在宅ワークの副業で月5万円の収入を得るために必要なこと・注意すべきこと
月に5万円収入が増えたとしたら、学費や老後資金のための貯蓄や資産運用の足しにするほか、自己投資や旅行、趣味に充てるなど、今よりも少し余裕のある生活になると考える人は少なくないでしょう。この5万円という金額を「在宅ワーク」の「副業」で得たいと考えた場合、一見小さな目標に感じるかもしれませんが、そのための準備やスキル、自己投資が必要です。在宅でできる仕事探しも簡単ではありません。ここでは、その方法や注意点について考えてみます。
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月に5万円の副収入は意外と難しい 副業で成功するための自己投資
月に5万円を副業で稼ぐことは、一見簡単に思えるかもしれませんが、たとえば時給1,000円の仕事では、計算すると50時間の労働が必要となります。会社勤めでも主婦でも、本業または家事労働とは別に、毎日2~3時間、もしくは週末の2日間で各6時間程度を副業割く必要があります。副業を始めることで、これまでの余暇、家族と過ごす時間や趣味に使える時間が減ると、精神的な負担が大きくなる場合もあるでしょう。
時給ではなく成果物に対して報酬が支払われる仕事の場合は、どんなに時間をかけても報酬が上がることはありません。このような仕事の場合はだいたい納期があるため、決められた期間で報酬に見合うクオリティの成果物を完成させ、作業効率にも考慮しなければなりません。作業効率が重要であるのは、納期だけではなく自分がかける時間に対する報酬の水準を守るためでもあります。たとえば報酬5万円の仕事を100時間かけて達成した場合の時給を計算してみましょう。
また、通勤時間がかからないことがメリットである在宅ワークで月5万円を安定的に稼ぐためには、テレワーク可能な業種で需要の高いデジタルスキルの習得が不可欠といえます。新しい知識を身につけることで、単価の高い仕事に挑戦できるようになります。成果報酬型や固定報酬の仕事に取り組む際には、通信環境やパソコン、機材などの整備に投資し、作業効率を向上させることで、さらなる収入アップを目指すことも可能です。
副業を始めるうえで注意するべきこと
副業を始める際には、いくつかの注意点があります。まず、副業が本業に悪影響を与えないようにすること、副業とはいえ片手間で取り組むのではなく、真剣に取り組むことを意識しましょう。また、詐欺的なビジネスや高額な商材には特に注意が必要です。
会社に副業を知らせたくない場合にできること
副業に対する規制は緩和されつつありますが、会社によっては副業に対して否定的な場合もあります。副業が会社に知られる要因として、「自分が会社関係者に話すこと」や、「副業の収入にかかる住民税が特別徴収となってしまうこと」が挙げられます。
会社関係者に話さないことは自分で注意するしかありませんが、住民税については、副業の確定申告時に、会社と合わせて徴収する「特別徴収」ではなく、個人で納税する「普通徴収」を選択しましょう。副業にかかる住民税の支払いを自分でおこなうことで、会社に知られるリスクを減らすことができます。
副業であっても片手間に仕事をしない
副業だからといって、片手間で仕事をこなさないよう、プロであることを意識しましょう。業務委託先が副業として、あるいは本業として受注しようとも、クライアントが求める成果は変わらないため、本業と同様に誠実な姿勢で取り組むことが大切です。しっかりと業務に向き合うことで信頼を得られ、次の案件やクライアント紹介にもつながる可能性が高まります。
高額な商材や詐欺に注意
副業を始める際には、高額な商材や詐欺的なビジネスに注意が必要です。「初心者でも簡単に稼げる」といった広告には特に注意が必要で、高額な受講料を要求される、十分な収入を得られないなど、逆に詐欺の被害にあうリスクがあります。
SNSやメッセージアプリへ誘導される詐欺も増えているため、信頼できる情報源や、少しでも不安がある時は家族や知人に相談しながら業務を選ぶことが大切です。
タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスを考える
副業にどれだけ時間をかけるか、どれだけの経費がかかるのか、ということは、わりと見落とされがちです。
在宅ワークとなると、業務にかかる時間も経費も、自分で管理しなければなりません。本業やプライベートの充実に大きく影響しない程度の時間で副業ができるか、環境や設備の整備・維持費、スキルを得るための自己投資が収入に見合うだけの金額かどうか、など。
始めからうまくバランスをとるのは難しいでしょう。だからこそ、副業を始めるなら少し余裕をもった計画を立てることが大切です。また、将来的な収入を見据えて設備やスキルのための自己投資をすることも、ときには必要です。
