【テレワークに最適な椅子探し】体と心の健康維持に効果的な環境づくりのコツ
テレワークでの就労は、通勤による時間とストレスの軽減や、仕事と家庭の両立がしやすいなど、利点がたくさんありますね。一方で、歩く量が減り、座る時間が長くなると、健康面での心配事もでてきます。心身ともに快適な仕事時間を過ごすための椅子選びのポイントと、椅子という形にこだわらない、様々な作業環境づくりについても考えていきましょう。
目次
テレワークは椅子選びから
テレワーク用に椅子と机の購入を検討する場合には、まず椅子から選ぶとよいでしょう。椅子は直接、体に触れるものであり、座る姿勢をサポートしてくれるため、自分の体型や姿勢に合った椅子を選ぶことは非常に重要です。座るときは、深く腰を掛けて背もたれに十分に当てて背筋を伸ばし、足裏全体が床につくようにします。体に合わない椅子を使用すると、姿勢が悪くなるだけでなく、腰痛などの健康問題を引き起こす原因にもなります。
また、その椅子が部屋にあることによって、自分の気分が上がるかどうかも大切。形や色、材質にこだわり、お気に入りの椅子を選ぶことで、テレワークの相棒に留まらず、その存在だけで部屋の雰囲気がよりよく感じられ、気分を高めてくれるアイテムとなります。
テレワークに最適な椅子を機能性や素材で選ぶ
椅子は、座面の高さ、奥行きの寸法、背もたれの寸法・角度、肘掛けの高さなど、作業者の体格に合ったものを使用
引用:厚生労働省「腰痛予防対策」
業務によっては、かなり長い時間座ることになる椅子だからこそ、座面の高さや奥行き、背もたれの寸法や角度、肘掛けの高さなど、自分の体に合わせたものを選ぶことも大切です。体格は千差万別ですので、インターネットの評判などで安易に選ぶのでなく、実際にお店で座ってみることも必要でしょう。
カウンターなど高い作業台に合わせて椅子を選ぶと、足が地面に届かない場合もあります。この状態で作業を続けると、腰まわりへの負担が大きくなるため、フットレストなどを使って、足元を安定させることで負担を軽減できます。
機能性を重視して椅子を選ぶ
座る時間の比較的短い、食事やくつろぎの時間に使う椅子とは異なり、テレワーク用の椅子を選ぶ時には、長時間座っていて疲れないか、仕事に集中できるかどうかなど、機能性を重視する必要があります。オフィスチェアとしてよく使われる3つのタイプの椅子をご紹介します。
オフィスチェア・ワークチェア
オフィスでごく一般的に使用される椅子で、長時間のデスクワークを想定し、座面や背もたれの高さを調整できるなど、姿勢をサポートする機能が備わっています。プレジデントチェアや、ゲーミングチェアに比べ、周囲のインテリアに溶け込むようなデザインで、シンプルな見た目のものが多く、比較的安価で購入できる商品も多いでしょう。
プレジデントチェア・エグゼクティブチェア
高級感のある見た目や素材の椅子が多く、お部屋に合わせて、デザインや素材を選ぶことができます。特に、背もたれやアームレストなどが大きく作られている椅子は、長時間の作業や会議でも快適に過ごすことができるでしょう。
ゲーミングチェア・エルゴノミクスチェア
長時間の使用でも疲れを感じにくいように、姿勢のサポートや、調整機能も細部までこだわって作られた高機能な椅子です。背もたれや、アームレストの高さや角度などを調整できるものもあり、長時間座っていても、疲れにくいのが特徴です。また、デザインもスタイリッシュなものが多いです。
素材やデザインにこだわって椅子を選ぶ
お気に入りの椅子に座って、作業をする自分を想像してみましょう。機能性も重要ですが、見た目のデザインやインテリアに合わせた椅子を選ぶことは、仕事へのモチベーションをあげてくれますよ。特にワークスペースと居住空間を分けない場合、椅子のデザインは生活において大事な要素となるでしょう。
また、見た目が気に入っても、椅子の耐久性が低い場合や、手入れが大変な素材では、後から後悔することがあります。ウレタンやメッシュなど、材質によって座り心地や、通気性などの快適さが変わります。通販を利用する場合は、口コミやSNSなどを参考にすることで、実際の使用者の意見を確認でき、より満足度の高い選択に近づくでしょう。
体にフィットする布製の椅子
