事でご紹介しています。

    人生を思い切り楽しむために! 女性の生き方をよりカラフルにするパレット

    仕事、家庭以外で、自分を輝かせられるもの、輝かせる場所――。そういったものが見つかれば、人生はより色彩豊かになるでしょう。

    WeMAIAでは、女性におすすめの趣味や、心と体を整える生活習慣、全国各地さまざまなライフスタイルで、「自分らしい生き方」を実現させた女性へのインタビューなどをご紹介しています。

    また、大人の女性にとってコミュニティ参加はハードルが高いように思われますが、株式会社MAIAの提供する「でじたる女子+」(では、Webデザインなど需要の高いITスキル、RPAやSAPなどの高度なITスキルを学びながら、全国の学習者、学習修了者と交流できるコミュニティを運営しています。

    あなたの人生を彩るお気に入りのカラー、気になるカラーをぜひ、WeMAIAで見つけてください!

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