在宅ワークに向いているデジタルスキルが必要な副業
在宅ワークに向いている副業は、デジタルスキルや特技を活かせるものが多く、ほとんどの作業をパソコン一台で完結できる点が魅力です。また、これらの副業は比較的自由な時間に働けるものが多いですが、職種によってはクライアントの稼働時間に合わせる必要がある場合もあります。副業に十分な時間を確保できるか不安な場合には、小さな副業から始めるのも、今よりも豊かな生活を得るための一つの方法です。
比較的自由な時間で働けるデジタルスキルが必要な職種
- Webライター
- 動画編集
- プログラマー、RPA
- Webデザイナー
Webライターやプログラマーなど、コンテンツ作成やシステム開発をおこなうデジタルスキルを活かした副業の魅力は、納期を守ることさえできれば、比較的自由な時間に作業を進められる点です。まとまった時間を確保できなくても、隙き間時間を活用して作業ができるため、家事や育児との両立がしやすいのが特徴です。
自由な時間で稼働できる副業案件を受注する際には、特にクライアントとの円滑なコミュニケーションが重要です。通信環境の整備はもちろんのこと、メールやチャットツール、ビデオ会議ツールなどの使用方法をあらかじめ把握しておくことで、スムーズなやり取りが可能になります。こうしたツールを使いこなし、効率的に情報を共有したり、トラブルに対応することで、クライアントの信頼を得やすくなり、次の仕事へとつながるチャンスも広がるでしょう。
平日日中に稼働が多いサポート系業務
- オンライン秘書、バーチャルアシスタント
- カスタマーサポート
- SNS運用代行
オンライン秘書やSNS運用代行などのサポート系業務は、クライアントに合わせて平日日中や決まった時間帯に稼働することが多いです。これらの業務は、昼の時間を活用できるフリーランスや主婦、夕方や夜間の決まった時間に作業ができる人におすすめです。
サポートの仕事は、継続的に依頼されることで安定した副業収入を得られる可能性があります。パソコンでの業務が中心となるため、ITの基礎知識が必要なことに加え、作業の効率化を図るためのツールの導入や、担当業務に関する最新情報に常にアンテナを張っておくことも、スムーズな業務をおこなうために必要となるでしょう。
少額の収入から目指す副業
- データ入力
- アンケートモニター
副業にあまり時間を割けない場合や、希望する案件を受注するまでの間は、データ入力やアンケートモニターなど、少額の収入につながる副業からスタートするのも一つの方法です。これらの案件では、短期間で高収入を得るのは難しいかもしれませんが、データ入力でタイピングスキルが向上したり、文字起こしに関連するソフトウェアを使うことで、IT関連の知識を高められる可能性があります。
また、データ入力の経験がECサイトの運営補助といった他の業務に結びつくこともあり、業務を継続することで、より高単価な仕事へとステップアップできる可能性もあります。
案件が少ない時期や、受注できない期間には、自分をアピールするためのポートフォリオ作成やスキル向上に時間を使うことも、次の仕事への良い準備となるでしょう。
月5万円の副業の見つけ方と応募時の心がまえ
副業案件を見つける方法として、クラウドソーシングや仲介事業者、知人からの紹介などがあります。どのような場合でも、口頭で「できる」と伝えるだけでは実力が伝わらない場合が多いため、自分の作品や実績をWebサイトやSNSに掲載したり、自分の作品をまとめたポートフォリオを作成しておくことが重要です。
また、案件の条件が自分の実力に完全一致していない場合でも、クライアントに相談しつつ挑戦することで、新しいチャンスが広がることもあります。自分ができることを明白に伝える際にも、過去の作品をまとめておくとアピールの役に立つでしょう。採用された場合には、積極的に新しい知識を学び、スキルアップを図ることで、次の仕事につながる可能性も高まります。
在宅副業で成功するためのITスキルと相談できる仲間の重要性
在宅ワークで副業をおこなう際には、パソコンや各種ITツールの基本的なスキルが求められます。また、個人事業主として在宅ワークを行う際は、多くの場合企業であるクライアントと一人で契約・交渉などをしなければなりません。困った時にアドバイスを求められる仲間やコミュニティがあると心強いでしょう。
「でじたる女子+」は、多くの地方自治体で採用されている、スキルアップを目指す女性向けのe-Learningプログラムです。でじたる女子+では、副業にもつながる多様なスキルを学ぶことができ、参加者同士が学び合いや情報共有がおこなえる機会もあります。さらに、プログラム修了者には、実務経験を積むための案件に応募できる機会が提供されているため、副業を始めたい女性にとって理想的なコミュニティとなっています。