柔らかな素材が体にフィットするため、長時間座っていても、着座部分が痛くなりにくい、疲れにくいなどの利点があります。カラーバリエーションも豊富なため、お部屋のインテリアにも合わせやすいでしょう。
メッシュ素材で夏場も快適に
通気性に優れており、蒸れにくく夏場は特に快適に過ごせるでしょう。布や革張りの椅子に比べてスマートな構造のものが多く、比較的省スペースな設置が可能です。また、見た目もすっきりしたものが多いので、現代的なモダンスタイルのお部屋に向いています。
高級感のある本革・合成皮革(フェイクレザー)
高級感があり、布やメッシュ素材に比べて汚れが付きにくく、拭き取りやすい素材です。特に本革は、適切な手入れをすれば長く使用することができるでしょう。合成皮革は本革と比べ手頃な価格で購入が可能です。
「テレワークは椅子で」という形にこだわらなくていい
テレワークでは、会社のように決められた椅子に座って机に向かうというスタイルに縛られず、作業するスタイルを自由に選べます。長時間の作業中には、自宅にいくつかの”仕事用スポット”をつくっておき、道具を持って移動するのもおすすめですよ。厚生労働省も、同じ姿勢で長く座り続けていることによる健康への影響から、テレワーク中にも適度に体を動かすことを推奨しています。ここでは椅子に座る以外の作業スタイルに役立つグッズを紹介します。
ローテーブルでの作業は姿勢をサポートするクッションなどで対応
作業机がローテーブルの場合、長時間にわたって正座やあぐらで作業をすると、腰や背中、膝などに負担がかかります。座布団やクッション、座椅子などをうまく使って正しい姿勢を保つほか、骨盤をサポートしたり、背筋が伸びるよう姿勢をサポートするクッション、あるいは低反発素材などを取り入れると、体への負担が軽減されるでしょう。
椅子に置いて使えるグッズもあるので、自分の体にあったアイテムをひとつ用意しておくのも快適な作業環境づくりの一手です。
バランスボールで「ながら運動」
普段から運動不足を感じている人は、バランスボールを取り入れることも考えてみてはどうでしょうか。バランスを取りながら作業をすることで、作業をしながら筋力を鍛えられ、腰痛改善や体系維持などが期待できます。
また、椅子と比べ眠気を防ぐのにも役立ち、長時間の座り仕事の気分転換にもなるでしょう。慣れないうちに長時間座っていると体を痛める可能性もあるため、最初は短時間から取り入れるのがいいかもしれませんね。
スタンディングワークも取り入れる
カウンターなど高いデスクでの作業や、モバイル端末での作業であれば、スタンディングワーク(立ち姿勢での作業)もよいでしょう。長時間立ったままの作業は足腰に負担がかかりますが、スタンディングワークを短時間取り入れることで、足や腰を伸ばすなど、軽い運動や気分転換にもなります。また、眠気の予防にもなり、仕事の効率も上がるかもしれませんね。
自分にあう椅子やアイテムで心身ともに健康に
テレワークでせっかく場所と時間を選べる働き方ができても、長時間の座り仕事を続けていると、体や心に不調が出やすくなります。体に合う椅子は人それぞれ異なりますが、テレワークでは自分で作業スタイルを選べるため、自分にピッタリな椅子や作業場所、アイテムを、ときには複数取り入れられるチャンスです。テレワークで長く快適に仕事を続けていくために、心身ともに健康に作業をおこなえる作業環境を考えていきましょう。
柔軟な働き方のできるテレワークにはITの基礎知識とスキルが必要
求人サイトで公開されている案件のうち、テレワークで募集されている仕事はあまり多くはないようです。新型コロナウイルス感染症の流行が収束し、テレワークをおこなう会社が若干減少したともいわれています。しかし、専門職や技術職など、業種によっては、テレワークの割合は増えている傾向にあります。
テレワークには、時間の有効活用や通勤によるストレスの軽減など、多くのメリットがあります。ITの基礎知識やテレワークで働くスキルがあれば、テレワークを導入している会社への転職や、フリーランスとして自宅などで仕事をする道も開けるかもしれませんね。WeMAIAでは、女性の働き方について考える「リスキリング」や「在宅ワーク」についての記事も公開していますので、ぜひご参考になさってみてください。
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